海岸屋ふー通信

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奉納! マサカリとチョウナで鳥居を作る

みなさん おつかれさまです。


ものすごいイキオイで杉の花粉が飛んでるらしいです。
でも、海岸屋は自己流で花粉症を治したのでよくわかりません。
ちなみにK女史は「酒」で花粉症を治したらしいです。
「花粉症だなんて言ってる奴は飲みが足りないんだよ」by K女史。
でもお勧めしません 酒療法。
(海岸屋ならば死んでしまう。)





さて、秩父の山奥、栃本と言うところですが
そこで「栃本ふるさとプロジェクト」というのが進行してます。
今年はピノ ノワールという品種のブドウを600本植えるんだとか。
栃本ブランドのワインががぶがぶと飲めるのはいつでしょうか。
(海岸屋ならば死んでしまう)

で、
海岸屋が手伝わせてもらっているのはこれ。
そこの 両面神社の鳥居の掛け替え工事です。
今 建っている鳥居。
40年以上前に建立したということですが
もーかなりヤバい。
この写真を撮ったときから一年たちましたが
それからだって進みましたからね。傷みが。
a0157159_18451759.jpg
栃本地区も当時は人手があったのか、
ふもとで作った材料をみんなで担ぎ上げたと聞きました。
・・・ん?
担ぎ上げた・・?

そうなんです。
ここは車が入れる道路から、
急峻な山道を徒歩で15分くらい登ったところにあるんです。
と、言うことは?

もし材料を担ぎ上げるとしたら、
山の仕事に慣れている壮丁が(つまり屈強な成年男子 ですよ)
30人くらいは必要でしょうね。
無理!
(海岸屋だったら死んでしまう)

では山で加工をしましょう ということになっても・・
電気がありません!
発電機をあげてくるのもほぼ無理!
(海岸屋だったら・・以下略)


つまり、手仕事屋の海岸屋の出番ではないですか。
材料は神社の近くの木を伐ります。

ヒノキを伐採したのが去年の2月でした。
寒中の伐採ですね。
寒中って言ったって・・6寸もある霜柱ってはじめて見ました。
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千葉にはこんなのありません。 うー寒!


伐採です。
a0157159_19100827.jpg
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倒れました。
樹齢は120年くらいだったかな。


これを枝と葉っぱをつけたまま山に寝かせておきます。
葉枯らし乾燥というやつですね。
そして加工をはじめたのが去年の11月。

まず皮を剥きます。
a0157159_14472181.jpg
ウチのM君は丸太の墨付け初体験です。
墨壺が手に馴染んでいません。
a0157159_14514337.jpg
で、
ハツリます。
a0157159_14533116.jpg
関東屈指のハツリ手 〇野君 登場!
(本当は関東一だけどな)
そして・・・
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プロジェクトリーダーの〇冶さんも登場。
さすが元、ラガーマンの丹〇さんパワー型のハツリです。
(今の仕事は服飾関係!)
a0157159_15020553.jpg
車の関係の仕事をしている〇取さんもハツリます。

これは鳥居の笠木になる材ですから
けっこうでかいです。

建築関係の古い本とかを読むと
材に墨付けをする前の工程で 「木づくり」 というのが出てきます。
丸太や杣角(四角にハツるんですな)で現場に入った材料を
梁ならばタイコ(両面をハツるんですな)や
八角(八角形にハツるんですな)にと
今だったら製材屋さんがやるような加工を大工さんがやってた。

図らずも両面神社の仕事では 
その木づくりをやることになっているわけですが、
こういう経験というのは大工さんの基礎体力作りにいいんだと思います。

基礎体力っていうのは普通の意味での体力でもありますけど
墨付けや道具使いの基礎的な力のことでもあります。
木のクセを読んだり木目を読んだり・・

古民家にはあって、今の住宅にはないもの、
一種の生命力のようなものは、
素材の大きさや、
それを取り扱う大工の基礎体力に係るところが大きいと感じます。


いやー
海岸屋一味の仕事って ますますうまくなっちゃうなあ・・
これも両面神社の御利益でしょうか。
建立まではもうしばらくかかります。
ではまた!


# by kaiganyafoo | 2018-03-09 19:13 | 工事 | Comments(2)

和室の天井は竿縁天井

みなさん おつかれさまです。


これからワインを作るぜー! と
本気で活動している人たちのところに通ってる海岸屋です。

みんな勉強熱心なので(!)たくさんお酒を飲むのですが、
味をみさせてもらってるだけで二日酔いになりました・・・
酒量はヤクルトの容器で1本半くらいだったんだけどなぁ。
中学生よりもお酒が弱いです。(それ、違法だから)
お酒の勉強は難しいです。







さて現場は造作仕事、終盤に差し掛かってきました。
このあいだの工事は和室の天井。
昔だったらごく普通の仕事だった竿縁天井です。

天井板をこすっていますね。
a0157159_18563668.jpg
これは木目を浮き立たせるためにやっている仕事で
この仕上げは「浮造り仕上げ」と言います。
うづくりしあげ ですね。 
M君が持っているブラシのようなものも「ウヅクリ」と言う名前です。
カルカヤの根だかなんだかを束ねたらしいんですが
それがなんなんだか調べたことがありません。
もーしわけない。
京都のどこかの老舗の店で見かけて買っておいたもの。
 
アレ?
a0157159_18584842.jpg
うずくり って書いてあるなぁ・・
違うと思うけどなぁ・・

そして
a0157159_19010236.jpg
外丸鉋を出してきました。
20年以上前に海岸屋が自宅を建てたときに竿縁天井を作ったんですが、
もしかするとそれ以来かもしれない登場です。
これを使って こういう加工をします。
a0157159_20520442.jpg
わかりますかね?
上になっている方が部屋の方で、加工してある側は天井裏の方です。

右側の薄くしてあるところが重なり部分で
そこの段差に「イナゴ」って言う、スキマを防ぐ仕掛けを取り付けます。
で、左側はミゾをしゃくってあって、そのミゾの真ん中にさらに丸く削ったのがわかりますか?
これが外丸鉋の仕事です。
これがやってあると、いい具合に天井板がしなってきれいに見えるんです。
ご存じ・・・ありませんよねえ。

そしてこれがイナゴ釘。
a0157159_18490819.jpg
なんか変わった形の釘でしょ?
海岸屋が自分の家をやったときにはこの釘が探せなくて
(インターネットなんか知らなかった!)
糸カスガイを曲げて自分で作ったもんです。


このイナゴ釘を使って天井板が透かないように細工をするんですが、
それはどうやるかというと・・
まあ
アレです。
どうしても知りたい人は個別に申し込んでください。
本イナゴ、イナゴ釘、付けイナゴなどと
はるかいにしえの技の数々をご覧に入れます。(高いよ)


まあ
そんなこんなで和室の天井ができているんですが、
部屋から見上げたときにはただの天井板です。
そこを敢えて説明せずに涼しい顔をして仕上げるというのが
イキというものですから
皆さんは是非ぜひ素知らぬ顔をして眺めてて下さい。


でもまー
そう言うオマエがどうなんだって話ですが
もちろんワタシはイキじゃなくてカエリです。
もうお腹がすいたので。
ではでは! (ひどいな)





# by kaiganyafoo | 2018-03-02 19:09 | 工事 | Comments(0)

海岸屋、伝統構法に挑戦?

みなさん おつかれさまです。


このあいだ組合主催のボーリング大会で84!
というスコアをたたき出した海岸屋です。
同じチームのおん年77才のベテラン分会長さんと同スコア!
おかげでウチのチームはブービー賞でした・・・
「いやー狙った通りにブービー賞取れたねぇ」などと
分会長さんに言わせるとは不甲斐ない。
おまけにたった2ゲームで腰まで痛い始末。





さて 伝統構法とはなにごとか!
と、お思いのアナタ。
業界関係者ですな。

え?
海岸屋ふーって いつも伝統構法で仕事してるんだよね?
などとお感じになっているアナタ。
それは麗しい誤解というものです。

何言ってんだかわかんねえよ!
とキレそうなアナタ。
はい
世の中の大多数であろうアナタのために解説いたします。
(どことなく偉そう・・)



今をさること半年前、
ハ号作戦が展開していたのをおぼえていらっしゃるでしょうか?
別名「ちゃんとした納屋計画」です。

そのときの副産物がこのあいだ、人知れず上棟いたしました。
棟はないけど。
途中経過がこれです。
a0157159_18543219.jpg

これは何か と申しますと,

井戸小屋
and
カマド小屋
and
物置小屋のComplexでございます。なぜ英語。
手押しの井戸ポンプ、通称ガチャポンが写っとるでしょ?



さてここで、伝統構法とは何か という説明をいたしますと、
まず 土台がない、というのがあげられます。
で、
念のため申し上げますが、土台とは木でできているものであって、
皆さんが(誰)土台とおっしゃるモノは基礎であることが多いです。
はい。
現代では基礎は99%、コンクリート製ですね。
昔は石。

わかりましたかー?
土台は木製、コンクリートで出来ているのが
基礎っすよ
(ウザい)


そして伝統構法で、石の上に柱がのっかっているのを石場建てとか言いますね。
それからするとこれはコンクリート沓石場建て、です。
(はい、伝統構法の枠からはずれましたー)
残念。

そして、柱と柱を貫(ぬき)という板でつないであります。
筋交い(すじかい)と言う名前のナナメの材料はない。
まー
土台がないから筋交いを入れても効かないけどね。全然。
それでも貫にクサビを打って固定すると けっこうガッチリします。
やっぱ、昔の人は偉いな。
そして・・・




a0157159_19210518.jpg
これは何をしているのか というと
寒中に伐った竹を割って、下屋の梁に乗せているところ。
えー
なんで竹が必要なのかな? ときょとんとなさった建築に詳しくないアナタ。
コレハ壁に土を塗る下地を作るための材料です。
「竹木舞」 という名前で呼ばれています。

あいにく千葉外房は壁土に適した粘土っぽい土がほとんどないので
どこかいい土があるところまで取りに行かなくちゃいけないようであります。
ねー? 富沢建材株式会社の富沢さん?(唐突に誰?)

基礎が(沓)石場建てで
土台がなくて
筋交いもなくて
貫工法で
竹木舞を掻いて
土を塗っていくのだ・・・ と言うと 
これは伝統構法と言ってもいいんじゃないかなかぁ・・
どうだろ? どう思います?



まー竹木舞は下手かもしれないけど
てんてこ舞いは年中やってるし、
土を塗るのは下手だとしても 恥の上塗りならば達人級です。
とこじつけのような話をしてるってことは・・・

まー
今日はそんなところで! と締める準備をしてるんですな。
まー
今日はそんなところで!





# by kaiganyafoo | 2018-02-23 19:14 | 工事 | Comments(0)

ケヤキに鉋を掛ける 粉仕上げとは・・?

みなさん おつかれさまです。



このあいだ長男が「オゾン発生器」を買ってました。

健康のためにオゾンを吸おうー! ってことではなくて
(オゾンはO³、吸うと猛毒らしいですぜ)
お客さんが長期間放置していた乗用車にネズミが住み着いて
その悪臭対策にオゾンで脱臭を試みる・・・らしいです。

自動車のディーラーって駆け込み寺みたいなのかな?
その機械は自腹なのかな?かな?




さて、
ルーキーM君の鉋掛けの顛末のご報告であります。
こんなかんじ。
a0157159_21195798.jpg
ごめんなM君写真が下手で。
でも合格。

ケヤキの一枚板って光らせるのはそう難しくないんだけど
ツヤを揃えるのはなかなか・・。
順目と逆目は入り組んでるし
赤身と白太はあるし。

大先輩が真綿検査をしてくれた次の日、
別の先輩が作業場に来たので、かねてからウワサの「粉仕上げ」を聞いてみました。
それはたぶん、その先輩独自の技法で、他の誰かから聞いたことがない。
いいなー M君 凄腕に囲まれて。
(海岸屋は凄腕連には入ってないっす)

では本邦初公開、「粉仕上げ」とは。

ソレハ、ケヤキやなんかの堅木を仕上げるときのやり方で、
手強い材料のツヤを揃えるための方法。
鉋屑がつながらないくらいのギリギリに 刃を引っ込めて削っていく というもの。

へ?
それだけ? とお思いのアナタ。
ワタシもいまだに半信半疑です。
ただ、 材料も鉋の下端もまっ平にしなくちゃいけない ってのと
鉋屑をつなげて出すよりも刃先のダメージが大きくなるので
ほんの数回しか鉋を引けない ってのと
普通に引くよりも手ごたえは重くなる ってのと
三回くらい研いだら台を直さなくちゃいけない ってのがついてくる。・・らしいです。
あ、ふかして仕上げていくってのも言ってたな。

この仕事はM君が「粉仕上げ」をなぞってやってみた仕事です。
「引きが重く」はなかったらしい・・・
果たしてどうなんだ。先輩。

まー 今度ウチの地域の八幡様の賽銭箱を
このケヤキの共木で作る予定ですから 
そのときにでも試しましょう、粉仕上げ。

で、まあ鉋の話ばっかりで面白くなかっただろうから
おまけの写真はこれ。
a0157159_20145516.jpg
このあいだ神楽坂建築塾でまち歩きをしたときに教えてもらった穴。
上野の彰義隊が敗走していくときに、追っ手が撃った鉄砲で明いた穴だそうです。
谷中らへんにあります。
え?
面白くない?
はああ・・
鉋が面白くない 幕末の話が面白くないって言われたら
司馬遼太郎だって困ると思うな。

追っ手がかからないうちに
ではまた。



# by kaiganyafoo | 2018-02-17 20:20 | 大工道具 | Comments(2)

断熱工事である

みなさん おつかれさまです。

もー すっかり月イチ更新の海岸屋ふー通信です。


前回記事の餅つきのときに、敬愛する高田純次師(?)の言葉で
人と話をするときのオヤジの心得として
「自慢しない、説教しない、昔話しない」というのがあるよ と言ったら
そこにいた次男に
「お父さんはスリーアウトじゃん」と言われた海岸屋です。
・・・・・
・・・・・
スリーアウトか・・
つまりチェンジですな。攻守交替。
でも、守りに入っちゃいけませんね。うむうむ。



現場は順調に進んでおります。
これは断熱工事の様子。
a0157159_18093291.jpg
今回はセルロースファイバーの吹き込みという断熱工事なので
いつもと景色が全然違います。
専門の断熱屋さんが不織布を壁と天井に張っていって
そこに古新聞を綿状にしたものを吹き込んでいきます。
この工事はお施主さんの希望で
かなり防音効果もあるらしい ということからやってみています。

吹き込んでいます。
a0157159_18205094.jpg
匂いはない、音もうるさくないです。
少し埃っぽいですかね。

穴を開けて吹き込んでいますから
そこはこんなかんじ。
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a0157159_18250088.jpg
この穴はあとでふさいでいました。

断熱材ってのはまあまあ匂いのするもので、
グラスウールは原料はガラスでしょうし
スタイロフォームなんかは石油化学系でできているのでしょうが
みんな特有の匂いがします。
本当のウールだって結構な匂いがするものでした。
まー
壁の中とかに入るものですからあとで匂うこともないんでしょうけどね。
で、
このセルロースファイバーは匂いませんでしたけど
昔、重症の化学物質過敏症の方の仕事をしたときには
印刷のインクがダメと言っていらっしゃいましたから
その方なんかはだめなのかもしれません。
元は古新聞だって言うことですから。

コレが断熱材としてイケてるって言うんだったら
毎日仕事で出てくる鉋屑もイケる・・・といいなぁ。(儚い願望)
近くの酒蔵で壁の中に籾殻を入れてるところもあるし。



という事でオマケの写真は鉋掛け。(オマケって・・)
a0157159_21090981.jpg
ここの現場の飾り棚の材料。
千葉のケヤキです。
a0157159_21204834.jpg
まずは ねじれをとって 厚みを決めます。
これは鉋を横向きに掛ける 横摺り。
なかなかに重労働です。
a0157159_21294143.jpg
板は十分に乾燥してますが(15年くらいかな)
それでも反らないように吸い付き桟を入れます。
それから表を鉋で仕上げていくのですが・・・
a0157159_21321465.jpg
ヤバいです!
仕上げている途中で大先輩登場です!

これは何をしているところか と言うと
仕上げた肌の上を真綿で引っ張ってみているところ。
ほんの少しでも逆目があれば引っかかるんですな。
キビシー!!

それを見てた海岸屋は大爆笑ですが
仕上げてたルーキーのM君は笑ってる場合じゃないです。

さてさて M君
意地の悪い・・いやいやゲフンゲフン
厳しい諸先輩方に囲まれて鉋掛けの合格点は出るのでしょうか・・・
海岸屋は厳しくないんですけど、真綿で〇を締〇〇ように・・


ではまた!


# by kaiganyafoo | 2018-02-09 21:47 | 工事 | Comments(0)