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2011年 05月 25日 ( 2 )


研ぎについて

みなさん お疲れ様です。

さて
突然ですが 研ぎについて。

もちろん 研ぎは大切なんですが
あんまり書いてこなかった。

それは 文章で伝わるものでもない と思っていることがひとつ、
平らな砥石の上で 水平に刃物を動かすだけ という基本を守りさえすれば
相当いいところまで 研ぎができる という単純さがあるということがひとつ。

でもな。

今朝  「京都発・町家・大工はんなり日記」
http://blog.goo.ne.jp/ariari_1946 
を読んでいて 思った。

研ぎは 新しい局面を迎えているのではないか と。
その理由を以下に。


おそらく この十数年みなさんの研ぎの精度というものは
飛躍的に向上したのではないか と思っている。
昔は 一部の上級者しか達していなかったレベルの研ぎが
いまや 普通のものとなってきている。

おそらく その精度向上の第一は 砥石の平面性にあるのではないか。
今はどうか知らないが 以前の技術専門校などでは
コンクリートブロックに砂を振りかけて 砥石のくぼみを直していた。
申し訳ないが これではたいした平面性は期待できない。

その後 土田刃物店の土田氏による
様々な雑誌などへの啓蒙活動や
削ろう会などの有志の交流によって
砥石の平面の重要性とそれを保つ具体的な方法が一般化していく。

そして ダイヤモンド砥石や各種の面直し用具の発達で
それらの技術はさらに一般化していく。
そう
いまや 「みんなの砥石は とても平ら」 なのだ。

さて 一方 「研ぎの技術」 の方はどうか。
これは 冶具を使って研ぐのでない限り
純粋に体に憶え込ませる技術であって
数百 数千時間という経験が必要になってくる。

そこに 
砥石の種類 道具の種類 鋼の種類などの他の要素が加わって 
複雑な様相を呈してはいるものの
中心の課題 「研ぎの正確性」はいまだ   なのだ。おそらく。

研ぎの技術の2大要素 砥石の平面精度と 研ぎの正確性
この二つが欠かさずにあって初めて刃先の精度があがってくる。

これは いくら強調しても しすぎることがないくらい大きな要素で
この二つのレベルが高ければ 砥石の質や各種のノウハウなんか
ほとんど関係ない と言っても言いすぎではないくらいだろう。

それは 一般に販売されている各種の冶具を使って研いでみれば
一目瞭然で 刃先の精度を上げる ということが
これほど大きな意味を持つのか と思い知ること請け合いである。

切れもよくなるし
永切れもするようになる。

さらに
自動鉋の刃を研ぐ研磨機に 手道具の刃をセットして研いでみれば
さらにその精度は上がり 刃物の性能の引き出し率(?)もあがる。
残念なことに
研磨機の砥石は人造であって そしてさほど細かいものではない。
「砥汁で研ぐ」どころか
水を掛け続けて すべてを洗い流しながら研ぐ。

それでも 素晴らしい刃先が得られるのは
いかに 研ぎの正確性 の要素が 研ぎにおいて大きいかを示している。

さて 長くなってきたから 結論を急ぐけど
「研ぎ」について比率を言えば
「正確性」が8割
「その他」が2割 くらいではないだろうか。もしかすると

「正確性」の比率はもっと高い  かもしれない。


砥石の質 研ぎ方 砥汁の使い方等々すべてムダ というわけではないが
人間の手の精度を上回る精度で研ぎができたならば
その比率は相当低いものになってしまうだろう ということだ。



でも まあ 
研ぎの世界が進化しつつあるのは いいことだと思うよ。
「その他」の部分の比率が低いとしても
そこも研ぎの面白さの大きな部分なんだし。


やっぱり研ぎの話は面白くないな。
「最近ブログが全然おもしろくない」って 身近な人に文句言われたし。
そうかもしれないって思うから
誰か面白いネタを提供してください。
え?
人のネタでここまで話を引っ張っておいて それはないだろうって?
そ そうか 申し訳ない
面白くないのは 海岸屋の腕(?)のせいです。 はい。


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by kaiganyafoo | 2011-05-25 23:30 | 大工道具 | Comments(4)

ケヤキを削ろう

はあ
みなさん おはようございます。

海岸屋は 昨日はくたびれてしまって
風呂に入ってバタンキューです。(古いよな)

よくはらたいらさんに5000点賭けたいくらいでした。(人まね アレンジ付き)

昨日はケヤキを削りました。
自分とこの事務所に使おうと思っていたあれです。
ケヤキを削ろう_a0157159_65113.jpg


仕上げて取り付けようか
荒っぽいまま 取り付けようか迷っていたんですが
ここんとこ 堅木の削りも 板ものの削りもしてないので
やってみることにしました。
(マキハダはどーしたんだ)

ケヤキを削ろう_a0157159_664881.jpg
まずは 横ずりです。
木表側に反っているのを直しながら
板の両端近くを削って そこに定規をあてて にらみます。

そう ねじれを抜く作業ですね。

海岸屋の持っている手押し鉋盤では40cmの材料はかかりません。

ケヤキを削ろう_a0157159_6112517.jpg
横ずりの鉋は も作の4分。
刃先の角度は30度近くもあって 立ててあります。
刃口も広いんですが 横ずりでは大丈夫、逆目(いや むしれかな?)も起きません。
がんばって ガシガシ削ります。

一通り平らにしたら 今度は横ずりの跡を消す。
ケヤキを削ろう_a0157159_6182857.jpg
縦向きにどんどん掛けます。
この段階では ツヤはありませんね。 鉋屑もつながらない。
鉋は も作の6分  これは青紙です。 刃持ちがいい。

ケヤキを削ろう_a0157159_623361.jpg
とりあえず全体に鉋が掛かって 横ずりの跡は消えました。
雨があがって 外は晴れてきましたが ここまでくれば大丈夫。
そう 
朝起きたら 雨が降ってた というのも
鉋掛けをしたくなった理由のひとつ。

材料が湿気をもつのか 雨降りの日は 鉋が良く掛かります。
堅木はなおさら。

さて ここから鉋を8分に持ち替えて 仕上げます。

「ここんとこ無敵」の梁山泊を使いましたが
仕込み勾配が7寸5分だったせいか いまいち精彩に欠けます。

次に使ったのは 伝寿。
え? 写真がない?

ごめんよ 必死だったのさ。

はい 仕上がり。
ケヤキを削ろう_a0157159_6361031.jpg
作業がこの辺の段階まで進むと 薄い鉋屑が つながって出ます。
だからといって 仕上げの肌がよくなるのか というと
そうとばかりも言えませんが 平滑だ ということにはなる。

柾目の中に 爪の大きさくらいのツヤ消しがいくつかあって
これが逆目なんでしょうけど これを消すのは大変。

海岸屋のまだ知らない〇〇仕上げの技が必要です。(先輩の許可がないと・・)

9時から始めてここで3時になりました。
昼をのぞいて5時間。 くたびれました。



でな
マキハダは 製材所に行って ヒノキの皮をもらってきて
けっこう叩いたんだけど モノにならなかった。

乾燥が足りないのか 逆に 蒸す とかの工程が必要なのか
いずれにしても 再々チャレンジが必要みたいです。
うーむ 
叩きゃあいいってもんじゃないんだな。 反省。


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by kaiganyafoo | 2011-05-25 06:49 | 工事 | Comments(2)