海岸屋ふー通信

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愛情が続くかぎり

愛情が続くかぎり って
思わせぶりですんません 建築の話。

改装工事のときなどに お客さんに
「この家はどのくらい持つだろうか」 と聞かれることがあります。

地震や火事を別にして 建物の耐久性ってどのくらいなんだろうか

「旦那さんや私等よりも長生きするのは確かだけどね。」
とか まあいろんな返事をしますが、
いつもできるだけ長持ちするように と願いながら工事をします。

あるとき、やっぱりそんな質問をされて
「愛情の続くかぎり持ちます。」
と答えたことがあります。

まーロマンチックな返事やねぇ・・・。
50過ぎのおやじがねぇ・・・反省。
でも
これは案外本当のことです。

これは もう無理だろ っていう建物でも
改修して大事に住む例はいくらでもあるし
これ?これ壊しちゃうの? って例もある。 こっちはいっぱいあるね。

でも共通しているのは
「もう、いらないや」って思われたときに 壊されていく。
愛情が切れたんだね。

その家の持ち主の気持ちや都合は 千差万別だろうから
私等にできることは できるだけ長く愛される建物を作ること。
ときには こんなとこ工夫しました とか
この材料はこんなに貴重なんです とか 説明もする。
黙ってても伝わる なんて かっこいいけどねぇ。

言葉惜しみはしない。

ベニヤや ビニールのたぐいはあんまり長持ちしないから
できるだけ使わない。
高気密高断熱って、ほとんど石油化学製品で出来てるもんだから
古くなったら どうかな。

このあいだ見学に行った家は 昭和33年に建てられた家を
建築家がかかわって しっかりと改装した家だった。

基礎を補強して 水廻りを使いやすくして 断熱もして 
って基本はしっかりおさえてて、立派だったんだけど
一番良く見えるリビングの柱がこれ
愛情が続くかぎり_a0157159_1962770.jpg


貫の穴や 古い金物がむきだしなんだ。
これ わざとだよ
こんなの隠すのなんか簡単だし
海岸屋もいつも隠してた。
きれいな板かなんか張って 新しい柱みたいにみせたりするんだ。

でもなぁ・・
海岸屋は昭和34年の生まれだから
この建物と歳はかわんない。

自分の手なんかも 長年の仕事で傷だらけだけど
その傷をなでて 頑張った手だねぇ って言われた気がした。

その柱の傷を見たとき そう思ったんだ。

愛情ってそんなもんだろ。
見習わなくちゃなぁ・・
勉強になったし なにより感動した。

by kaiganyafoo | 2010-02-18 19:14 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(2)
Commented by mobiliantichi at 2010-02-19 21:31
本当の家って、人が長い間住んでいて、色々な傷ができて、それがどんどん美しさになっていくと思います。日本の木の家は、特に愛情をかければどんどんと年輪を重ねて、、、。30年もほっておかれた我が家でも、住み始めて1年ちょっと、少しは良くなってきた、と思いたいです。
古い=汚い ではないですよね。
Commented by kaiganyafoo at 2010-02-19 23:01
古い=汚い  ではないですね。
そして、
古くなったときに美しくなっていくためには
素材のちから と 手入れとの両方が必要だと思います。

mobiliさんのお宅は その両方がある
稀有な例だと思います。
あんなふうに大事にしてもらえたら
建物も 建てた人達も本望だと思います。

大事に住み継ぐ人が増えて欲しいし、
それに値する建物が増えて欲しいですね。
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