海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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草庵な上棟

みなさん おつかれ様です。


そしてどちらさまもお久しぶりです。

「今でも建築をしていらっしゃるのでしょうか・・・?」
とおそるおそる電話をかけてきていただいたり
「元気ですか?いやー生存確認ってわけではないんですが」
と生存確認の電話をいただいたり。

はい。
元気で仕事をしています。

大事なことなのでもう一度言いますが
元気で仕事をしています。


海岸屋ふー通信をくまなく読んで
そして記憶力も良いという稀有な方は
2018年の3月に
「奉納!マサカリとチョウナで鳥居を作る」
という記事をお憶えいただいていると思いますが
(そんな人はいない)
それは
「栃本ふるさとプロジェクト」という事業の一環でした。
(完成した報告はしてなかった気がする・・・)

で、
その後もこのプロジェクトは着々と進んでいて
今年は栃本産のぶどうでワインを作ったり、
キャンプ場や(森と空 という名前です)
お湯屋(月という名前です)
一棟貸しの旅籠(空 という名前です)等々
たくさんの試みがされています。

そして
今回は茶室。
あるいは
草庵の上棟でした。
草庵な上棟_a0157159_14050532.jpg

あれ?
なんだかすごく山の中じゃね?
と思った方。
正解。
草庵な上棟_a0157159_14092652.jpg

車がつけられる道路から見ると現場はこんなに下に見えます。
逆に下の道からはご覧の通り。

大工さん、左官屋さん ごめんなさい。
基礎屋さん足場屋さん ありごとうございました。


上棟は3日かけたのですが、これが
草庵な上棟_a0157159_14225018.jpg

こうなって
草庵な上棟_a0157159_14255502.jpg
こうなって
草庵な上棟_a0157159_14271081.jpg

こなりました。
これは下から軒天井が「かっこよく」見えるように
化粧野地(板)を張っているところです。

下から見ると
草庵な上棟_a0157159_14324118.jpg

こんなふうです。
かっこいいですか?・・・・・ですよね。(強要)

おや?
軒天井は無節なのに柱には節がたくさんあるんでないかい?
違うところに着目したそこのアナタ。
それは海岸屋の誘導にまんまとはまりましたね。
(負け惜しみではない)
この茶室の構造材つまり 土台・柱・桁は、
地元栃本の木を伐って準備したものなのです。

栃本で伐って乾燥させて
千葉に持ってきて背割りを入れて天井近くに吊るしてさらに乾燥
その後横浜で加工したものを、
もう一度千葉で、今度は屋根の下で仮組み
それをまたばらして栃本へ・・・
これが人間の子供だったら環境が変わりすぎてぐれてるところです。

まあ
それはさておき
屋根はこれで終わりかと言うとさにあらず
草庵な上棟_a0157159_14510983.jpg

こんなことして
草庵な上棟_a0157159_14523210.jpg

こんなことして
草庵な上棟_a0157159_14540875.jpg
こんなふうになります。
まるで野地板バラバラ事件です。
これが上野地(板)

なぜにこんなに手間のかかることをするのかと言えば
それは美しいものを作るため。
今の時代、そんなことを言うと
「それはあなたの主観ですよね?」 と「論破」されそうですが。

今回の上棟には30代・・の、でも経験豊富な大工さんが
4人も来てくれました。
草庵な上棟_a0157159_15025533.jpg
彼らが何年もかけて身に着けた技術を
この茶室のそこここに残してくれました。
草庵な上棟_a0157159_15081008.jpg
この時点ですでに美しい骨組みと細部だと
海岸屋はそう考えます。

ですから今回は題名を「上等な上棟」にしたかったんですが
すでに使ってしまっていたんですね、自分で(残念)
うーむ
お施主さんが方丈記のような暮らしにあこがれていたけど
それは茶道以前の話だし、草庵暮らしの歴史は・・・(以下略)

まあ、草庵でも茶室でも、この建物にどんな名前がつくのか乞うご期待です。
ではまた。











by kaiganyafoo | 2024-05-18 15:39 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(0)
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