海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
公式サイト
最新の記事
最新のコメント
by 鉋 at 21:07
玉木彦助
by 菜月アイル at 21:06
by 鉋 at 21:10
岩澤健吉
by 荒堀謙次 at 21:10
by 鉋 at 13:03
爲井椋允
by 北脇里規 at 13:02
by 鉋 at 18:11
大武理菜 平塚由佳
by 大武理菜 長瀞渓谷 at 18:10
by 鉋 at 17:28
岩立良作
by 住谷春也 at 17:28
フォロー中のブログ
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

現場に入れる材料 入れない材料


みなさん おつかれさまです。

全世界的にコロナウイルスで病んでいるのでしょうか
日本ではなんだか飽きがきているような気がします。
個人的には・・・不要不急の事ってのが
こんなにたくさん世の中にあったんだ とは思います。






さて、愛想も〇ソもない前フリですが、
海岸屋版 古民家改修講座最終回です。(遅い)
「使わない材料選手権ー!!」

いやいやいや

書いた方がいいのかいまさら書いてもしょうがないのか
ずいぶん悩んでしまいました。
海岸屋のハゲが加速することうけあいです。

でもまあ書いてみますか。
半年ぶりですけど。
こんなに久しぶりだとブログの扉が錆びついて重い・・・



まず、海岸屋は現場でほとんどベニヤを使いません。

床に無垢材を張るときでも
その下の捨て貼りにはベニヤを使う人が多いと思います。
その気持ちはわかる。
ただでさえ無垢材は伸縮します。
関東で言えば、寒中にはスキマがあいて
梅雨時には盛り上がるほど膨張します。
せめて 下地の捨て貼りは動かないものを使いたい。
ええ
気持ちはわかる。
でもね、
ベニヤの寿命は無垢材よりも短い。
仕上げの無垢材が傷んでいないのに
下地のベニヤがブカブカになったらどうします?
古くなったベニヤの弱さは
解体工事や修理工事をしていると誰しもが気づくはず。
今のベニヤは良くなってると言う人もいるかもしれないけど・・・
それでもねぇ...
自分じゃ確かめられないもんねぇ
ウチでは下地も無垢板です。
現場に入れる材料 入れない材料_a0157159_21023323.jpg

で、海岸屋はアイガモのヒナを飼ってたことがあるんですが、
ベニヤの上に引っ越しさせて死なせてしまったことがある。

例えば押し入れの中にベニヤを張ると、
ベニヤから揮発したなんだかわからないモノ
(ガス?)が押し入れの中に充満して
中にしまった布団や服にそれが染み込みます。
有毒ガスが染み込んだ布団にくるまって寝る・・・
ダメでしょうこれは。(偏見と言われようとも)

シックハウスの法律ができてベニヤに規制がかかってるから
今は大丈夫と言う人もいるかもしれないけど・・・
ウチでは押し入れの中も無垢板です。
現場に入れる材料 入れない材料_a0157159_21035764.jpg
現場に入れる材料 入れない材料_a0157159_21041424.jpg
それから、
ベニヤは悪い電波を出して
作っている最中だったら施工屋の
住んでからだったらお施主さんの感覚を鈍くするからダメです。
(マジか!?要出典!)

「ベニヤは美しい」 と主張する人もいると思いますが
それを室内の仕上げに使ったときに
無垢材や左官壁と比べてもそう言えますか?って話です。

例えば家に絵を飾りたいとすれば壁の仕上げは大事です。
ベニヤやビニールクロスの壁ではせっかくの絵が映えません。
ええ、不思議なほど映えないんです。
海岸屋は何度も経験している。

床の間に、ベニヤの地板を張ったとします。
まあ、表面はケヤキの突き板とかですね。
そしたら壁は、メーカー既調合の聚楽とかでしょうか・・
床柱はニスを塗ったような変木?
框と落とし掛けはセットの建材・・・
(ええワタシも昔、作った覚えがあります。懺悔します。)

そんなふうにしてできた床の間は
軸も掛けず花も生けず・・・つまりは物置になってしまう。
「死んだ場所に置くものは死ぬ」
または
「死んだ場所は死んだ物を引き寄せる」
さらに思い切った悪口を言えば
今作られている和室のほとんどがニセモノ化していませんか?ってことです。

洋間だって同じ。
少しでも広く、と頑張って確保した20畳のリビングであっても
ベニヤの床板 ビニルクロスの壁では寒々しいばかりで豊かさは感じられない。
(化学繊維の)カーペットを敷き詰めて
(ベニヤでできたハリボテの)家具を並べて
狭く窮屈に(そして貧相に)暮らすことになる人も多いのは
それが家本体(の貧弱さ)にマッチしてしまっているから。
コノイチレンノエイキョウヲ(悪い電波)トヨビマス。
(註 これには出典はないです。海岸屋の自説)

床に無垢の板を張って
壁にはちゃんとした左官を塗ってみてください。(誰に言ってるのかな?)
もう、ほとんど何もいりません。
センスの悪い家具なんかはじきとばされちゃいます。
あとは住んでる自分がはじきとばされないように気を付けるだけ。

ちなみに
一枚目の写真は美しい母屋に敬意を表して左官下地は木摺り
二枚目三枚目の写真はキッチンの裏側まで無垢板という写真

木摺りは先輩方が、
キッチンは星精郎の高橋君が頑張ってくれたわけで
海岸屋はそばでうろうろしていただけです。
いやもうホントに自分がはじきとばされないように・・・
体重はどんどん増えているのに・・・


ではまた!









by kaiganyafoo | 2020-03-10 21:46 | 材料 | Comments(0)
<< 海岸屋の新築工事 柱の根継ぎのいろいろ >>