海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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柱の根継ぎのいろいろ

みなさん おつかれさまです。

ちょっと気になったんですが、
車に乗ってて ありがとう というニュアンスのときに
ハザードランプを2~3回点滅させる人、手を挙げてください。

あれってなんて表現します?
ハザード出す?
K女史は 「ハザードたく」らしいです。
「焚く」かな?
じゃあウインカーは? って聞いたら
「出す」だそうです。
何が違うんだろう?





さて
賢明なるみなさんがお察しの通り
古民家改修シリーズはごくごく一部の方にだけ人気です。
つまり、一般の方々には・・ゲフンゲフン・・・

「デブの箱舟」の回だけがアクセス5倍増(!)ということで
もう、心が折れそうです。
と いうわけで古民家改修講座は最終回。



えー前回の予告が 
「柱の根継ぎの考え方」
「現場に入れる材料 入れない材料」

このふたつ。
はい、サクサク行きましょう。(グレてる)


柱です。
少し傷んでいた。
土台を撤去して、他の位置から持ってきた沓石を据える。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_21141064.jpg
バサラ継ぎとか言うらしいです。

よく、この継手は不思議系(?)で扱われるようですが
(あれー?どうやって組んだのかなぁ・・・的な)
じつは実力のある継手だと思います。

柱の根継ぎに使う継手を 
上からの加重を受ける能力と
横からの力に耐える能力 に分けて考えたとすると
これは「上から系」。


はい、模型
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_21252034.jpg
急遽借りてきました。(大先輩から)
これをわきに置いて実際に刻みます。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_21272131.jpg
模型をばらしたものが置いてありますね。
見てわかるかもしれませんが、上からの加重を受ける構造になってる。
そしていったん組んだら決して横にずれることはない。

このくらい低い位置で継ぐ場合にはとても高性能だと思います。




その隣。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_21372808.jpg
もっと上で継ぐ必要があったので
横からの力にも耐える継手。
見えない内部に目違いが入っています。
この継ぎ手の名前は・・・

「隠しフランス継ぎ」です今考えました!
はい そこのアナタ ネットで検索してもそんな名前の継ぎ手はありませんよ。

以前、ドイツの大工さんが日本の大工さんと対決するテレビを見てて
そこからちょっとアイディアをいただいた。
やるのは二度目。
荷重は木口で受けるんだから斜めの加工はいらないよね って考えです。


もういっちょ隣。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_21434490.jpg

土台のホゾに入れて 横から地曳きのホゾも通して 柱の継ぎ手も・・・ 
という、組むときに知恵の輪みたいな箇所なんで
ここはおとなしく普通の金輪継ぎで。
え?
おとなしくない? そうか。
でも金輪は組むときにわりと楽です。



このように、必要に応じていろいろな継ぎ手を使います。
新しい工夫を加えることもある。
少しでも長く使ってもらえるように。
大事にしてもらえるように。




若い子は勉強させてもらいました。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_23010370.jpg









できあがったらこんなふうに見えます。
柱の根継ぎのいろいろ_a0157159_22425237.jpg
写真が斜めになってる以外はかっこいいねぇ・・・(自慢?)
奥に見える框は既存のものを軽く削って再利用しました。
石は大谷石。


えーと・・・・

「現場に入れる材料 入れない材料」ってのも書くつもりだったんだけど
いやいや、書く気まんまんなんだけど
みなさん 読んでるとお疲れでしょ?
だからもう一回だけ続きを書こうかな・・・
あ、いいよって聞こえた。(気がする)

カチカチカチ っと。

はい ありがとう ってハザード焚いてる音です。
ではまた!







by kaiganyafoo | 2020-02-29 23:58 | 工事 | Comments(2)
Commented by 川越 at 2020-03-06 09:29
いつも貴重な情報をありがとうございます。この情報を生かす立場にないのが残念ですが、読み物としても面白く、興味津々です。次のお話も楽しみにしています。
Commented by kaiganyafoo at 2020-03-07 14:50
面白くてタメになる を目指しているつもりなのですが、仕事につながるといいなぁ という下心が透けて見えるせいでしょうか、キレがイマイチですね。
次回は現場に入れる材料 入れない材料 です。
お楽しみに!?
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