海岸屋ふー通信

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古民家改修工事のあれこれ

みなさん おつかれさまです。



このあいだ自宅のトイレでウオシュレットのボタンを押したら
スイッチが入った瞬間にリモコンが電池切れになったらしく
ストップのボタンを押してもシャワーが止まりません。

ずーっと尻を洗っている・・・・

そうだ!
給水の中間バルブを閉めればシャワーが止まる!
でも
変な体勢だし、バルブが固くて回せません。

もう、生涯、尻を洗い続ける羽目になるのかと思いました。
怖い・・・




さて、言うまでもないことですが、
海岸屋ふー という会社は 手刻み、手仕事をする連中です。
あまつさえベニヤは使いたくないなどと言う始末(?)
(石膏ボードもあんまり使いたくないなー)←心の声

で、
そんな連中が古民家改修をした話です。

現場調査、地盤調査、改修工事の方針、プランニング、見積もり・・と
現場が始まる前にもとてもたくさんの仕事があって、
いい仕事なのかそうでないのかそこですでに決まってしまってます。
まーそれは追々と。

まずは解体工事から。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_17395109.jpg
古民家の解体工事は楽しい。
(註 海岸屋的には)
この写真は座敷の天井をはがして長押と鴨居も取ったところ。
壁も半分はがしてますね。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_17380127.jpg

ここで何を見るのか、と言えば
上屋の加重がかかっている梁と下屋の加重がかかっている野垂木とを
四角く製材してある桁で受けて
鴨居を吊っている梁はそれとは別個に入れている という点。
つまり
屋根の瓦がすごく重くても建具を走らせる鴨居は垂れ下がらないもんね
と言ってるんですな。 新築のときの親方は。

吊り束の真上に束がないところも見てください。
加重を逃がす工夫ですね。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_17570357.jpg

吊り束の吊り方はこうなってます。
「もし、鴨居が下がったら下からジャッキで上げておいて栓を打ち直せば大丈夫だよ。」
by新築時の親方。

吊り束の下端はこうなっていて
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18024837.jpg
鴨居の上端がこうなってます。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18055818.jpg
そう、
吊り束の下端のでっぱりをこの鴨居の穴に入れて、
横からこの竹をスライドさせると・・・
あーら不思議ビスも釘も要らない、固定できちゃうんですねぇ。


長押もうっかり外しちゃいけない。
出隅はこうなっていて
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18180484.jpg
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18184680.jpg
見えないけれども裏からアリで組み合わせてあるのでゆるまない。

入隅はこうです。
これが・・
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18205951.jpg
ここに入って・・
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18214491.jpg
クサビで締めます。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18244154.jpg
平らなところの接手だってこう。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18265940.jpg
うひょー
(昔の)親方!しぶいっす!

念のため申し上げておきますが
これらの細工がほとんど壊れずに写真に写っているということは・・
壊したんじゃなくて解いた(ほどいた)んですね。
はい。
だから解体。

土壁の土だって散らかしません。
古民家改修工事のあれこれ_a0157159_18441320.jpg
ちゃんとその都度片付けつつ。
ね?
解体は楽しい。

まあ最後は自慢話じみて聞き苦しいかもしれませんが
敬意をはらってていねいにほどかないど
うっかり見逃して自分が勉強しそびれて損するって話です。

せっかく古民家の解体だってぇのに
バール振り回したりセーバーソーで切りまくったりする奴は
味噌汁でツラ洗って出直してこい!(品がない)



あ、
ちなみに海岸屋が尻を洗った話ですが
便座からゆっくりと腰を上げただけでシャワーは止まります。
洗ってるつながりでね。
変なオチですが、たぶん次回も解体編の続きだと思います。

ではまた。







by kaiganyafoo | 2020-01-21 19:05 | 工事 | Comments(2)
Commented by 川越 at 2020-01-25 10:33 x
この古民家はお大尽のお屋敷・・・というわけでもないんでしょうね。昔の人の工夫はすごいと思いますけど、それが当たり前の世界だったんですよね。私の住む壁では人が毎年のようにいなくなり、空き家を壊すのを目にするのは年に1度や2度ではありませんが、再利用もなくただ打ち壊しているだけです。

もっともこのような解体ができるのもそれなりの知識、技術があってこそですから、掛け持ち仕事で家を壊している人足じゃあ解体なんで出来るはずもなく。

ところで我が家は築50数年の古民家じゃなくて、ただのあばら家ですが、雪が積もると(2mくらいで)障子やドアが動かなくなります。

古いものならなんでもちゃんとしているわけじゃないのがよくわかりました。でも近代建築が軒並み崩れた大地震でも、壁にひびは入っても倒壊の恐れは全然なかったのが面白いです。柱なんて地面においた石に乗っているだけなんですけどね。これも昔の人の知恵には違いないんでしょうね。ありがたや。
Commented by kaiganyafoo at 2020-01-26 17:51
もちろん昔の家も手軽に建てたものもあれば念入りに建てたものもあります。 ここは移築された建物でしたが、新築時の仕事も移築時の仕事もとても立派な仕事がしてありました。
現在はここにあげたような細工と同じような効果がビスや金物でできるようになったと思います。 ですから、こういった細工を現在でもする職人はほとんどいませんし、いても評価はされません。
おそらく、こういった仕事に対するきちんとした評価というものは今までなされたことがないのではないでしょうか。 最近「ものいう仕口」という本も出されましたので読んでみましたが、もっと深く広い考察が欲しいところだと思いました。
私は、こういった仕事を捨ててしまって、大工職人がかつて持っていた木に対する配慮や技能が失われることを恐れますし、その結果、日本文化の根幹を支えているであろう木にたいする教養とでもいうべきものがなくなっていくことを恐れます。
今や、どんな高価な住宅があっても仕事はビスと接着剤です。私たちは確実に貧しくなりつつあると思います。
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