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みなさん お疲れさまです。 着々と馬齢を重ねている海岸屋ですが、 建築以外のことについてはミーハーですから 欅坂46と乃木坂46のメンバーだってけっこう名前がわかります。 (日向坂は齊藤京子しか知りません・・・) まあ 一番付き合いの長いのは神楽坂ですけどね。 (変な前振り) ですが、本業の建築ではなかなかにオーセンティックな(?)海岸屋でして 当然、和室なんかも頑張って作ります。 床の間の地板はケヤキの無垢材を手鉋で削りますし 天井は昔ながらの竿縁天井です。 ですがね、 問題がひとつあって、それは畳。 落語の家ほめにも「畳は備後の五分縁で」って出てきますが 備後表を見たことのある人、手を挙げて下さい。 ・・・・・ 難しいよね。 遠慮なく悪口を言わせて貰っちゃうけど 今出来の家でたまに和室(風?)の部屋があると じきに縁無し畳だの 半畳畳だの 琉球表だのって敷いてある。 設計屋さんとか、仕様書にすぐ書く。 それがかっこいいと思っているならそれでいいようなもんだけど その反面で本物の畳の良さを知らない人ばっかり増えて 畳表の材料であるイグサを栽培する農家の人は報われない苦労をしている。 だって、本場、備後でイグサを栽培している人は ほとんどいなくなったと聞きます。 かく言う海岸屋もそのあたりの事情には無知もいいところで イグサの品種名をうろ覚えでふたつみっつ言える程度。 ところが。 「日本一のゴザ」 というワードが最近ネットに! おーう そそるねぇ。 場所は横浜の高島屋だそうで、行ってきました。 これ。 イグサの世界も品種改良が進んでいて きれいで 長くて 病気に強くて 収量が多くて という改良がされているのだそうです。 それはいいことなんでしょう。 それでは備後の在来品種で地草と呼ばれているものは 不揃いで 短くて 栽培が難しくて 収量が少ないのでしょうか。 どうもそうらしいです。 ただし、丈夫。 表替えをして20年は楽勝に持つし そのあとは裏返して使える。 ううむ。 年配のお客さんに「畳表の裏返しを頼むよ。」 と言われて 「今どきの畳表じゃちょっと無理ですねー」 と答え続けてきたのはそのせいか。 アップで載せるのでみなさんのお宅の畳と比べてみてください。 これは せとなみ という品種だそうです。 このゴザ一枚は、結構いい畳一畳と同じくらいの値段です。 海岸屋は自腹で買いました。(←自慢) 暑い時期だったので寝ゴザにして寝たけど 傷むのが心配で一晩でやめました。(←自虐) 次の現場では3畳だけど畳を敷くので 今から予約を入れてみました。 それは岡山三号と言う品種の一番草。 海岸屋が付き合ってもらってる畳屋さんは 「望むところだ!」みたいな返事だったから大丈夫。(たぶん) 今回は畳の表の材料のイグサの話だけだったけど 品種や生産技術の結果として農産物としての性能があって それを畳表に加工する工芸品の出来の良否があって 畳床に付ける技術 部屋にマッチさせるセンス と 良い和室を構成する要素一つとっても奥行きがすごいです。 オーセンティックも大変だ。 いつかイグサを栽培しているところに見学に行きたい。 できれば表を織っているところにも。 そんなふうに ほっつき歩いてばっかりいると 畳の上で死ねない・・なんてーことはないと思うな たぶん。 うまくたためなかったけど ではまた!
by kaiganyafoo
| 2019-09-05 19:24
| 材料
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Comments(4)
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余計なお世話かも
at 2019-09-06 21:18
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畳表も表替えして長く使えるけど
ほんとに大事なのは、目に見えない床だと もっと大事なのは、その下の荒床だと思うな! だけどもっと大事なのは、床下の環境だと 仕上げ材は替えられるけど、見えない 環境が大事なんだな 酔っぱらいのたわ言です。
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kaiganyafoo at 2019-09-06 23:10
畳は床と表と技術が揃わなければいい畳にはならないでしょうね。 私にとって畳表とはイグサであり、それを表に織る技術であるという理解なのですが、そもそもイグサの品種名ひとつとっても詳しく知ることが難しかったのです。 長く備後表を支えて来た地草は、もう栽培されていないという話もけっこう昔に聞きました。 最高級とされる中継ぎ表も実際に何度か見て触ってみましたが、納得できる説明をしてくれる人には会ったことがありません。
いつの間にか、品種改良をされたイグサで、美しくてきゃしゃな畳表しか使えない事情だけを施主も私たち作り手も追認させられているだけなのです。 どこがどう違うのか、知った上で選びたいのです。 できれば、作り手や支える人たちの事情をも知った上で。
ブログを楽しみに見ている者で、八郷に住んでいます。
イ草のことですが小さいころ備中に住んでいて、イ草農家の四季の仕事をつぶさに見ながら育ちました。60年も前にイ草は重要な換金作物でしたが、仕事がきつく、誰も栽培しなくなりました。その後タイやカンボジアに住み、栽培しないで生えているところから採ってくるイ草を編んだ茣蓙を、悪くないなと思いました。必死さも肩の力も抜けています。 タイではどんなところでも茣蓙を敷くだけで、晴れの空間になります。カンボジアでは茣蓙は涼しい寝床でした。 畳の品質もあるけれど、今の日本の家屋では「和室」が付け足しになっているのが気になります。「どうして居間は畳じゃいけないの?」。ちなみに我が家の居間は畳です。 かつてはNGOで働いていましたがもう30年も前、ヴェトナム担当者が、村おこしのため、熊本のイ草農家にヴェトナムの村の指導と交流をお願いしたことがありましたが、技術を盗まれるからと断られました。小さい小さい。教えるべきは教え、学ぶべきは学ぶ、そうすればよい未来があると思いますが。
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kaiganyafoo at 2019-10-01 06:31
八郷は何度か仕事をしました。
スワラジ学園はもう活動をやめているようですが、知り合いは何人もいます。 イグサは大正生まれの方に聞くと、千葉でも栽培していたことがあるそうです。庭で干して雨が降ると取り込んで・・とずいぶん手間のかかることをしていたようです。今ではできないでしょうね。 今。国産のイグサのほとんどが熊本で生産されていますが、そこで開発された品種、ひのみどり、とかひのさらさでしょうか、それは輸出禁止になっています。でも、なぜか中国から輸入された製品の中にはその品種のものがあるようです。 お話をうかがうと昔から姿勢は変わらないようですね。良いか悪いかは別として。 今の住宅の中に、和室が付け足してあればまだまし(?)で、全く畳のない住まいが大半ではないでしょうか。 私が思うに理由は簡単で、和室は建築単価が高いからです。 床は畳でフローリングよりも高いし、壁は左官でクロスよりも高い、天井はたとえベニヤの張り物でもクロスの何倍もします。 と言うより、現代の住宅は戦後一貫してどう安く早く作るかを追求した代物、究極の安物建築なので、それ以外の何を試みても高くなります。 誰も文化としての住まいだとか住み心地だとかを言ってきませんでした。 芸能人の豪邸を拝見してもその安物ぶりは変わらないようです。 まず、住まいに対する知識の低さを自覚するところからはじめなくては と感じますね。自分を含めてですが。
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