海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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軽い建材 軽い住宅

みなさん おつかれさまです。

このあいだ床屋に行った海岸屋です。
ソフトモヒカン とか言う短めの髪型にしているせいで
月に二回くらいは床屋に行きます。
ちょっと面倒。

以前はバリカンで坊主頭に刈ってました。
自分でね。
でも、ヤ◯ザとかウ◯クみたいに見えるらしく
坊主禁止令が出ています。

はー
やれやれ。
柴犬なんかいつも床屋行きたてみたいにすっきり見える気がするけど
あんなふうにならないものかしら・・



さて、足場もばらして本当の終盤にさしかかっている「イ号計画」の住宅ですが
いくつか石を使っているところがあります。
a0157159_21193573.jpg
これは十和田石と言って たぶん十和田湖の方から来るんだと思いますが、
5枚ひと梱包で、けっこう重い。
急に女の子のふりをするK女子(失言)は持ち上がらないそうです。
今回はお風呂とストーブまわりに使いました。
a0157159_21203164.jpg
もう一度言います けっこう重い。
a0157159_21213675.jpg
これは玄関土間の様子。
洗い出し ですね。
種石もそうですが、左官材全般みんな重いです。

海岸屋が修行をはじめた頃のセメントは一袋40kg。
トラックに何十袋も積み込んでふうふう言ってる海岸屋に、
タルみたいな体したオヤジどもが
「重たいかぁー? ついこのあいだまで一袋50kgだったぞ。」
「なにが50kgだ 米でもなんでも一俵は60kgに決まってたんだ、がはは。」
などとイジってきたものでした。
まあ、重機がなければ10t積みの大型ダンプに
砂でも砂利でも手積みで満載に積み込んでそれから仕事に出かける
そんなオヤジどもですから文句も言えません。
(重機の手配を忘れたのはワタシ・・)
今、セメントは一袋25kgですか。
ホームセンターでは20kgだったかもしれません。

そしてこれ。
a0157159_21223558.jpg

石とは本来「据える」とか「築く」ものだったのではなかろうか、
というハナシ。
1t以上あるそうです。
もちろん重い。
諏訪の鉄平君です。(人名ではありません)



今どきの現場はみんな張る(貼る?)ことに終始します。

内部は石膏ボードを張ってビニールクロスを貼る
床はベニヤを張ってクッションフロアを貼る
外部はタイベックを貼ってサイディングを張る
という具合です。


昔の家はそうじゃない。
床は畳で これは敷くものだし
壁は左官で これは塗るものです。
屋根の瓦は葺くもの
石は据えるもの。

どうして今は張る(貼る)ばかりになったんだろうな と思っていたんですが、
去年の勉強会で講師においでになった泉幸甫先生が、
「輸送の都合」
で、軽い材料を使うようになったのである! 
と説明するのを聞いて、なるほど! と腑に落ちました。
畳だって昔のものは重いもんな。

現代の住宅を作っている現場の諸君!
皆さんのあつかっている材料は軽いそうですぞ?


いやーでも
ちょっとしかウチにいなかったT君は9・5mmの石膏ボード運ぶのに
「一枚ずつでもいいですか」 って言ってたなぁ・・
音楽の好みはヘビーなメタルだったのに。


軽い建材で家を作っていて 出来上がった家も軽い 
となるとそれはどうなんでしょうね?
価値とか印象とか。

食べ物の好みも服のはやりも(タバコとかも!) 
今はライトな感覚がウケるんだよ!
とか言われればそれは確かにそうなんだろうけど
中味が薄くなってたりしませんか?

新建材は人間の都合で軽くなったりするんでしょうけど
素材、つまり材木とか丸太とか、石とか土とかは
人間の都合になんか合わせてくれなくて
人間の方で素材の都合に合わせていくわけです。

マグロは大きいからさばけませんとか
カボチャは堅くて切れないですとか
食べ物の職人は言わないよねぇ?(言わないよね?)
現代文明は人を去勢する作用がある と海岸屋は思ってますが
そんな物騒な話はここではさておき
重い素材でもそれを使いこなして家を作ろうぜってことです。


あの、タルみたいな体したオヤジどもになんて言うか聞いてみたいな。
海岸屋のよーなかるーいヤツが何を言うか! って言う声が聞こえる!
やっぱ聞くのやめとこう。
40年も経ってるから大丈夫だろうけど。


そう言うわけで次の現場も重い現場です。
どのくらい重いか というと60年分プラスアルファ
歴史の重みと建物の重みを感じる現場になりそうです。

ではまた。


by kaiganyafoo | 2018-06-19 20:03 | 材料 | Comments(2)
Commented by 川越 at 2018-06-20 13:59 x
そういわれてみれば米俵(なんて言葉ももはや死語で、今は米袋?)も以前は60キロだったそうで、港で働くおばさんたちはこれを一度に3〜4俵背負ったそうです。

いつの頃か御触れが出て、「女は重いものを持っちゃあいかん」となったら、「それじゃあおまんまが食えん」と猛反対にあったそうです。うちの親父も米俵は3俵は運んだと言ってましたが、昔の人は力持ちですね。

ところで家の方も最近は軽いようですが、私の地元の古い家は柱も梁も今では見ることができないような太さですが、その柱は石の上に乗っているだけだったりします。

でも312(巷では311)の長野上越地震で倒壊したのは、近代建築の家ばかり。土と木でできた家はひびは入っても倒れなかったそうです。どうしたもんでしょうねぇ。
Commented by kaiganyafoo at 2018-06-23 05:38
昔は力持ちの人がいたと思います。
全員がそうだったとは思いませんが、「力が強い」というのはひとつの才能ですから、日頃の訓練と必要性に応じて発達していくと思います。
今はその必要性がとても減りましたし、訓練をする場もあまり多くはないようです。 そのかわり西洋風の歌を歌うとかたくさんの情報を取り扱うとか、昔の人が思いも寄らないような分野での発達が今の人にはあると思います。
私は人の幸福というものは、「動物としてのあるべき姿」の延長上におきたい という偏った考え方をしていますので、様々なテクノロジーが発達していない時代の人の生き方に学びたいと思っています。
神社などに残る「70貫目」(260kg!)などという力石を昔の人はどうやって扱ったのだろう、とか、とても興味があります。 女性の重量物運搬で言えば、千葉は東京への販売をしていた「かつぎ屋」のおばちゃんが思い出されます。ものすごく重い荷物ですよ、あれは。 それから鋸山として知られる山容を作った房州石の生産ですが、石の切り出しは男、山からそれを運び出すのは女性、と決まっていたらしいです。重い石材を何本か積み込んで簡便なネコ車で急峻な山道を降りてくるなどという仕事は、今では考えられないくらい難しい仕事だと思います。 昔の肉体労働あれこれ、などという分野はだれも興味をもたない分野かもしれませんが・・・
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