海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
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ケヤキに鉋を掛ける 粉仕上げとは・・?

みなさん おつかれさまです。



このあいだ長男が「オゾン発生器」を買ってました。

健康のためにオゾンを吸おうー! ってことではなくて
(オゾンはO³、吸うと猛毒らしいですぜ)
お客さんが長期間放置していた乗用車にネズミが住み着いて
その悪臭対策にオゾンで脱臭を試みる・・・らしいです。

自動車のディーラーって駆け込み寺みたいなのかな?
その機械は自腹なのかな?かな?




さて、
ルーキーM君の鉋掛けの顛末のご報告であります。
こんなかんじ。
ケヤキに鉋を掛ける 粉仕上げとは・・?_a0157159_21195798.jpg
ごめんなM君写真が下手で。
でも合格。

ケヤキの一枚板って光らせるのはそう難しくないんだけど
ツヤを揃えるのはなかなか・・。
順目と逆目は入り組んでるし
赤身と白太はあるし。

大先輩が真綿検査をしてくれた次の日、
別の先輩が作業場に来たので、かねてからウワサの「粉仕上げ」を聞いてみました。
それはたぶん、その先輩独自の技法で、他の誰かから聞いたことがない。
いいなー M君 凄腕に囲まれて。
(海岸屋は凄腕連には入ってないっす)

では本邦初公開、「粉仕上げ」とは。

ソレハ、ケヤキやなんかの堅木を仕上げるときのやり方で、
手強い材料のツヤを揃えるための方法。
鉋屑がつながらないくらいのギリギリに 刃を引っ込めて削っていく というもの。

へ?
それだけ? とお思いのアナタ。
ワタシもいまだに半信半疑です。
ただ、 材料も鉋の下端もまっ平にしなくちゃいけない ってのと
鉋屑をつなげて出すよりも刃先のダメージが大きくなるので
ほんの数回しか鉋を引けない ってのと
普通に引くよりも手ごたえは重くなる ってのと
三回くらい研いだら台を直さなくちゃいけない ってのがついてくる。・・らしいです。
あ、ふかして仕上げていくってのも言ってたな。

この仕事はM君が「粉仕上げ」をなぞってやってみた仕事です。
「引きが重く」はなかったらしい・・・
果たしてどうなんだ。先輩。

まー 今度ウチの地域の八幡様の賽銭箱を
このケヤキの共木で作る予定ですから 
そのときにでも試しましょう、粉仕上げ。

で、まあ鉋の話ばっかりで面白くなかっただろうから
おまけの写真はこれ。
ケヤキに鉋を掛ける 粉仕上げとは・・?_a0157159_20145516.jpg
このあいだ神楽坂建築塾でまち歩きをしたときに教えてもらった穴。
上野の彰義隊が敗走していくときに、追っ手が撃った鉄砲で明いた穴だそうです。
谷中らへんにあります。
え?
面白くない?
はああ・・
鉋が面白くない 幕末の話が面白くないって言われたら
司馬遼太郎だって困ると思うな。

追っ手がかからないうちに
ではまた。



by kaiganyafoo | 2018-02-17 20:20 | 大工道具 | Comments(2)
Commented by 川越 at 2018-02-24 11:01 x
こんにちは。いつも面白いお話ばかりでどこにコメントしようか迷ってしまいます。

籾殻の話も面白いし、真綿で首を絞めるのもなるほどなぁと感心します。昔の人のアイデアは今でも十分に通用することばかりですが、それを活かせる環境の方が厳しいというのは問題ですね。

お忙しいでしょうけど、ブログのアップはいつも楽しみにしています。
Commented by kaiganyafoo at 2018-02-26 06:50
川越さん こんにちは。
コメントありがとうございます。
面白い記事を書きたいと思っていますが、読む方々がどうお感じになるのかは全然わからないです。
面白いと感じるツボが似ている人ばかりではないでしょうし・・・
だからせめて誤字のないように、主語と述語をきちんとするように気をつけています。
読みやすいというのも大事かな、と思っていますので。
これはあまり面白くないコメントですみません。
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