海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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海岸屋の広告 または藍染めの世界

みなさん おつかれさまです。




思うところあってここ2ヶ月で体重を6kg減らした海岸屋です。
胃袋って思ったよりも早く縮むんだな。



さて、
税理士に、
「広告宣伝費と接待交際費が全然支出されてない」
と言われる海岸屋の帳簿ですが、
なかなか仕事をいただくというのも難しいご時世ですし、
たまには広告というものをしてみようかしらと考えました。

と言うのも、今動いている現場が、ひとつは成城学園の近く、
もうひとつは目黒の自由が丘という高級住宅街にあることもあって
現場の足場に宣伝の垂れ幕でも揚げれば誰か引っかかる・・いやいやゲフンゲフン
お声掛けいただけるのではないかなー という、
・・これも現場にお連れしたお客様に言われた事なんですが・・
まあ そう言ったいきさつでここに行ってきました。
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08155401.jpg
今は良く見ますよね、建築現場の足場の垂れ幕。
海岸屋はアレがビニールでできているのが気に入らない。
そんなモノではこの高尚な(!?)
有限会社海岸屋ふーの思想が伝わらないではないですか。


はいこれ。
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08145760.jpg
あれれ?
海岸屋、火消しになっちゃった・・わけではありません。
工務店ですとも。
ただ、以前から半纏が欲しいなー とは思ってました。
中村好文さんが上棟に着る半纏もかっこよかったしな。
で、
これは綿絽だそうです。
読めます?
めんろ ですよ。

落語なんかを聞いていると 絽の羽織 なんてセリフが出てくる事がありますが
アレは今風に言えばシースルーの夏の羽織ですな。
透けてる。
普通は絽というと絹物なんですが、
半纏は職人のものですから綿でできた絽で綿絽。
夏半纏ですね。
はじめて見ました。

お江戸の職人さんは粋だねぇ。
そして、ここの染め屋さんも。

脱線。

で、
垂れ幕、頼んでみました。
どんなデザインになるのか待ってるところです。

店の奥に行くと・・
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08251875.jpg
染めてますそめてます。
餅米と石灰で練った糊で,染めないところを塗りつぶす とか
和紙に柿渋を塗って型屋さんが切り抜いた型紙にヘラで塗り付けるかします。

そのあと大豆を絞った呉汁につけて
さらにそのあと「藍つけ」だそうです。
ここ
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08305023.jpg
藍甕です。
建物を建て替える前は 街道に面して間口七間の町屋で、
店に入って右手の甕場には19本の甕が埋けてあったと言います。

中はこうなってる。
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08323062.jpg
なんかすごいよね。
ちょっと匂いがします。発酵してる的な匂い。
可燃性のガスが湧くこともあると言ってました。
表面のスカム(失礼?)はパリパリしています。
味は・・
いやいや舐めてないっす。 媒染液がクロムだったりするとまずいっすからね。


よく紺屋の白袴とか言いますが(え?言わない?)
(じゃあ 医者の不養生は?)
(紺屋はこうやって読むんですよ?)
(落語で紺屋高尾ってほら・・)(←よけいにわからない)(←うるさい)
・・・じつは海岸屋、紺屋をはじめて見ました。
これも日本の伝統的な職種ですよねえ。
気になる・・
気になるなぁ・・
どこまで気になるかって言うと・・・
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_08461480.jpg
そこまで気にしなくていいよ って話だ。
とほほ・・・うまく落ちない! 藍染めだけに!


えーい おまけの写真だ!
海岸屋の広告 または藍染めの世界_a0157159_09011029.jpg
無理だ!
半纏の貫禄に負けてる・・・

ではまた。






by kaiganyafoo | 2016-08-30 19:21 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(10)
Commented by 余計なお世話かも at 2016-08-31 20:20 x
袢纏 作っても
海岸屋さんは 着れませんよ
Commented by kaiganyafoo at 2016-08-31 22:20
着れないかな?
Commented by 余計なお世話かも at 2016-09-01 00:12 x
自分の屋号が入っている袢纏を着るのは 如何かと
旦那が 出入りの者に 配る物
Commented by kaiganyafoo at 2016-09-01 06:21
そこかー・・ お江戸では本来そうですね。
それだと一生着れないっす。
もともと東金あたりには半纏を配る習慣がないですもんね。
Commented by 余計なお世話かも at 2016-09-01 21:49 x
上棟式で餅をまく時、草履や手ぬぐい、
それと上着が出ますよね。
それが袢纏の代わりになったんじゃないかと。

うちの親父も昔、袢纏を作ったのですが、
うちには有りませんでした。
今は親戚の瓦屋さんから貰って来た
うちの袢纏があります。
Commented by kaiganyafoo at 2016-09-02 18:52
なるほどねえ。
自分の家の半纏が自分ちにない。

今、ちゃんとした半纏をあつらえると2万円以上はするようですから、これを配れるようなイキオイのある親方も旦那もいそうにないですねー。

半纏作りの講を作ってみんなで積み立てでもしますか。
襟の文字は・・千葉作事研究会 とか
房州小普請組とかにすればみんな入れる・・・
暴走族みたい?
Commented by 余計なお世話かも at 2016-09-03 18:55 x
誂えても、反物までですからねェ
それから仕立て代つけて渡すわけですから
大変だったでしょう。

うちの瓦屋さんは、細身な体型だったため
着れないんですよう自分は。

工匠とかにすれば誰でも着れるんですけど
その名前の人もいるからねェ
Commented by kaiganyafoo at 2016-09-08 03:17
反物に仕立て代 ですか。
L M Sサイズの世界とは別ものですねー

その半纏、染め屋さんは現役なんですかね?
Commented by 余計なお世話かも at 2016-09-08 18:59 x
うーんどうでしょうかネ
きっと自分が生まれる前の話ですからね
 小僧の時から誂えてた乗馬ズボンも
辞められて 諦めた位ですから
Commented by kaiganyafoo at 2016-09-10 07:49
いろんな職人がいなくなりますねー
自分たちは出来合いの安物を買っては捨てる暮らしを続けていて、豊かになってるわけではないことをなかなか自覚できない。そうしてるうちに職人はいなくなってしまう・・ どうなんでしょうねえ。
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