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みなさん おつかれさまです。
この際はっきりしておきたいんですが、 「今年の夏は レベル低いです」 うーむ残念。 酷暑 って予想した方 どなたですか。(怒) アテにするじゃないですか。 ま、 アテとつっかえ棒は向こうからはずれるって言いますからね。 つっかえ棒じゃなくてふんどしですか? それがはずれるのは見たくないな。(拗ねている) さてこれ。 ![]() ![]() 余計なお世話かも さんから借りて彼に預けてあった鑿です。 どうですか? 4か月足らずであれば研げていると思います。 と、いうかこれができていないと掃除しかやることがない。 彼はこの鑿で垂木のクチワキだけを毎日とっていました。 みんなが刻んでいるときにね。 「へえー 今どき大工さんが手で刻むんですか?」 と言われる今日このごろ。 (はい、ついこの間も言われました) ウチのK女史は最近まで4割くらいは手刻み仕事が残ってると思ってたとか。 千葉を含む首都圏では9割以上がプレカット という印象です。 もちろんこのブログを読んでいただいている高貴な方々は 手刻み仕事を社是としている海岸屋のことを 「時代遅れだ!」 などとはおっしゃらないと思いますが、(ですよね?) その意味というものをずーっと考え続けているのも事実です。 というのは、いろいろな工務店のブログなどを見ていても 木の癖を読んで組み合わせる とか プレカットにはできない加工をしているとか 手刻みの優位性を述べている方々がいらっしゃいますが、 ナルホド! と膝を打つような話は見たことがない気がするからなのです。 なにしろ敵は (あ、本音がダダ漏れ) 施工費で少なくとも三分の一以下、工期に至っては十分の一以下という手ごわさで、 これでは大抵の人はプレカットを選ぶだろうことは私にもわかります。 3年ほど前だと思いますが、海岸屋がずっと通っている 神楽坂建築塾に来ていただいた講師の方が、「町場の工務店の生産効率はあまりにも悪くて 云々」 とさらっとおっしゃったときに、世の中の主流をなす人々の肉声にはじめて触れた気がしたものです。 生産効率。 そこから考えれば負けてます。 ウチら完敗。 でも、手造りの意味ってもっと他にもあると思ってます。 例えば弁当。 これはやっぱりお母さんとか奥さんが作ってくれたものが最高ですよね? 「あんたの好物詰めといたから頑張ってきな」 とか奥さんに言われた日にゃ・・ くー・・! (妄想中) コンビニ弁当の100倍はいいね。 ・・・まあ、親族関連は反則だとしても ほかにもスーツとか。 お金持ちとかお金持ちとか財界の偉い人なんかは既製品着ませんよね? 会ったことないから見当で言ってますけど。 靴だってそうじゃないですか? 寿司だって、3万円払う覚悟ですきやばし次郎に行って 機械で握った寿司がでてきたら100人中120人くらいは怒りますよね? (海岸屋は二人分怒るからね) ただ、気をつけなくちゃいけないのは すきやばし次郎とか 財界の人が着るスーツとかを例えに出していて お前の仕事はそれほどのものなのか というところです。 今のこのご時世に 手間ひまかけてもの造りをするからには 工業製品を上回るものを造らなくちゃいけないということ。 それができる人だけが手造りを標榜する資格がある と。 厳しく言えばそういうことだと思います。 だから、T君も毎日まいにち研ぎものばっかりしなくちゃいけなかったんです。 切れない道具では刻み仕事はさせられない。 よく辛抱したと思います。 やった人にしかわかりません。 さて まあ そんなわけで 海岸屋では現在、若い衆を絶賛募集中であります。 一年目は研ぎものを 二年目は刻み仕事を 三年目以降は本を読んでいただく と言う方針は変わりません。 ま 今日はそんな真面目なかんじで。 え? 手刻みの意味はどうしたって? いやいや 思わず膝を打つような理由を述べたらみんなに迷惑がかかるでしょ? ではまた。
by kaiganyafoo
| 2016-08-02 20:26
| 海岸屋ふーの流儀
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Comments(12)
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プレカットにはできない手仕事ってなんでしょうね。今の機械で加工した木材の精度、仕上げの良さってすごいものがありますよね。さすがは日本の機械っていう気がします。
じゃあ時間も手間賃もかかる手仕事の優位性はどこにあるのかって考えた時に、自分だったら「これはあの人が(これが重要だったりします)手をかけてくれた」とか、「ここはあの人が(先に同じ)こうした方がいいとアドバイスしてくれて、ちょっと手を加えてくれたところ」っていう部分なのかなと感じました。 話は変わりますが、どこかの大工職人さんのブログで読んだんですが、「鋸の目立てを色々な方にやっていただいたけど、結局交換式の刃には敵わなかった」とありました。それほど今の道具は優れているんでしょうね。 でも私の場合は、何かを作っていただくときには(家でも家具でも)、余裕があるならやはり手で研いだり、目立てをした道具を使って作っていただきたいと思います。たとえそれが機械で研いだものに劣るとしてもです。傷がついてもいい、形が揃わなくてもいい。それが手作りの味ですよね。 機械が秒単位でどんどん大量生産するもので満足できるようなものならいいですけど、もっと気持ちが入って使い続け、満足して使い続けることで愛着を持てるものは、やはりどこかに人の手が入っているものを使い続けたいと感じます。 もちろん今はそんなことを求める人は少なくなりつつあんでしょうけど、それは残念なことでもあります。そういえば、また話が逸れますが、以前イタリア製の高級自転車で、ハンドペイントのものがありました。それをお客様に渡したところ、返品扱いになりました。 原因は「写真とペイントが違う」というものでした。同じ図柄ですが、ハンドペイントなので、微妙に違っていたんですが、それが気に食わなかったようです。ハンドメイドの定義も変化しているようです。 とりとめのない話を長々と失礼致しました。
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初めての投稿です。
先日予定地見て頂いたものです。 夏苦手なんで酷暑じゃなくていいです(^^;; ともあれ海岸屋さんの想いが伝わる良い記事でした。 残念ながら辞められたT君にも海岸屋さんの想いは届いているのではないでしょうか。 よくよく考えた結果海岸屋さんでお願いしたいと結論出ました。また電話します。 通り土間
話が核心に迫ってきてますね。
作り手としては精度はあきらめてはいけない部分だし、これが手造りの味です と開き直ったらおしまい ということも感じています。 千葉のラシャ切り鋏の石塚さんと言う方は 手で作ったのに機械で作ったようなのが良いものなんだ とおっしゃっていたと聞きました。 それが職人の正しい矜持というものだろうと思っています。 鋸や鉋についてはそのブログの大工さんとは別の意見を持っていますが それはまた別の機会に。 さて、私たちも丸ノコをはじめ様々な機械を使います。 プレカットも道具の一種ではないかという言い方がありうるのかどうか。 私はプレカットは単なる道具ではなく、ひとつのシステムであり、加工に対する価値観の転換を伴う思想であるため、私たちと相容れないものを内包している と感じています。 同じ道程を行くのでも歩いて行くのと車で行くのでは全く違うものを旅する本人に残すであろうことは容易に想像がつくことで、人の能力を超えたシステムの規模というものは私たちが思っているよりも大きくないのではないでしょうか。 何にせよ、住宅の建築において目的をどこにおくか という部分をゆるがせにせずに守るならば それからの組み立てはおのずと決まるはず。 私たちが住む人の満足や幸せをのみ願えばいいのであれば、問題はそれほど複雑ではないのではないでしょうか。
通り土間さん 先日はありがとうございました。
それから私たちの心の琴線に響くハンドルネーム(で、いいのですかね?)ありがとうございます。 通り土間のあるすてきなプランをお願いします というようなリクエストほど私たちを発奮させるものはありません。 一生懸命つとめさせていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。 ![]()
お疲れ様です(^^)
私は幸いにもまだプレカットで自分請けた家を建てて居りません(;^_^A 精度に於いてはプレカットか…しかしながらアリ・カマだけで精度が良くても強度と比例するものではないでしょう(^^;) やはり前出のブログの3っほぞの金輪こそ最強?( ´艸`) 構造はやはり組んだ瞬間に強固なものが出来てる、組んでから金物だらけにしてやっと固まるのとは違いますよね(^_-)-☆ ![]()
石場建ての伝統工法ができれば、手刻みが最高に生きると思います。
応援してます(^^) ![]()
おっしゃる通り、2流・3流の手仕事は機械に劣るけど、1流の手仕事は機械を十分に凌駕すると思います。
長年ものづくりをしてき実感しました。
まめたんさん 自分請けした仕事でプレカットを使ってないということがどいうことなのか、そこがわかる人は少ないかもしれないですねぇ。
バイクでビューッと走り抜ける脇を自転車を漕いでいくような・・・ ただ、自転車には自転車の良さがあります。時代が進んでもヨットやグライダーがなくならないように、人生のすべてを機械力に覆われてしまうことをよしとしない人もいるのだと思います。 できれば生涯、手刻みでいきたいですね。 貧乏しますけどね。
工藤さん 石端建ての伝統工法ですか。 貫を入れて小舞を掻いて。
そういう建物を建てると大工は本当に木の仕事に終始しますね。 タイベックも貼らないし石膏ボードも触りません、筋交い金物もありませんしね。 そうすると、大工の能力のほとんどが木材の加工に注力されます。しかもおそらく刻み仕事に。 今の大工さんはそれに比べると気が散ることはなはだしいものがあります。 以前、ここでも書きましたが、職人とはたったひとつのことをやりつづける人で、それ以外のことをどれだけ捨ててあきらめたかという背景がその人の仕事に聖性を帯びさせると思っています。 建物が時代を超えて人と共にあるために欠かせないのがこの聖性で、どんな技術も革新されるし、どんなデザインも陳腐化しますが、それらを乗り越えて生き続ける建物にはこの聖性があると思っています。 大工の仕事が聖なる光を帯びるほどの集中を見せる場 というのは伝統構法くらいなものなのかもしれません。 工藤さんのおっしゃる事とずれているかもしれませんが、私の中ではそいう理解になっています。 いずれ経験したいと思って機会をうかがっていますが、先日も施主にその手の話をもちかけて玉砕しました。 でも丹後先生の現場にも行きましたし、準備はしていきますよ。
Kさん はじめまして。
長年ものづくりをなさってきた方ならば、手と機械との兼ね合いは考えていらっしゃるでしょうね。 このあいだ久しぶりに刻み仕事をやって、精度を高めるための工夫をいくつか試してみました。 まだまだやれることはあるんだなと思います。 一流を目指したいですね。 ![]()
すごく心に残るご返信ありがとうございます。kaiganyafooさんのような大工さんがいらっしゃることがとてもうれしいです。
法律の問題や施主さんの建築に対する知識などカベもたくさんあるのだと思いますが、私は見直されるべき技術だと確信しています。
工藤さん
ありがとうございます。 おっしゃるように、石端建ての仕事を実際になさった方とお話しをするといろいろな面でハードルが高いようです。 お施主さんどもめぐり合わなければ実現しませんから、準備だけはしておく ということになってしまいますね。 ![]()
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