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みなさん おつかれさまです。
海岸屋、評判悪いです。 ブログの更新しないからってんで大層お叱りをいただくし したらしたで堀口だの数寄屋だのってわけわかんないし・・ いいんだ・・・ イバラの道を歩んでいくのだ・・(いや、そんなもんじゃないな) で、 最近腹が出てきたんで、さぞかし体重が増えてきたんだろうと思ってて でも、測ってみたらそうでもなかった・・・ 太ったんじゃなくてたるんだんだねぇ・・ えらく残念です。 さて、たるんだのは腹だけにしておきたいところです。 (ツマリ、気持ちはひきしめて・・) さて、言い方は悪いかもしれませんが、 素人の方々は 「宮大工」 はフツーの大工よりも偉い! と思っているフシがあります。 曰く、 宮大工だから腕がいい云々・・ でもね、実際は 宮大工のなかでも上手な人と下手な人がいる。家大工でもそれは同じ。 という平凡な答えが本当だと思いますけどね。 で、一方 業界の方々の中には 「数寄屋大工」 だから腕がいい という風潮もあります。 それだけではなくて 数寄屋そのものを 「上等ナモノナノダ」 とする一種の数寄屋信仰みたいなものもあります。 たぶんね。 数寄屋という分野が、はたして上等なのか高尚なのか それはまあおくとして それがいったいいつから始まったんだ? というのが今日のお話。 堀口先生の著書に「草庭」 というものがありますが、 まあ中身は小難しいものなんですが、その本のあとがきに太田博太郎さんが、 「この本以前には数寄屋をちゃんと書いた本ってなかったんだよ。」 と書いてある。 ほんとか! 寺だとか神社だとか城なんかの研究はされてたけど、 茶室の研究ってのはなかったということなんです。 茶室は建築じゃない、的な? 太田先生が言っているのは 「茶室の思想的背景とその構成」という論文のことだと思うけど これは昭和7年に出ていて、大正元年生まれの太田先生はこのとき20才。 大学生ですな。 勉強したらしいです、この本で。 うーむ。 茶室の思想的背景。 思わず読みたくなるな。 読んだんだけどな。 はい。仮説。 「茶室には思想があるんだよ!」 などと言う 数寄屋建築上等論(?)を言い出したのは堀口捨己である。 うーん どうなんだろう。 言ってて心配。 では そのころ、茶の湯はみんなにどう思われていたのか というと、 例えば金馬です。ご存じ? ハゲで出っ歯でガラガラ声の。(なんて失礼な!) 三代目 三遊亭金馬、 この人の持ちネタに 「茶の湯」 てぇのがありますな。 ご隠居が 「風流だなぁ」 と言いながらハチャメチャなことをするんですが これは当時の一般的な方々の茶道に対する印象を戯画的に描いたものでしょう。 つまり わけわかんない わけです。 でね、旦那(誰?) ここだけの話、堀口捨己と金馬って同年齢なんです。 吉田五十八も学年は一緒。 この三人は 「数寄屋」 というものを それぞれの面から照らしているんです。 粋な方から。 学問的な方から。 庶民の側から。 そして同じ時代の空気を吸っている。(ここ大事) それからもうひとつ 赤瀬川原平さんの著書で 「千利休 無言の前衛」 という本がありますが その中にこんな文章があります。 「日本的なもの、千利休、侘び寂び、といったものは、退嬰的、老人的、趣味的世界としか映らなかったのである。」 これは前後の文章から考えると赤瀬川さん自身の若い頃のことらしく、 たぶん1960年ごろの事だと思われます。 だとすると、堀口先生が書いた本を読んで太田先生が ウッヒャーと言ってから30年近く経っても前衛芸術青年のアンテナには数寄屋上等論は届いていなかったようっすね。 でも、その人が後年 「利休」 という映画を撮ることになるんですから、まあもちろん人も変わったんですけど、世の中も変わったわけです。 数寄屋上等論が徐々に浸透していくわけで。(そうなのか?) ・・・・ ・・・・ ・・ まあ、海岸屋がうっかり数寄屋に手を出したおかげで (アタマの中での話ですね) 延々と書いては消しを続けているわけなんだけど、(言い訳) これを書いちゃわないとどうにもおさまりがわるい。 次回、もう一回だけ続きを書いて数寄屋からは撤収ということで。 はい。 では。
by kaiganyafoo
| 2015-09-30 06:48
| 建物いろいろ
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Comments(2)
Commented
by
ecovillage八百剛
at 2015-10-03 09:53
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お久しぶりのブログアップなのに、誰もコメントがないので
とりあえず、私めが。 楽しみにしてるから、がんばってねぇ~
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Commented
by
kaiganyafoo at 2015-10-03 21:05
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