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みなさん おつかれさまです。
作業場のまわりの片付けなんかしているんですが ふと見ると 雑木林の上をホトトギスが飛んで行きます。 海岸屋が平安歌人ならば、夏の歌でもうたうところだよねぇ・・(うたわない) きょっきょきょきょきょ としか聞こえんのよ。 ![]() さあ 大不評 如庵シリーズも海岸屋ふー通信始まって以来の長期連載になってしまって もう正直、ちびまる子ちゃん的日常話題に戻る気まんまんではあるんですが これで堀口捨己を取り上げないのでは片手落ち。 えー お前なんかとっくに両手とも落ちてる ってのは陰で言ってね。 開き直って写真もないから覚悟してくれ。(何でだ) さて、捨己だよ、皆さん。 オノレヲステル、ですよ? ただ捨てりゃぁいいんだったら身投げでもなんでもいいんだけど そうじゃない。(あたりまえだ) ナニモノか大義のためにオノレを捨てる っていうことだよな な? 捨己のお父さん? (どんなお父さんだったのかねぇ) さて、堀口という人は分離派ってものの中心メンバーの一人で、 何から分離するかっていうと 「今までの建築(全部)」 から分離するんだそうです。 いいですねえ。 威勢がいい。 若い人はこのくらい言ってもらわなくちゃねぇ。 これを 東大出た仲間と卒業してすぐにやったらしいから 教えた教授も嬉しいんだか悲しいんだか。 これは ヨーロッパから出て世界中をまわったモダニズムでも 出だしのときは似たようなものですよね。 「とにかくロマネスクとかゴシックとかバロックとかいろいろ言ってるけど パルテノン神殿からこっち 全部ひとまとめで言うけど それと俺らは違うから」 みたいなね。 大変な馬力です。 この馬力が何に由来してるかというと、工業化社会であり、 具体的には鉄とかガラスとかコンクリートだということになってます。 新しい素材を使って新しい表現を ということでしょうか。 でも素材だけでは建築はできませんからなんらかのよりどころは考えます。 コルビュジェはドミノ理論とかモデュロールとか言いましたし ライトのよりどころはタリアセンかプレーリー 安藤忠雄は幾何学でしょうか。 そして堀口は分離派ということなんですが、 その宣言を読んでも何をよりどころにして立つのかがわからない。 ただ そーとー力は入ってますな。 「我々の此理想の実現のためには我々の総てのものを悦びの中に献げ、倒るるまで、死にまでを期して。」とあります。 うむうむ 命を懸けたんだね。 そして堀口はだいたいこのくらいの時期に 「小出邸」 というものを作っています。 これは江戸東京たてもの園に今でも保存されていて誰でも見ることができる。 それは・・ まあ なんだかちょっと不思議なものです。 モダニズムと数寄屋というと 吉田五十八先生が思い浮かぶけども この人はなんというか、例えば 「和食もこれからは国際化だね!」 とかいいながら 「出汁」 はしっかりとる みたいなところがあるよね。 それに比べると堀口先生の方はモダニズムやるって言ったらモダニズムです。 コルビュジェが見ても うまいじゃん! って言いそうなものを作る。(言うか?) それでですね、じゃあ和風を作ったらどうなんだ と言う話です。 和風 というかここでは数寄屋ですが、その中心課題は茶室ですが、 茶室の主演の 「お茶」、 助演の 「お花」 、 いずれも元々は仏様に供えたものです。 それが、 お金持ちだから贅沢するもんね という将軍様も お金なんかないけど贅沢するもんね という将軍様も あんまり仏様の話はしない。 やれ、中国から茶碗買っただの絵買っただの (自慢したいから)お茶しようぜー みたいなところがある。 それを 「いやいや やっぱ人間関係っしょ」 「茶の湯って、つまりは人付き合いじゃね?」 と言った利休前後の人達が、 主に禅宗のお坊様に、 「ね? そんでいいんだよね?」 とバックボーンになってもらったはずなのに、 床の間に手紙かなんか飾っておわり ってところがある。 あんまり敬虔じゃないな。 ファッション的だな。 もちろんモダニズムの方々は宗教なんか重んじません。 ただ、そうは言っても完全に宗教色を抜いてしまったら茶の湯に何が残るのか 背骨が抜けたイカ (イカか!?) みたいになるのか? そこを我が(?)堀口先生は突くわけです。 やー ぐるぐるまわって やっと入り口だぁ みなさんもうんざりしてるだろうけど海岸屋だってそうだ。 もっと別の話がしたいよ。 というわけで あとの約束はできないままの また今度だ! では!
by kaiganyafoo
| 2015-05-27 21:52
| 建物いろいろ
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