海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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和紙の世界

みなさん おつかれさまです。





とあるラーメン屋さんで 使用済みの油を排水に流し続けて
どのくらいの期間たったのか 公共の排水まですっかり詰まってしまって
あるとき下水があふれて発覚し、修理代に7ケタできかないくらいの金額が発生した と
現場で設備屋さんから聞きました。

うーむ
現場の近くのラーメン屋さんが店じまいしたのは
そういうわけだったのかぁ・・・

飲食店のみなさん 排水のグリストラップをナメてると
とんでもない目に遭うらしいですぜ・・・





さて 今日は和紙。
和紙の世界_a0157159_21102490.jpg
海岸屋が和紙に触るのって やっぱり建築がらみです。

室内に貼りたい。

これは土佐の楮の紙。
和紙の世界_a0157159_21164371.jpg
紙を漉くときの簀(す)の跡やその糸の跡 簀を支える桟の跡などが見えます。
たぶん 紙を漉く人はできるだけ純白で均一なものを と願っているのでしょうが
それでもなお 息遣いのように気配は伝わります。


和紙の世界_a0157159_21294554.jpg
これは高野紙。
お経を書くための紙でした。 
のちに傘紙にも使われて でももう作られていません。
これも簀の跡と それから乾かすときに張る松の板の年輪の跡が残っています。

和紙の世界_a0157159_21353999.jpg
これは傘紙。
触ってみると なるほど傘紙だなあとわかる。
薄くて軽くて 張りとコシがあるんですね。
海岸屋がご幼少のみぎり幼稚園の置き傘だった番傘を思い出しました。
(50年くらい前だ!!)


そして大判の和紙も手漉きなんですが それは障子に張りたい。
昔は紙の寸法にあわせて障子の桟が決まったわけですが
荒間の障子 というか桟が少ない障子にしたいので紙は大判。
ねえ
壁に手漉きの和紙を張るってえのに 障子紙が機械漉きではねえ・・


でもって海岸屋のことですから店で
「手漉きの和紙の職人さんって どのくらい減ってます?」 と聞きました。
ええ 減ってる前提ですとも。
増えてるわけない。
すると手をかざして すうっと下げて
「こんなかんじで減ってます」 という返事。
やっぱり。

でも ぐっと若い人はけっこういるらしいです。
おじいちゃんがぎりぎり現役で 息子はやってなくて 孫が20代でやりはじめてる とか。

中抜け と言ってました。
ええ
はい 中抜けの世代ですワタクシドモ。ドーモスイマセン。 とほほ。

そういうわけで 
「どのくらい使いますか」 と聞かれて
「それならこの紙はなんとか足りる こっちは無理。」 と選んでくれました。
ええ
現物はあっても生産を終えた紙が多いんですね。
10年以上前にもこうやってサンプルをいただきました というと
それじゃあ今うちにはない紙もお持ちかもしれないですね と言われました。

どうなんだ皆さん。
どうなんだ?

by kaiganyafoo | 2014-05-23 21:59 | 材料 | Comments(0)
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