海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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「木」 にかかわれる幸せ

みなさん お疲れ様です。


このあいだ娘に
「どんな男と結婚してもいいけどさあ 
暴力ふるう奴とバクチする奴は ダメだと思うよ」 と言ったところ
そばにいた女房が うふふと笑って
「ちょうど私も今日 同じことを言った」 と言いました。

海岸屋一家の共通理解 ということで
どちらかでも該当するアナタ ウチの娘は嫁にやれません。
チョーかわいいけどな。




さて 親バカ話はさておき
大工ってのは木をさわってナンボだ という話です。

今行ってる現場は いつもお世話になっている材木屋さんの親戚 というお宅で
名人のホマレ高い先輩を主として 海岸屋を従として編成されてます。
だから
材料はみんな「木」です。
ん?
あたりまえ? 
ところが今はそうじゃない。

構造材(土台とか 柱とか 梁とか) は集成材で しかもプレカット。
床はベニヤのフローリング
壁は石膏ボード
枠まわりは 新建材。  
これが主流。

ね?
全然 「木」 にさわりません。

それに比べるとここは たとえば これ。
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_23334092.jpg
トイレの床だけど 杉の床下地にヒノキの床板。
これもそう。
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_23363344.jpg
米松の框と 杉の床下地 床板はラオス松。

床材はがんばってムクを使っても
下地はベニヤ という事が多い。
でもね
仕上げの床板は何十年でも持つのに 下地のベニヤが先に劣化したら どう?
ナンセンスな組み合わせ・・・って言われるかもしれない。
20~30年後に。

たしかに ムクは伸縮するから 下地までムクって 怖い面もある。
あとで隙間があくかも とかね。 そこは工夫するところ。

これは階段。
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_2349438.jpg
退院してきたおばあちゃんのための階段だから すごく勾配がゆるい。
もちろん 手で加工しなくちゃね。

これは トイレの腰板の加工
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_2352776.jpg

ヒフクラ鉋が登場だ。
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_23524524.jpg


出来上がったトイレはこんなかんじ
「木」 にかかわれる幸せ_a0157159_2355123.jpg
すごくしっかりした巾木がついてるんだけど 腰板がしゃくりこんであるから薄く見える。
そして腰板があとで反ったりすることもない。
一分の隙もない って言うか 毛ほどの隙もないしな。

端正なヒノキの無節の表情に良く合ってるでしょ?

まー
工事を請け負った材木屋さんと 仕事を仕切ってる先輩が偉いんであって 
海岸屋が威張る筋合いは全然ないんだけど 
こういった「木」の加工が自在にできるのが「大工さん」なんです。
大工道具もいっぱい使うしね。

今日 床板を張り終わって 明日はキッチン屋さんが来るんだけど
キッチンの下になるところに 蜜蝋ワックスを塗ってました。
請け負ってる材木屋さんが 自分でね。

どうかな?

海岸屋は すごくいい現場だと思います。
たぶん この建物は
ここに住む人達を ずーっと守ってくれると思います。
見えないところから ずーっとね。

ではまた。



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by kaiganyafoo | 2013-09-12 00:16 | 工事 | Comments(2)
Commented by 余計なお世話かも at 2013-09-17 19:37 x
日月の連休に、仲間の所に手伝いに行きました。
今時の建物なので、新建材だらけです。
階段も塩ビシート張りなのは、行くとこまで行った感じです。
たまたま来たお客さんには赤ちゃんが居て、
なんかかわいそうだなあと思いました。

このまま本物を知らないで育って行くんでしょうね。

私は暴力もふらないし、博打も打ちません。
タバコは吸うけどね。
Commented by kaiganyafoo at 2013-09-19 20:36
余計なお世話かも さん

1960年代なかばから 建築物の工期は短くなったんだそうです。
どうも東京オリンピックなどがきっかけらしいとか・・
でもね
早く作って 早く壊す だそうです。
新建材には愛着がわかないから
古くなってくると ただみすぼらしくなるんですね。

しっかり作って 長くもたせたいもんです。

ちなみに うちの娘は このあいだ髪を切って
ボブスタイルになりました。
チョーかわいいよ。 チョー。
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