海岸屋ふー通信

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房州石 旅に出る

みなさん お疲れ様です。


地域の役員をしているので 盆踊りの準備もしたんですが
そこで早い時間に流している音楽は AKBと初音ミク・・・
ボーカロイドの音楽は 全国津々浦々まで浸透したんでしょうねぇ・・・

うーむ
シンセサイザーなるものが登場したのは 海岸屋がまだ子どものころなんですが
これはピアノやギターの生の音とはまったく別のモノですよね?
でもなぁ・・
電子音を出す安いシステムは買えるけど
本物の楽器が手元に置けるほどの豊かさはないワタシタチ・・
住宅事情もからんでるよなぁ・・って
前フリが長いですかそうですか。




さて
アクセスダダ下がりの大不人気コーナーは
まったく海岸屋の不徳のいたすところなんですが
今回は石切り場を出た房州石の行方 です。

まず 石の搬出ですが
人力で運んで 船に積んだ時代
トロッコで運んで 船や貨車に積んだ時代
索道で運んでトラックに積んだ時代 とに分けられます。
索道というのはワイヤーを張ってそれにぶら下げるようなもんで
まー ロープウエー的なものだと思って下さい。


人力で運んだ時代 と言いますが なにしろ石です。
重いよね。
尺三 という普通の規格の石で 一本80kgあるそうです。

80kg。
持てますか? みなさん。

米一俵が60kgで これが担げれば一人前の男 とはよく言われたらしいです。

海岸屋が働き始めたころは セメント一袋が40kgでしたが
これをトラックに何十袋も積むのは なかなか大変でした。
でもそのころの土方はみんな力持ちで
「ついこの間までは一袋50kgだったぜ!」 などと冷やかされたもんです。
はい
昭和46年に40kgになったらしいです。
これが今では25kg。

どうもアレですね 80kgは相当に重い。
a0157159_2072461.jpg
これ なんだかわかりますか?
石段とその脇のU字構・・・ではなくて
石を山から下ろす滑り台と その脇の石段・・なんです。

石の滑り台は 樋道(といみち)と言う名前だ と教わりましたが
なんか 石に石では暴走してインディージョーンズばりのシーンになりそうな気がする。
しかも コレ 連結して5本とか10本とか下ろしたらしい。

10本・・・
800kg・・・ 無理。 命が危ないです。


そして道の勾配が緩くなってすべらない場所までくると
ネコ車に積むんです。

今 現場で 「ネコ」 と言えば一輪車のことですが
ここのネコ車は木製で、リヤカーみたいな形に見えます。
車輪は 松丸太の輪切りで フレームは ウシゴロシ で作った とか・・・

この仕事は女性の仕事で 「車力」 と言いますが 
ネコ車一台に  「石3本 240kg」 (!!)を積んで下ったあとは
そのネコ車を背負って山を登り(!!) 一日に3回(!!)運んだんだそうです。
もー無理
なにもかも無理
女性の仕事って・・・えー?
a0157159_20261567.jpg
これが車力道。
女性の手の先付近の石が 大きくくぼんでいるのがわかりますかね?
これ 説明では わだち と書かれていたりしますが たぶん違う。

ネコ車の荷台の両脇の木材の部品が後ろに長く延びていて
引き手が梶棒を持ち上げると そこが地面に引きずって
その跡が こうやってついたんだと思います。
そうです
一種のブレーキですね。

昔の大工の小僧などは 大八車で木材を運びましたが
やはり下り坂のブレーキ用に 長い材木を一本 
わざと後ろに突き出して積んだ と言います。

とすればこれは命がけの仕事の痕跡。
下手すりゃ 命が危ないです。
順調にいけても 超々重労働です。
なにしろ ここ、 我々はてぶらで歩いて息切れしてましたからね。

石切り場の職人は一日に8本~10本を切り出して
車力さんは 一回3本 ってのを3回 合計で9本。
同じ人数で釣り合うんですね。
亭主が切り出して女房が運んだのかな・・・

さあ
そうして 黙々と運んで 大正2年の出荷は56万本!!!
尺三石が 正寸といわれた寸法だとして計算すると全部並べると166000㎡!!
これは横浜にある日産スタジアムの延床面積と同じです。 すげー!
そらぁ 山の形も変わるわな。


大正時代には日産スタジアムはありませんから 何に使ったのか と言えば
お台場とか護岸工事とか船のドックとか 東京湾一円の近代化に使ったんです。
船で運べばすぐですからね。
早稲田大学とか靖国神社なんかにも使ってる。

うーん
今はあんまり有名じゃないのかもしれないけど
金谷をはじめとする房州石は ずいぶんとたいしたもんだと思います。
手で掘って 人力で運んだ記録があったり
石切り場や運搬路がのこっているのも貴重です。

そうやって昭和60年で石材の生産は終わりになります。
コンクリートの時代がやってきたからです。

さて 今の金谷はちょっと違う。
a0157159_022397.jpg
金谷ベース。
若い人達が集まって新しいことをはじめようとしています。
サーフショップや手作りの家具屋さん
それから 海岸屋のホームページを作ってくれているウエブデザイナーさんも
ここに事務所を持ったらしいです。

前に言った金谷美術館もある。
全国から石の研究者が集まって 金谷ストーンコミュニティーってのもやってる。

それらを含めて金谷ってのは 今とても面白い町なんだと思います。・・って
最後はずいぶん駆け足になっちゃったけど これで金谷はおしまい。
次は・・・
これもやっぱり日本の近代化を支えた「レンガ」
その生産地 深谷の町をレポートします・・・かな?
なんか 教育テレビみたいだけどなぁ。

おまけの写真は房州石の図録
a0157159_048266.jpg
基礎的な資料が満載 のとてもいい本です。

ではまた。

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by kaiganyafoo | 2013-08-19 00:50 | Comments(0)
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