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みなさん こんばんは
最近 とみに更新を怠りがちな海岸屋です。 今日もコンクリート打ちでくたびれちゃって 一回寝てまた起きてます。 やれやれ・・・ さて そんなことはさておき 伊丹十三記念館。 これは愛媛県 松山市にあります。 愛媛県と言えば四国 (当たり前か・・) 一体いつ行ったんだとお考えのあなた。 そうです 高知に行ったときです。 まず外観 そして四角い。 シンプルで良おございますが、シンプル過ぎやしませんかね中村さん。 ん? 急に中村さんって 誰だとお思いでしょうが これは中村好文さんの設計によるものなんです。 あーた 中村好文さんと言えば 我が千葉県が生んだ 当代きっての人気建築家ざんす。 しかも海岸屋の地元の隣町出身ですからな。 だからと言うわけじゃないけど結構な追っ掛けぶりで 福島で見学会があるといえば行ってすばらしいと言い 群馬で講演会があるといえば聴きに行って面白いと言い もー 東奔西走たいへんなもんです。(西は今回はじめてか・・) 能書きはいいんですが 伊丹さんの愛車 ベントレーの車庫を左手に見つつさて入り口です。 入り口 沈み込んでますな。 このあいだ読んだ 鬼頭梓さんという建築家の本には 入り口の階段は権威の象徴で・・云々とありました。 この鬼頭さんという方は図書館建築に生涯をささげた方で 昔の図書館は権威を誇るように階段を何段も昇るアプローチだったのですが 戦後 知識が広く一般に開放されるようになったことを象徴するように 図書館の入り口はあくまでも平らに 内部も平坦になっていった・・・のだそうで、 そこからすると これは? へりくだっているんですかね? 建築言語的に。(何言ってんだか・・) さらに 名前が小さいわ 中村さん。 ガラスに書いてある白文字もさりげないけど 端隠しに書いてある黒文字なんて 今はじめて気がついたわ。ダメじゃん海岸屋。 でね 内部は撮影禁止なのよ 当たり前か。 だから写真はないんだけど 大変に面白いとだけ言っておきましょう。 伊丹十三の名にちなんで13のコーナーに分かれて展示がされていて 「料理」のコーナーは台所のようにタイル張りになっているんだけれど そのタイルの割りつけが見事だとか 「イラストレーター」のコーナーには 大きなローラーがあって そこに架かっている布ベルトにイラストが描いてあって ハンドルを自分で回してそのイラストを見物する仕掛けになっている、 そのハンドルの回し心地がなんともいえなく良い とか 伊丹さんの生原稿をはじめ いろんなものが入っていて これも自分で開け閉めして見る引き出しの手ごたえが いつもどおりに良い とか まー タイヘンニオモシロイ とだけ言っておきましょう。 中庭。 くー 泣かせるねぇ・・ ここも その桂に象徴される中庭へ集中できるように 建築的な工夫がいろいろとなされているんだけど それよりも この桂の若葉が萌えるころ このベンチに座ってぼーっとするのが 一番のごちそうなんじゃないでしょうかね。 最後に自慢話をひとつだけ。 ここの天井を張るのはけっこう難しい仕事なんだけど 担当したのは若い職人さんで 中村さんは何度かやり直しをしてもらって この仕上がりになったときに「いやーできたね。 きれいにいったね。」と声をかけたら 本人も「はい」といって とてもうれしそうに笑った・・・・という話を 海岸屋は中村さんから直接聞きました。 う! 今思い出してもぐっと来るっす。 ん? 海岸屋が何にぐっと来てるかわからない? これからの建築を背負って立つ建築家のタマゴのみなさん(誰?) 施工屋はね こんなことが嬉しいんですよ。 それから 伊丹十三記念館についてもっと知りたい人は 「ほぼ日」で検索して「伊丹十三記念館」で内部検索してみてください。 糸井重里さんが中村さんと対談しながら くわしく載せてますから。 では。 にほんブログ村 にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2013-03-29 01:37
| 建物いろいろ
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