海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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三渓園に行った

みなさん 3連休はいかがお過ごしですか。

かなり寒い日と
まあ寒い日と
日差しはあっても風の冷たい日 でした。

その初日
かなり寒い日に三渓園に行きました。
三渓園に行った_a0157159_23563122.jpg
写真から寒さは伝わりませんね。

三渓園 というのは生糸の貿易で材を成した 原富太郎によって作られた
明治時代の日本文化テーマパークのようなもの。
んー
民家園ならぬ御殿園かな・・

全国から良質な建物が移築され
今は10棟もの重要文化財が集まっている。

でも 今回海岸屋が気になったのは 「石」

前回来たときは建物ばかりに目が行ったんだけど
今回は 石の見事さが目に付きました。
例えば これ
三渓園に行った_a0157159_2227265.jpg
左上に写っている手水鉢は豊臣秀吉のものだったそうでヒョウタン柄が彫られていますが、その手前に据えてある大きな石は いずれも鎌倉石・・・
三渓園に行った_a0157159_22332685.jpg
これも・・・

鎌倉石って言ったって こんな大きなのは見たことないし
なんだか硬そうで 質も違うのかもしれない。
三渓園に行った_a0157159_22362517.jpg

三渓園に行った_a0157159_2237242.jpg
これも・・・
延段 石段ともに意匠を凝らしてあります。

三渓園に行った_a0157159_22414839.jpg
この聴秋閣は見どころのひとつですが 足元の石、どうですか。

移築した建物 ということなので石も一緒かどうか知りたかったんですが
たぶん ここで新たに据えたんでしょうかね・・

川の流れの上に楼閣があって
すっしりとした大石伝いにそこに入って行く という見立てでしょうか。
三渓園に行った_a0157159_22452597.jpg
ねぇ・・ かなーり難しい仕事ですよねぇ・・
和服の裾さばきからすると この離れ具合と高低差がぎりぎりでしょうし
土台の下に飼ってあるごろた石の大きさも程よくて
たぶん一分二分の精度でこの石を据えたと思いました。

三渓園に行った_a0157159_2257220.jpg
さりげない石段もいい石ばかりです。


石ばっかりでもなんですから そうでないものも二つばかり。
三渓園に行った_a0157159_2322099.jpg
平安絵巻風ですが 登場してるのは十二支。洒落が利いてます。
これは巳姫様と辰侍・・かな?
三渓園に行った_a0157159_2382079.jpg


もうひとつ。
これは合掌造りの屋根裏ですが 下地の材を結び付けているのは藁縄と「ネソ」
木の枝のようなものが見えますかね?
三渓園に行った_a0157159_23151548.jpg
三渓園に行った_a0157159_23164299.jpg
これがネソ。
とても強くてだんだんと締まっていくといいます。
標準名で言えば マンサクの若枝ですが
それを柔らかく加工する仕事を 「ネソを練る」 というそうで
こんな細い枝であっても重労働、これができて男は一人前なんだとか・・

ねぇ
現代の男で良かった・・
「ネソを練る」仕事のあとで「海岸屋も寝る」はめになりそうだ・・ とほほ。

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by kaiganyafoo | 2013-02-12 00:17 | 建物いろいろ | Comments(0)
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