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みなさん お疲れ様です。
千葉は暖かな一日でしたが みなさんのところはいかがでしたか。 酒蔵見学の余韻で 少し考え事をしています。 こんな本を読み返しながら。 日本酒の本の中では 古典的名著ですね。 思えば お酒の世界はずいぶん変わりました。 海岸屋は年寄りではありませんし(ほんとです) 酒について詳しいわけでもありませんが。 海岸屋が社会に出たころ というのは今から35年くらい前ですが (あれ?ずいぶん昔だなぁ) その当時の日本酒というのは 大メーカー全盛です。 有名な酒で 一級酒とか特級酒であれば 「いい酒」だと思っていたんです。 無知のきわみですね。 味とか品質の話なんか誰もしていない。 と 言うか判断する情報自体がなかったんです。 だから 地方の小さい酒造家の酒は 「地酒」 と言われて 一段低いもののように思う人も多かった と思います。 私の狭い見聞の中では 最初にそこを突破したのは 「越乃寒梅」 です。 幻の酒などと言われ プレミアがついて 1本 一万円もしたりしました。 今にいたるまで飲んだことがありませんのでそれが妥当かどうかわかりませんが 売れたからといって増産するわけでもない姿勢は評価されていると思います。 つまり 「品質」という武器で 「資本力」や「ブランド力」に対抗した・・ ことになるのかもしれません。 その後 無意味な級別制度がなくなり 三倍も作れる 「まぜもの日本酒」 の評価が下がり 地酒ブームも一過性のものではない いわゆる 「酒文化」 なるものが定着したきたようにも見えます。 「本当に良いものは手でつくったものだ」 と私は思っていますから 酒の業界はいいなぁ・・・ 建築の業界はダメだなぁ・・・ とずーっと思っていました。 地方の中小工務店で 高い技術力をもっているところが 全国的に有名になった話なんか聞いたこともなかったからです。 しかし・・・です。この本によれば 昭和36年の統計では 全国の酒造業者は3083社ありますが 平成8年には1932社になっています。 今調べてみると日本酒造組合中央会には現在1562社の清酒酒造業者がいるようです。 そうです。 地酒ブームなどと言われていても この50年のあいだで 造り酒屋は半減したんです。 業者が減ったわりには生産量はあまり減っていませんから 大規模化が進んだ と言っていいのだと思います。 きびしいなぁ・・ どこの世界も。 海岸屋のクセで どんな話でも(ムリヤリ)建築の話にもっていっちゃいますけど 地方の工務店も生き残りをかけて なんらかの 「とりえ」 を持たなくちゃいけないと思います。 集約化が進むってことは 大メーカーに席捲される ってことだもんなぁ・・ 全然面白くない話に最後まで付き合ってくれた人に そんな酒の世界をずーっと見守ってきた 松尾様(お酒の神様です)と 松尾様 ご推薦の銘酒の写真をどうぞ。 うちも気をつけよう・・ ではまた明日。 にほんブログ村 にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2013-01-30 23:08
| 食べ物
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Comments(2)
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by
ダイアン
at 2013-01-31 06:37
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越の寒梅もだいぶ増産していますよ。うちらは、すぐに増産というわけにはいかないよね。職人も腕と考え方が同じようでないと、うまくいかないし。作業場は、埃だらけですよ。こんなに、綺麗にはしておけない。でも、現場は綺麗ですよ。
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Commented
by
kaiganyafoo at 2013-01-31 23:33
地元の人が言うんだから間違いないんでしょう。
菊姫の名杜氏が定年と称してあっさり蔵を去ったり いろいろ難しいこともあるんでしょうね・・・ 海岸屋は鉋掛けが好きですから 作業場はできるだけきれいにしておきたい派です。
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