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寒いです。
まー なにはともあれ真冬の寒さですな。 で 木を彫る って話をするんですが・・・ とりあえずこれを見てください。 ![]() 房州には昔 伊八という名の彫り物の名人がいて その名は江戸にまで鳴り響いていたといいます。 これはその人 初代伊八の作です。 これは竜 ![]() 「羽がはえてるねぇ・・ドラゴンですかな?」 とかじゃなく!! 海岸屋はこれを見てけっこうなショックを受けました。 たぶん 木を彫る という技術の面で言えば 行き止まりまで行ってると思います。 ロダンやミケランジェロと比べたらおかしいでしょうか。 もちろん彫刻の話なんかさせたら海岸屋は素人ですが これほど木を自在に扱う人はいないだろうということは想像に難くないです。 でも 評価をみればミケランジェロは高く 伊八は低い。 なぜか。 そう 作品の評価は技術の高低では決まらないんですね たぶん。 これが 長谷川等伯の松林図とか 竜安寺の石庭とかのように 抽象的部分があって 現代的な解釈の余地があれば別です(よね?) うーん 伊八に注文をつけずに 自由に仕事をさせたら何を彫ったんだろう・・ やっぱ 竜とか波なのかなぁ・・ これをみると昔の日本には芸術家はいなくて いたのは職人だけだった と思いたくなる。 芸術家の作品にあって 職人の作品にないもの とは たぶん 精神性 みたいなものなのかもしれない とは思うものの ルネサンスの時代を生きた巨匠達は 当時から芸術を目指していたのか それも海岸屋にはわかりません。 海岸屋の同級生(女性)はピエタを見て泣いたらしいんですが 江戸時代の人々は この彫刻を見て なにを受け取ったのか。 おそらく 今も昔も(そして東洋も西洋も) 人の心に響くものを作ろうとしていた事の変わりはないはず。 では 私達が「芸術」の概念に毒されて変わってしまったのか。 ねえ 面倒臭いことをぐるぐる書いてますが なんか釈然としないんです。 おまけにこれはどうでしょう。 ![]() 左甚五郎作といわれる東照宮の眠り猫って このぐらいじゃないですか? 大工は技術の向上を目指して日夜努力しますけど 身につけた技術で いったい何を作るのか という問題があって 今日の木彫りの話と重なるもんだから いろいろ考えました。 どんなもんでしょ って結論らしきものもないまま 明日は別の話だとおもいます。 では。 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2012-12-12 22:00
| 建物いろいろ
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Comments(2)
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職人の仕事と芸術性は決して対極にあるものではなく
かなりのところでシンクロしてると思いますよ。 絵画も自分の描きたい物を描いてお金になったのは 印象派辺りからでしょうから。 それまでは、パトロンや教会の注文する物を描いてたわけですから 今でも、画廊の注文でしょうがなく描きたくない絵を描いてる画家は いっぱいいるわけで、それは職人と言う事になってしまいますね。 建築だって芸術と言われる物も有るし、陶芸、工芸、音楽ですら そう言う要素は有ると思います。 ではなにが違うのか? 作者の意思ですかね。 マア、その辺は釈迦に説法でしょうから,この辺で。
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バッハは教会からの仕事として
作曲をしていた と聞きます。 そのへんの経緯は伊八とかわりません。 たしかにバッハの曲には 職人的なものも感じられますが だからといって芸術性を疑う者はいないでしょう。 また、西洋では陶磁器はクラフトとしてとらえられていて 芸術作品とははっきり区別されている とも言います。 たぶん 芸術という概念自体が明治期に西洋から輸入されたもので 芸術至上の風潮は 西洋崇拝とリンクしている気配があります。 そう 職人仕事とは 芸術作品よりもレベルが低いものなのか という疑問が私には昔からあるのです。 たぶん 模範解答としては 質のいい職人仕事もあれば そうでないものもある。 同様に 質のいい芸術作品もあれば そうでないものもある。 と こういうことになるんじゃないでしょうか。 でも ならば なぜ 伊八の作品はこんな田舎でうずもれているのだ と海岸屋は思うわけです。 ![]()
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