海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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槍鉋やら玄翁の柄入れやら

ええ
久々の道具ネタです。

日曜日だし。

アレです
このブログってやつは どんなキーワードでアクセスしたか とか
どんな記事が読まれているか とかわかるんですよね。
すると
この 海岸屋ふー通信は 圧倒的に道具ネタで読まれていることがわかります。

うーむ
いやしくも工務店のオヤジとしては
営業目的でブログをやっているのだ と信じたいところなんですが
全然そうはなってない・・・ 残念。



フェイスブックにも載せた この槍鉋。
槍鉋やら玄翁の柄入れやら_a0157159_17345766.jpg
もー ずいぶん前です。
これがウチにきたのは。

千葉の街中にあった道具屋さんが
もう店じまいをするから というので譲ってもらった道具なんですが
本当に使えるものかどうか 店のおやじさんもわかってなかった。

銘は 左市国。
槍鉋やら玄翁の柄入れやら_a0157159_17405586.jpg

小松川かどこかの鍛冶屋さんで 長谷川藤作さんという方の本銘だったはず。
弘正銘の鑿などを作っていましたね。
大正も早い頃のお生まれですから もうお辞めになってます。

実はこの形 フェイスブックでは指摘されましたけど
今はやりの形ではない。

もっとぐっと反りが強くて
表側(上だね)は平らに作ってあるのが 今風。
昔 削ろう会に行ったとき 舟弘さんが槍鉋を差し出して
「今度はこんな形にものを作ってみたんだ」 と言っていたのを思い出します。
そう
平らな砥石でも研げるから 研ぎやすいんですね。

たぶん 西岡常一さんが作ってもらった初期のころは
こんなかたちの槍鉋だったはずなんです。
この槍鉋にあわせて砥石の形をつくる ということ。
カマボコ形にね。

チョウナよりももっと希少種の道具ですから
めったに見かけることもないものでしょうけど
それでも改良するところはある。
ねえ
手道具の可能性ってまだまだ先がある と思いませんか?

それから玄翁の柄入れ
槍鉋やら玄翁の柄入れやら_a0157159_1752869.jpg
銘は 正行。 100匁。
玄翁の横ッ面で叩いて柄が折れちゃったので 本日すげなおし。
横向きに叩くと そりゃ折れますって。
加減しなくちゃね。
槍鉋やら玄翁の柄入れやら_a0157159_17542996.jpg
道具はこれだけ。
所要時間は5分。早っ

A木君とか先輩とかが 
カシラのツラいっぱいまで打ち込まないのが粋だ と言うもんで
真似をしてやってみました。
槍鉋やら玄翁の柄入れやら_a0157159_17591143.jpg
どう?
粋?
正直 わかんないんですけどね。

ただ
ネットで買った玄翁の中にはこの仕込みをしているものもあって
それは抜けやすかったです。 よくないよね。
だから 絶対抜けない という気概ですげたんですけどね・・・。

えーと
天井近くの棚に3年くらい乾燥させておいた柄で
固すぎるくらい固く仕込んだ ってだけなんだけど・・。

自分ですげた柄は 緩んだことはあっても 抜けたことはないわな。
(私の記憶が正しければ、 だけど。 あてになんないけど。)

抜けたことはなくても折ったことは何度もあるから
髄線が柄のはじからはじまで通っているのが海岸屋の好みです。
折れるときは髄線に沿って折れるからね。
なかなかないんだ そんな柄は。

今日は道具の話だけだったけど そんなとこです。
また明日。

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by kaiganyafoo | 2012-08-26 18:16 | 大工道具 | Comments(0)
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