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みなさん お疲れ様です。
なかなかにいろいろな海岸屋です。 意味わかんないっすけどね。 さて 古民家の仕事 屋根工事終盤です。 瓦をすっかり下ろし終えました。 で 杉皮のあいだから出てきたのがこれ 裏側 ちなみに これは墨差し(すみさし)と言って 大工さんが墨壷と組みで使う筆記用具の一種です。 左側で細い線を引いて 右側で字を書く。 なんでこんなものを載せるかというと この墨差し とても形がいいから。 ベテランの大工さんと海岸屋とで 「腕の良さそうな大工さんだなぁ・・」と 同じ感想を言いました。 ええ とってもセンスがいいです。 今はもう 墨差しを作ることも使うことも あまりありません。 古い道具好きの海岸屋も ここ何年も使わないし ずいぶん長いこと作ってません。 そうです。 墨差しとは 買うものでなくて自分で作るものなんです。 先輩の中には 正月二日には必ず墨差しを作る という 昔からの習慣を守っている大工さんもいます。 それを聞いたときに 「かっこええー」 と思ったもんですが 時代の流れが速くて その習慣の値打ちに気づく人は もういないのかもしれません。 海岸屋の地元で5代続いた宮大工の親方が 昨日亡くなりましたが あれだけの技術 資料 道具 見識 数々のものが絶えてしまいました。 海岸屋の気持ちのなかでは とうとうやってきたんだ というふうに見えています。 それは 大工という生き方の滅びです。 暗い話ですし 長くもなりそうなのでやめときますが 大工に家を建ててもらう という事ができない時代になっている そう感じます。 そしてそれは とりもなおさず 私達がはっきりと貧しくなっていく という事なんです。 ま 明日は日曜日なんだし あんまり深刻にならないでおきましょう。 話の始まりは 一本の墨差しだしね。 ではまた。 にほんブログ村 にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2012-06-30 22:37
| 工事
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Comments(10)
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ポメラニアン
at 2012-06-30 23:40
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海岸屋様ご無沙汰してます。
たしかに私達は大事な物を少しずつ失なっていますよねー! でも、ほんの一握りでもそのことに気付いてまだ救いがあるのでは?と思います 生意気でしたね
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ダイアン
at 2012-07-01 10:33
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いいですねー。ただ、私ののとは筆の部分が反対です。竹の墨差しは梁の墨付けにしか使いません。角物は、はやりの銅のものを砥いで使っています。左官屋に次いで、大工もレッドデータ危惧種なんでしょうかね。官職の官が抜けて相当な時間が過ぎているんでしょうから。
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kaiganyafoo at 2012-07-01 22:24
ポメラニアン様 そう、希望は持たなくちゃいけませんよね。
海岸屋は今まで事あるごとに 大工道具を作る人がいなくなっちゃう と言ってきました。 でも ここへ来て 大工自体もいなくなるのでは と思い始めています。 たぶん 木造建築全体が 今までと違ったものになっていくのではないでしょうか。 伝統とは絶えざる革新である という言い方からすれば 変化をいたずらに恐れる必要はないのかもしれません。 それでもなお いままでの仕事に対する愛着と 先行きの不透明さに対する不安があるのは 海岸屋が歳を取ってきた というだけのことなのかもしれません。
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kaiganyafoo at 2012-07-01 22:30
ダイアンさん さすがです。
右利きならばこれは使いにくいですよね。 石屋は大工と逆勝手の墨差しを使う と どこかで読んだ記憶があるんですが・・。 銅の墨差し まだ売っていますか? メーカーがやめた と聞きましたが 違うのかな? 水性ボールペンで墨付けをする人も増えているようですが。 いや 墨付けをする大工自体がレッドデータブック入りですか?
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ポメラニアン
at 2012-07-01 23:19
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海岸屋様
先行きの不安は北限の田舎に住まうわたくし、ポメにもビシバシ!感じています。 私は家具製造に携わっていますが、前工程の事、自分の工程の事、ましてや後工程など考えて段取りなどせず 今どうすれば楽できるか?しか皆考えていません。 ポメが昼休みに道具の手入れや鉋の台堀していても、歳上の職人でさえ?お前なにしてる?って雰囲気で いつも悲しい気分になりますよ。 あ、愚痴ばかりになって大変申し訳ありませんです。
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kaiganyafoo at 2012-07-02 20:05
ポメラニアン様
海岸屋は昔 尊敬する先生にこう言われました。 「今のような変動期には 勇気ある少数派が社会を保証する。」 つまり 少数派であることを 恐れるな ということでした。 誇りを持て というニュアンスもありますかね。 自分の人生について迷っている時期だったので 心強く感じたのを覚えています。 頑張っていきましょう!
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ダイアン
at 2012-07-03 18:09
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ふーさんが、もうやめたよ言ったので、昨日の夕方から問屋や小売店を探したんだけれど、やっぱりなかった。廃番になってた。プレカットで墨付けする大工も減っているし、0.3ミリのペンで墨付けしている大工もいるから売れないんでしょう。でもね、0.3ミリでも少し墨がずれてるような気がするんですね。こんどは、タクミのカーペンター墨差しにでもするか。レッドデータ危惧種より。
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kaiganyafoo at 2012-07-03 19:34
やっぱりですか。
でも 最後の最後は竹を割ればいいんだし 墨差し自体はなんとかなりますね。 ただ それだけ墨付けをする大工が減ったということならば そっちの方は ゆゆしき問題ですね。 墨付け 刻みをしないで 何が大工だ! 言いすぎ?
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ダイアン
at 2012-07-03 20:26
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言い忘れた。カッター墨差しはまだ4-5本は持っているんだけども、竹はすぐ太くなるんでね。プレカットで第六かな。もうすぐ、第三でもいい時代がそこまで来ているような。
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kaiganyafoo at 2012-07-03 22:22
本当に素晴らしい建築 というものを作ろうと思ったら
「能力のある大工が本気を出して仕事をする」 事が必要です。 請け負う会社が大きくても小さくても 現場にいる大工さんが良くなくては意味がないです。 第三では困ってしまいます。
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