海岸屋ふー通信

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杉の研究 吉野編4

ただいまっす。
ちょっと出かけてました。

その報告はまたのちほど。

さて杉の研究ははからずも大長編になって
あまりの人気にアクセスがダダ下がりですが
大事なことなので めげずにまた書きます。

まずこれ
杉の研究 吉野編4_a0157159_20424419.jpg
ここは川上村の森林組合の建物の中にある和室で
吉野杉の大径木を使ってまとめられた部屋です。

ここに写っている人達は建築関係者がほとんどだけど
まー 見る見る。
あんまり見ると減るんじゃないかってくらいです。

ちなみに元は手袋をして入室させたそうです。

床柱は天然のシボ丸太だし
天井板は これもんです。
杉の研究 吉野編4_a0157159_20472384.jpg
あんまり良すぎて実感がわかないっすね。

プリントみたい って言ったら変だけど。
杉の研究 吉野編4_a0157159_20485965.jpg
長押と柱。
杉の研究 吉野編4_a0157159_2053418.jpg
廊下の天井。柾ですね。

吉野の杉は「色」が命だそうで
ここはちゃーんとした「吉野色」なんだそうです。

そして この「吉野の色」を出すために
伐採の人達が どれだけ気を使って 
あるいは技術を尽くして仕事をしているか というお話をうかがいました。

木を切る時期
切る前の準備
倒し方 倒す方向 倒したあとの手入れ 等々・・。
やはり吉野は林業の先進地域なのでしょう。

さて
北山杉の丸太柱を見て
吉野杉の最高の色の座敷を見て
みなさんは どう感じましたか?

そう 要は どう感じるか なのだと思います。
これまでの施主と施工者と木材関係者は
これらを最高の木材 と位置づけて
マグロでいえば 大トロ
味で表現するならば 最高においしい と評価してきたのです。

これをひきつづき 最高においしい と感じることができるならば
北山の 吉野の林業という ひとつの文化 は生き延びていくでしょう。

もし そう感じることが出来ない
つまり 「そうは言っても そんな金額は出せない」 というならば
日本全国の杉は すべて構造材としての値打ちしかない ということになります。

食道楽を自認する人が シジミとアサリの区別がつかない 
などということはあり得ませんが

自宅を建てるに先立って 外断熱だ高気密だ と研究を重ねている人が
松と杉との区別がつかない ということは十分あり得ます。

それが 当然のこととしてできる人でも
「最高の吉野の杉の色」を評価しきれるでしょうか。

日本の林業が難しいところに来ている というのは そういった意味です。
海岸屋も この問題をどう考えるべきなのか
模索している最中なんであります。
うーむ
難しい問題だな。


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by kaiganyafoo | 2011-10-09 21:26 | 材料 | Comments(2)
Commented by kuni at 2011-10-10 19:00 x
今日のお話も面白かったですなぁ。そして非常に共感もできます。
 
 その問題意識に対する僕の答えは自分で徹底的に説明することでした。木の種類とその特徴、あるいは同じ樹種での個体差とその使い分け、などなど。
 一般の方は知らないのが当然と思っているので、それを前提に説明します。継続してみるとですね、実はモノつくりにおいて、ストーリーってすごく大事だったのだ、という実感があります。今という時代は昔よりもそれを求めているのではとさえ、思います。

 ふーさん、やってくださいよ。たとえ一時的にアクセスが落ちたとしても、それは逆に違う人が来る可能性を示唆しているのかもしれませんよ。

 吉野杉の色を出す苦労、聞きたいなぁ、、、。
Commented by kaiganyafoo at 2011-10-10 23:06
面白い と言っていただいてあいがたいです。

林業 という 山の事情は
都会を代表とする 日常の暮らしと
はっきりと断絶してしまっているかのようです。
そしてそれは とても危険なことのような気がしています。

住宅という 万人が等しく関係をする分野で
一体 他人事などというものがありうるのか、
生活に対して無関心という態度は
人生に対して無関心ということに等しいのではないか とも
思えてしまいます。 
まあ 言いすぎですね。

林業の話は うまくいけば今月はもう一回やります。
神宮備林だったヒノキの山の話です。
天気次第 ということですが・・。
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