みなさん お疲れ様です。
今日は先輩と仕事。
で、
先輩の玄翁。

海岸屋の知る限り
「玄翁の柄のすげかたは こうだ!」と
はっきり図面付きで主張したのは
東京 三軒茶屋の土田さんが最初だと思います。
その土田さんが手本にしたのが 穴大工。
木材に ホゾ穴を掘るだけの仕事しかしない大工。
専門職ですね。
だから 彼らの道具は鑿と玄翁だけ。
柄のすげ方にも 工夫とこだわりがあったそうです。
たしかに 海岸屋が土田さんの店に行ったときも
柄をすげた玄翁が店先に飾ってありました。
そして
「今の時代 ちゃんと柄がすげられる大工が何人いますか?」 と
皮肉まじりに というか 詠嘆調というか そんな口調で
問いかけられた記憶があります。
先輩曰く
「あの当時 土田さんのところにかよってた連中は みんなこのかたち。」
だそうです。
先輩は いまでもずっとそのかたちを守っているんですね。

本当は ヒツ穴から柄の先端がはみだしちゃいけない。
「やぼったい」んだそうです。
ネット上でも いろんな人がいろんな柄のすげ方をしてますが
このくらいのレベルに達しているのは少ない。
海岸屋の玄翁の柄?
いやぁ 全然。