海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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松の茶屋2

毎日 同じ事を言うのは
おばかさんなんでしょうけど
言わずにいられませんね。

夏だー!!

しばらく続いた屋根工事も 今日で終了。
焼けているのを通り越して 焦げてきてましたから
それはそれで めでたい。

でも あれですな
こんな日に屋根にあがって
いい色の空を見たり 入道雲を見たりしていると
生きている実感ってーのを感じますね。
海岸屋だけかもしれませんがね。

さて
昨日 パソコンの画面から出ている催眠電波にやられて
途中になっていた 松の茶屋。
松の茶屋2_a0157159_2126058.jpg
昨日と同じ写真ですが。

ここの建物の壁は みんなこの張り付け壁。
左官壁はありません。

そうは言っても 芯には土壁があるんだろう と思っていたんだけど
全然ないそうです。

つまり 外側は 板下見で 内側が張り付け壁。
寒そうだな。
松屋の社長に聞いたら
張り付け壁は襖と同じつくりだ とおっしゃってましたから
10枚くらいも紙を重ねてあるんだと思います。

この紙は 松屋さんの作で
丁子引きに小松模様です。

丁子引き というのは 
丁子 つまりクローブを煮ましてですな
その煮汁を刷毛につけて横縞模様をつけます。
これが 本来の 丁子引き。
色はごらんの通りの茶褐色。

後に 丁子の煮汁ではないもので横縞模様をつけたものまで 
丁子引きと呼ぶようになったらしいんですが
本来は 防虫効果を狙ってもいるらしいので
カタチばかり真似てもダメなんじゃないでしょうか。

丁子 口に入れたことありますか?
ない?
噛むと舌がしびれますです。
味は今冶水の味
知らないか。

んで
この 小松模様
キラ摺り体験をさせてもらった版木です。
つまり 今回の参加者は みんなお土産でこれを持っているんだね。
松の茶屋2_a0157159_2214251.jpg
ほらね いいでしょう。
この版木は 江戸時代のものだ と聞くと
なおいっそう ありがたみが増すよね。
松屋さん ありがとう。

松の茶屋2_a0157159_226531.jpg
外を見ると こんな景色です。
浜離宮は 墨田川の河口というか
東京湾の奥というか そんな場所にあって
ここから見える池は 外までつながってますから
たぶん 舐めたらしょっぱい水のはずです。

最後の写真はこれ
松の茶屋2_a0157159_22153854.jpg
天井の竿縁ですが 途中で継いである。
見えるかなぁ。
その継ぎ手の名前は いすか継ぎ。

さて この松の茶屋
話によると 1億4000万円ほどかかったとか。
まあ
東京都の予算は そこそこの大きさの国の 国家予算ほどもあるそうだから
こんなことができるんだね。
是非 五つの御茶屋を全部復元してください。

海岸屋からのお願いでした。


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by kaiganyafoo | 2011-07-12 22:29 | 建物いろいろ | Comments(0)
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