海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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安藤忠雄 住宅

みなさん お疲れ様です。

海岸屋は押入れの工事を終わって
足の長いスノコで大苦戦してしまいました。

勘のいい人は判っちゃうかもしれませんが
ぎりぎりの大きさに作ったスノコが
押入れに入らないんです。
そう
足の長さのせいで。

いったん家に持って帰って
足を取り外し式に改造して
再度満ちこみました。

やれやれ。

でも 見積もり通りでお願いします と言ったのに
それよりも多い金額を頂きました。

ありがたく頂戴しましたが 手際が悪くて恥ずかしいです。

さて ここのところ真面目に仕事をしているので 少々くたびれ気味。
夕方から 読みかけの本を読んでなまけています。
いや 訂正
勉強しています。
安藤忠雄 住宅_a0157159_20524263.jpg
いやー 安藤さん相変わらず顔が怖いな。

安藤さんの本は何冊か読んでいるけど
いつも感動してしまう。

なんでかな。

この本には 安藤さんがどんな経緯で住宅を作り続けてきたか ということと
何を考えて作ってきたか ということが書いてある。
(たぶん全部の)住宅のリストも載っている。

この本を読んで判ったのは 安藤さんがモダニズムの可能性を信じている ということ。
建築におけるモダニズムについては そのうち書きたいと思っていますが
ポストモダンの言葉が示すように もう過去のものだと思っている人も多い。

でも 彼はこう言う
「否定すべきはモダニズムの原理ではなく、その利便性だけを借用して安易な大量生産を続ける経済至上主義の社会風潮であると考えるに至った。」

そして
「モダニズムによる原理的な建築手法で、いかにしてその場所にしかできない空間をつくれるか」
と言う。

さて モダニズムによる原理的な建築手法とは何か。
それは
「厳格な幾何学による構成と、限定した素材の使用」 という事らしい。

限定した素材 というのはコンクリートで間違いないんだろう。
ウソのない素材だしね。 
それは大体わかってた。
で、
構成が厳格な幾何学によっている ってのは知らなかった。

知らなかったが この本の住宅リストを見て
本当にそうなんだなぁ と思った。

なるほど この人は原理原則に忠実な人なんだね。
だからこそ国が違っても理解されることになるし
時代が変わっても 古くならない普遍性を持ってもいる。

他にも
「ルイス・カーンの現場で職人たちが打放しコンクリートをつくり上げていく姿が喜びに満ちているように見えた」 ことに感動したり
「カルロ・スカルパやルイス・バラガンなどの建築は現場でつくりながら建築を考えていってて」
「現場に入ってからも、ディテールを練り直し、色を塗りなおし」 ていくことに共感したりしている。

海岸屋は前者には うーむ と共感して
後者には うわぁー と閉口してしまった。

施工屋根性がしみついているな。
多少 反省。

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by kaiganyafoo | 2011-06-16 23:10 | 読んだ本 | Comments(0)
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