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とは言うものの・・だよ。
丹呉明恭さんの設計思想の根幹を語る事は 海岸屋の能力に余る仕事です。 おこがましいな。 ただ、姉ヶ崎の現場で行われたことは 前半が 「渡り腮構法の基本的認識」 という「建築のお話」 だったのに 後半は 「リゾーム状家づくり機械」 という 「哲学のお話」だった。 「哲学のお話」! 現場で! これはめずらしいことだよね。 さて 「リゾーム状」 と言う言葉は もう哲学用語と言っていいらしいけど この言葉で検索をかけると ジル・ドゥールズと フェリックス・ガタリ という二人の名前がすぐに出てくる。 この二人はフランス人で ジルさんは哲学者 フェリックスさんは精神科医 なんだそうだ。 で、二人は共同で何冊かの哲学の本を書いている。 と、ここまで どうですか? 別にどうってことない・・・んじゃないですか? 他人事だしね。 でも丹呉さんは これをすごい事だ と思ったらしいよ。 つまり 哲学 という 一人で切り進んで行くような、 精神の中に深く潜っていくような そんな分野の仕事を 二人で共同で行う事ができるのか・・・と思ったらしい。 ん? こんな事が出来るんだとしたら 設計者と職人とが真の意味で協同して家づくりをすることだって 可能なんじゃないだろうか だって。 そうきたかー。 のっけからこれだ。 確かに家づくりをするためにはチーム編成は大事。 望む材料を的確に察して用意してくれる材木屋さん とか 高い技術を持っていて 現場の格を上げてくれるような職人さん とか この人がいなければ この仕事はできなかった というような事は多い。 それは設計者から見ても同じであるはずだけど そこを正面から突破しようとする者はまれだろうと思う。 面倒くさいしな。 正直。 丹呉さんが こんなふうに感じたのは いかに日ごろから強く望んでいたか ということの表れじゃないかな と 海岸屋は思った。 「求めよ されば与えられん」 だな。 何を望んでいたか というと 「より良い家づくりをするための より良い関係づくり」 かな? 「リゾーム状」というのがその鍵で 上もなく 下もなく 権力もなく 服従もなく 支配もなく 隷属もなく (このへんは海岸屋の意訳ですな) というリゾーム状(植物とかの根っこのイメージらしいですよ)の関係。 と どうですか。 このへんまで。 これなー この現場がすごいってとこまで まだ だいぶ距離があるみたい。 海岸屋は 現場で真面目に話を聞いてたから ここから そこまで話をつなげて見せるけど これ読んでる方がつらいよなー というわけで また もし 機会があれば この続きを書くこともあるかもしれない ってことで。 しれ切れトンボで申し訳ないけどね。 面倒くさくなったんじゃないよ ホントだよ。 にほんブログ村 にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2011-06-12 22:39
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