海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
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中屋平治の鋸

いい天気です。
海岸屋は寝込んでいたけど。

原因不明の頭痛という持病があって
ときどき寝込みます。
まわりの人はまたかといった反応です。

さて 回復したのでさっそく片刃の鋸を。
中屋平治の鋸_a0157159_1436999.jpg
これは中屋平治さんの9寸 横挽きです。


中屋平治の鋸_a0157159_14375050.jpg
こちらは縦挽き。 組みで頼みました。
まー 頼みましたって簡単に言うけど
これはえらいことでっせ。

大体 注文で鋸を作ってくれるところが
この時代にあるってところがすごい。

東日本で一番 といわれた大場の鋸が
オークションで¥25000で誰も入札しないこの時代に。

でもな 平治さんのところでも息子さんは鍛冶屋さんをお継ぎになるけど
鋸はやらないらしいよ。
何代が続いた技術の蓄積がなくなってしまわないといいけどなぁ・・。

だいたい鋸っていうのは片刃が本来の姿でしょう。
2丁持って歩くのが面倒だから両刃を発明したんだよね。
でも それは現場仕事のときの話であって
作業場で仕事をするんならば関係ないよね。

実際 両刃よりも片刃のほうが
スキの点に関しては完成度を追求できるわけだし。

そう 鋸の切れは目立てにかかってくるから
鋸鍛冶のよしあしというのは スキの部分じゃないかと思ってるんだ。
もちろん刃物だから鋼の選定 鍛造 熱処理はあるだろうけど。

それ以外の目立て あさり振り 腰入れに関しては 目立て屋さんの仕事だし。

スキっていうのは簡単に言えば
鋸の厚みの調整ってことで、
銑(せん)って道具で削っていくんだけど なかなか思い通りにいかないらしい。
この辺のところは平沢一雄さんの 鋸 っていう本に詳しく載っています。

海岸屋は鉋はそこそこ使えるけど
鑿はあんまり上手じゃなくて
鋸はカラ下手です。

やっぱり丸ノコをあまり使わない時代に修行をした大工さんにはかないません。
だから 鋸の性能のよしあしなんて
本当はおこがましくて言えた義理じゃぁないんだけど。

でも 鋸挽きの上手下手って みなさんわかりますか?
職人ならば 当然わかるんだけど
出来上がった建物を見て だったらどうかな?
開き直ってるみたいだけどね。

計画停電の最中でも
手鋸だったら仕事ができるよ
なんてのは 負け惜しみにもならないか。

おまけの写真はこれ
中屋平治の鋸_a0157159_15123382.jpg
刃と柄のバランスが変でしょ? 
よくわからないかな。
中屋平治の鋸_a0157159_15133875.jpg
9寸とならべるとわかるかな?
これは鉋の台掘りをするときの鋸で
樫の硬い木を斜めの挽くように
そして精密に挽けるようにできている鋸です。

海岸屋が水戸の平治さんの店に初めて行ったときに買いました。
当時 安い手間で働いていたこともあって 二日分の手間に近い支払いでした。
頑張ったな俺。

うーん
それからすると今はもっと頑張って
8寸 尺 尺1の鋸を頼まなくちゃいけないのかな・・
む 無理かもしんない
両刃なら3枚なのに
片刃だと6枚か・・

ゼットソーがはやるわけだ・・・。とほほ。

by kaiganyafoo | 2011-03-28 15:23 | 大工道具 | Comments(3)
Commented at 2022-02-18 20:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 成山裕治 津曲裕次 at 2022-02-18 20:54 x
上杉裕世 片山淳吉
Commented by at 2022-02-18 20:55 x
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