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雨なんだか 雪なんだか みぞれなんだか というものが降っていた一日でした。
寒いっすねぇ・・・ 昨日の手鉋の記事に 自動鉋ではダメでしょうね とのコメントをいただきましたので 話をしてみます。 大工さんに限らず 木材を加工する人が 一番初めにすることは 基準面を作ること。 どんな木材でも反ったり曲がったりねじれていたりしますから これを四角四面の寸法に揃えなくてはなりません。 プロの仕事がきっちりとしているのは ここの工程をきちんとするからなのです。 さて 一番はじめに平らな面を作りますが その機械はこれ ![]() 写真に写っている向こう側からこっち側に材料をすべらせてくると 途中に電気鉋の刃があって、下側だけまっ平らになります。 どのくらい平らかというと 場合によっては この鉄の盤に木材が吸い付いてしまうくらい です。 この機械は海岸屋の親方の工房にある機械で 名機といわれている大洋のもの。 海岸屋ははじめて見ました。 手押し鉋盤の命は まずこの定盤。 これがどれだけ精度よく平らか ということが大事です。 理屈でいえば この精度でその後の工作の精度がきまるのですから。 親方も言っていましたが この大洋の手押し鉋盤の価値は 定盤の価値でしょう。 こんな精度の高そうな定盤は 初めてみました。 おそらく 材質も違っているし 加工されている精度も違う 鉄の素材の枯れ具合も違うのではないでしょうか。 鉄の枯れ具合 とはおかしな事を言う と思うでしょうが 作りたての鉄製品は その後寸法なりなんなりが変わります。 鉄の内部組織が変わるのか 製造時の熱によるゆがみが開放されていくのか その辺はわかりませんが あとで動くのです。 精度が命の定盤がそれでは困りますから ある程度作って しばらくの期間放置して 最後の工程はその後にやるメーカーがある と聞いたことがあります。 さて 第一の基準面がまっ平らになったら その面を後ろのついたてみたいな部分にあてがって もう一回材料をすべらせると二番目の基準面ができます。 一番目の基準面と二番目の基準面は この工程で直角になります そう 後ろのついたてみたいな定盤と 台になっている定盤とは 厳密に直角に設定されているんです。 この直角さ具合が 手押し鉋盤の第二のポイントです。 さて この大洋の機械。 ここの部分の構造がいまいち。 精度を保つための強度 剛性と 微調整するための機構が ヤワに出来ている。 これなら海岸屋の作業場にあるシモヒラのほうが上。 どうしてこんなにバランスの悪いことになったんだか不思議です。 名機と言われているものを作っているメーカーなのに。 さて この機械の仕事はここで終わり。 次の仕事は自動一面鉋 通称自動 と呼ばれる機械が受け持ちます。 だけどさ この機械がなかった時代は 全部手作業でこれをやったんだからえらいやね。 明日は自動の話になります。 海岸屋自慢の桑原の機械や 親方自慢の大洋の機械の話になります。 面白くないこと請け合いだ。 文句があるなら コメントをくれたでごっちゃんにいってくれ! 冗談だけどな。 海岸屋が言いたいのは 工作 加工の精度を決める 基本的な機械を 精度のいいしっかりしたものをきちんと整備して使うという姿勢は いろいろなロマンチックな住まいの夢に答えるための リアルで地道なプロとしての基本だっていうこと。 ここを勉強して実践している工務店っていうのは そうそうありませんよ。 え? 自慢話に聞こえますか? いやー 参ったな じつはそうなんです。 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2011-02-11 20:46
| 大工道具
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Comments(2)
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