海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
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鉋の理屈

なんか 外はしっかりと雨が降っています。
風も出てきている。
現場が気になるところですが。

3週間あまりもひっぱった風邪も
ようやく軽快してきて 体調も上向きです。

さて 鉋の理屈を考えています。

お題は 逆目。

逆目とは 木目に逆らって鉋を掛けたときに
うまく削れないことを言いますが
これもピンキリです。

例えば 柾目。
柾目っていうのは 木目がタテジマのように
まっすぐ通っている状態で 普通は逆目を気にしない。

でも逆目はあるんだな。

手近にある週刊誌かなんかをまるめてみると
本の木端、 ページをめくるところは 紙の切り口が並んでいる。
これが柾目。
この断面が柾目の木の表面。

で、この本の木端を指でなでてみると
すこしでも紙の向きに逆らうとひっかかる。

理由は 本をまるめているから。
でも
木というものは丸いものだから 
かならず柾目も断面は木目がどちらかに流れていて
まるめた本と同じ構造になっている。

さてここに鉋の刃が やや斜めになってやってきたとする。

そうすると 右上がりの場合と
左上がりの場合があって
一方は 木目を次々と起こしていく動きになって
もう一方は その逆になる。

刃先が斜めになってる ということは
鉋の動きに対して 横向きの力が働くからね。

実際の仕事では 
これは鉋の手ごたえとなって感じられる。
先輩はこれを「ヌケがいいでしょう?」 と表現するな。

逆目気味のときは 引きが重くて
順目のときは 軽い。

そう 順目方向に傾けて鉋を掛けたときは
引きが軽いだけじゃぁなくて
仕上がった木材のツヤもいい。

これを利用しない手はない と。

たしかに材料に対して 
鉋を真っ直ぐにして引いていくのは基本だろうけど
それにこだわる理由もない。

ここが基本で 
板目の場合
木裏の場合 と応用して対応していくんだけど
なかなか難しいもんです。

その「ヌケがいい」 状態を察知して
反応していくんだな。

そう 風邪をひいて 感覚が鈍いと
こんなのも鈍くなる。

風邪が治ったら また練習しないとね。

by kaiganyafoo | 2010-12-03 05:01 | 大工道具 | Comments(0)
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