海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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築40年の家の風呂

昨日は 午前中が台風の影響で大荒れ
午後は一転して いい天気でした。

雨の後の晴れだと 蒸し暑くなるのかな と思ったけど
そんなことはなくて さわやかな天気。
やっぱり 秋なんだな・・・。

印西の現場は昨日で終わりましたが
工事の報告をひとつ。

築40年になる家の浴室まわりを解体したんですが
土台が腐ってなかった。

これは かなり珍しいことで
普通 浴室の洗い場のタイルの下で
土台は土に埋まっているつくりになるため
たいていの場合 腐ってしまっています。

その真上にあった敷居は腐朽とシロアリでボロボロだったのに・・。

でも、 敷居がダメになった理由は明快で
トタンでカバーしてあったから。
「腐らないように」 という配慮が
裏目に出たんだと思います。

木は濡れても腐らないけど
乾けないと腐る 
と 言うことですね。

さて 問題の土台ですが なぜ40年ものあいだ 腐らずにいられたのか。
おそらく 理由は単純で 湿気がなかったんだと思います。

洗い場の床は 普通のタイルでしたから
水は普通に浸み込みます。(ふ・つ・う・にしみこみますよー)
ここのお宅の場合は
シャワーがなかったことと
浴槽の中のお湯を大事に使う習慣があったことから
土台まわりの土が湿気てしまわなくて済んだのだと思います。

ふーむ

こんなケースを見ると
日本の住宅の風呂は 開発途上なんだな と思います。

建築設備としての浴室が
住み手側の使い方に 追いついてない。
現代の日本人は 誰しもが お湯をあふれるほど使います。
そして あふれたお湯が 床下(というより地中)に浸み込んでいく構造になってる。

これは 昔のように
水を汲んでは運んできて
薪を燃やして風呂を沸かす といった時代の
大事にお湯を使う 風呂の使い方に適した浴室なんでしょう。

これじゃあなー
全部 ユニットバスになっちゃうわけだ。
ユニットバスは ほとんど水漏れしないからなぁ・・。
でも
それじゃぁ 根本的な対策になってない。

絶対にひび割れないタイルができるとか
土台が土の中に埋まらない工法を考えるとか
そんなことなんだと思います。

次の現場は 久しぶりの自社物件なんで
考えていることがあります。
まあ いずれここに書きますね。

今日は字ばっかりでした。
読んだ人はご苦労様。
でも 住宅の長寿命化へのヒントは得られたはず・・かな?

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by kaiganyafoo | 2010-09-26 06:51 | 工事 | Comments(0)
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