海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
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飛騨 古川

あああ
今日は 午後から地鎮祭があるだけなので
のん気な日曜日です。

さて 多少 ほとぼりも冷めたことでしょうから
こりもせず飛騨ネタ。

飛騨 古川_a0157159_9565985.jpg

飛騨 古川_a0157159_9573631.jpg

こんな 美しい通りがある。
ただごとじゃないね。

だって飛騨市全部あわせても 人口は3万人足らずだし
旧古川町 ということなら16000人くらいだったらしい。

主たる産業の林業はふるわないし
農業面積は30年間で半減(!)したらしいし・・

つまり金もないのに なんでこんな町並みが作れるのか って疑問ですね。

飛騨の匠文化館
飛騨 古川_a0157159_106145.jpg

こうしてみると どの建物にも共通の雰囲気があるでしょ?
これが 飛騨の香りだね。

新しい建物でも それは一緒
飛騨 古川_a0157159_10103251.jpg
飛騨 古川_a0157159_10111393.jpg

肘木の先の 「雲」と呼ばれる彫刻は
大工さんそれぞれのデザインだということで
ならば その模様を覚えてしまえば どの大工の仕事かが 
外から一目見ただけで わかっちゃうわけだね。

それから町を歩いていて 気づいたことをもう一つ。
飛騨の民家の構造は 他のどの地域にも似ていない。
例えば 継ぎ手の位置
梁の掛け方 他 いろいろ。

この辺の大工さんは 自分のところのやりかたに 自信を持ってるんだな。
つまり あれか そこが 飛騨の匠か。

面倒臭いことを言えば
自分達の文化の独自性に 自覚と自信を持つために
「飛騨の匠」というような わかりやすい言葉があることは
大きな力になったことだと思う。

住宅建築も 全国均一になりかけている昨今
地方色豊かという言葉の意味、 伝えなくっちゃぁいけない多様性を
どう確認するのか 「もう うちの方は これだもんね」 といばって言える背景を
どう つくりだすか というのは かなり緊急の問題です。

方言 とか 郷土料理 とか 地酒とか
そんなものが かけがえのない文化だ っていう自覚
それらをまとめるような つよいキャッチコピーがあるといいな っていう話だ。

じゃぁ 上総の匠か
違うか
これじゃぁ パクリにもならないか

おまけ
飛騨 古川_a0157159_10314419.jpg

ほらな よそは努力してるんだよ。
必要なのは 方向性と
共感を呼べるだけの魅力があるか という二点じゃないか?

ちょっと力んじゃったか?

by kaiganyafoo | 2010-09-05 10:36 | Comments(0)
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