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まずは キリヨキ
立ち木を伐採するための斧で、 木材の繊維を切っていくために 刃渡りは狭い。 そして 刃の厚みは薄くできている。 これでなくちゃあ 立ち木に食い込んでいかないんだと思う。 次にワリヨキ これは 道具としては出来のいいものではないけれど ワリヨキ特有の 厚みのある姿はわかると思う。 この厚みで木を割っていくんだね。 これも 本当はなかなかに難しい理屈がある。 茨城に住む ワリヨキ造りの名人の大場さんも 仕事を辞めてからずいぶんたつ。 次に ハツリ 山で働くような人が使うものではなく 大工の道具に近いものだと思うけど 前の二種類のヨキとは ずいぶん違う姿をしている。 前の二つは 打ち込む場所をコントロールすれば 角度はまっすぐでありさえすればよかったけど このハツリヨキに関しては どんな角度で打ち込むか というのも重要になってくる。 ヒツ穴から 首にかけての形や 刃の部分の肉のつけかたに 鍛冶屋さんと 使い手の苦労が出ている気がします。 このくらいのハツリだと 役目はチョウナとほとんど同じ。 こんなチョウナもある。 海岸屋は このタイプのチョウナが 普通に見る柄の曲がったチョウナに先行して使われたと思っていて この柄は 最初 90度回転した状態ですげられていたのではないか というのが海岸屋の想像。 そうするとハツリの姿と そう変わらないものになるからね。 昔の絵巻物なんかを見ても チョウナは座って 片手使いで描かれているし。 今のチョウナの姿というのは 柄の向きを変えて 能率をあげるために 大型化して 両手使いになった、進化した形のものなんだと思う。 まぁ 証拠はないけどね。 大鋸とキリヨキを並べてみる こうやって昔の道具をずらずらならべてみると うっすらと見えてくるものがある と思っている。 単純に言ってしまえば 道具がでかい。 木材を加工するために 電気や動力の助けを借りることのなかった時代は すべて 人力でやるしかなかったんだけど それでも 能率をあげる努力は積み重ねられていて それが 道具の姿や大きさにあらわれている。 海岸屋は背は168cmあって 明治以前の標準からすれば 大男だし 力は相当にあるほうだけど それでもこの道具達は 重い。 昔の5尺たらずの男たちが これらの道具を使って 大きな木材を加工していく姿を想像するのは なかなかに痛快なものがあるけど それは 今の職人が失ってしまったものでもある。 木材加工の分野は 今は製材業 という 別の仕事になったけれど それを人力でやっていた時代は それほど業種の境目がはっきりしていなかったと思う。 これらの大きな道具で さらに大きな木材に立ち向かっていった 昔の職人の精神のダイナミックさ というのは 残された建物からも 十分想像できる。 ご飯を食べるだけの人よりも 稲を育てている人のほうが より お米に対する理解が深いのと同様、 自力で柱や梁を加工している職人のほうが 「木」というものに対する理解が深いのは 当然のことでしょう。 林業 製材業 材木屋 と分業が進んだ その下流に位置する現代の大工さんが どうしても線の細いものしか作れなくなってくるのは自然ななりゆきです。 そして 今回飛騨に行って思ったのは 山に近いところで仕事をしている飛騨の匠たちの仕事が 今もダイナミックさを失っていない ということ。 だから 大工さんの一般教養として 木造りは今でもやってみるといいと思うな。 たぶん けっこう楽しいと思うし。 まとめかたが強引? そうかもね。 にほんブログ村 にほんブログ村
by kaiganyafoo
| 2010-09-01 06:35
| 大工道具
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