海岸屋ふー通信

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飛騨の匠3

飛騨の匠も3回目だが
まだまだ 続くのだよ。 わるいね。
飛騨の匠3_a0157159_0204056.jpg

これは何をしているか というと
丸太を割っているところ。

何のために割るか というと
板を取ろうとしている。
飛騨の匠3_a0157159_0242687.jpg

割る
飛騨の匠3_a0157159_0245662.jpg

割る
飛騨の匠3_a0157159_0252054.jpg

使っている道具は 通称 マンリキ。
へぎ鉈 とも かぎ鉈 とも呼ばれているらしく
まぁ どれもがそれらしい いい名前です。

丸太を四つ割にしたあとは
そのマンリキの巾を基準にして大割して
半分に割って さらに半分に割って・・・と割り返していく。

何の気なしに割っていると ゴミにしかならないところを
いかに同じ厚みで 寸法を揃えて 無駄をすくなく 早く割るか という
そこのところの ノウハウが 伝わってきた知恵。

おそらく鋸で製材するよりも 早くて、性能のいいものができる
そのために 割っているんだと思う。

性能とは 耐久性。
屋根に葺かれることの多い この材料は
ノネ板 とか ヘギ板とか呼ばれますが
割ることによって 木材の繊維を切ってしまうことなく板になっているため 強い。

そして かなり でこぼこした肌を持っているため
屋根に葺いたときに お互いに密着しない。
つまり
毛管現象がおきにくく 雨水を逃がしやすいんだね。

今は 木材を割る技術 というものが
とても衰退してしまっているけど
例えば 法隆寺を作った時代には それが製材の主流だったはず。

電気の帯鋸もなく 手で挽く前挽き鋸もない時代には
木材は 割って使うのが 普通の状態だった。
だから ケヤキとかナラが使えない時代は
けっこう長く続いたと思うな。

とはいえ 正倉院の宝物のなかには
ものすごく入り組んだ木目の板をブックマッチにして扉につかった
戸棚かなんかがあるから そうとばかりも言えないんだけどね。

ブックマッチ というのは 例えば1cmの厚みの板があれば
それを半分の5mmに挽いて 左右の材料に使う というやりかた。

ちょうど 本のページを開くように使うんだね。
これをやると 木目が 左右で同じ模様になる。

入り組んだ木目の板は そんなに都合よく割れてくれないし
削っていったら 木目模様が違うものになっちゃうから
その正倉院の戸棚の扉は 
どうあっても鋸で切ったとしか 思えない と言われている。

その辺の作り方をあれこれと考えるのも
楽しいんだけど
それは 別のはなし。

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by kaiganyafoo | 2010-08-31 01:35 | Comments(0)
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