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さて
暑いね。 雨が降らなきゃ 立派に夏だね。 漆の話の続きです。 このでかいどんぶりみたいな入れ物に入っているのが漆。 拡大しないと判らないけど、 平成20/9/7 日本産(早)とか H18、10/7 手黒目 黒 (遅) とか書いてある。 そして 「このくらいのかんじなんです」 といって このどんぶりをゆすってみせてくれる。 その意味は? 4年前の漆でもまだ こんなにゆるい って言いたいのかな? 中身はシャブシャブ。 残念ながら受け手の方に 素養がないから 貴重(で、あろう)な情報が 垂れ流しになってる。 クソ・・。 (下品だ) ここに写ってる見慣れない容器が漆の入れ物。 普通はここにフタ紙をしてとっておくんだけど それじゃ段々と煮詰まって(煮てないけど)固くなってくるので 陶器の容器に移すのは どうしても必要だそうです。 そうやって気を使って保存している漆を 適宜ブレンドしながら 塗っていくんだけど さて その道具。 ご存知 塗師屋小刀 (ってご存知?) これは平鉋。 三木の山本鉋のものだったみたい。 ヒノキを削るんなら もう少しやわらかい鋼の鉋でもいいかな? (ナマイキ言ってます すんません) これでヘラを作ります こんなの 束にして どんと置いてあるね。 これは官材のヒノキでなくちゃダメだそうです。 官材ってのは まぁ天然木、 植林した木じゃない って意味かな。 それから刷毛。 判りますか? この木で出来た四角いものが漆刷毛。 先端にちょっとだけ毛が出てるでしょう? 使って毛が減ると この木を削って また毛を出す。 鉛筆みたいにね。 で、この刷毛、 実は大ピンチです。 もう ない。 これを作る職人さんは日本中でたぶん一人 (ん?二人かな?) でも 原料の毛がない。 毛は人間の毛。 女性の20代 30代の パーマをかけたことや染めたことのない毛。 で、日本人。 不思議だよね。 中国から輸入したものは 食べ物のせいか 質があんまり良くないんだそうです 男性の毛は腰がありすぎてダメ 年配の人の毛は弱い。 んー いろいろあるねぇ・・ 海岸屋が昔読んだ本の中に 漆刷毛職人の泉清吉さん(先代)の聞き書きがあったけど その当時は「赤毛で尼さんの毛がいいんだ」とか書いてあった。 書き手は「尼さんにどうして毛があるんだ」って不思議がってたけど あれは「海女さん」だよなぁ・・。 というのは 巣山さんも漆刷毛を自作しているからで 毛を仕入れてから すごく長いあいだ置いておいて それから使う と言っていて、 「すぐ使わないのはなぜなんですか」 と聞かれて 「油っけがありすぎて 漆が浸み込まないから」と答えていたけど 年中 海に潜って油っけの抜けた海女さんの毛は 自然に赤毛になってるし まぁ そういう事なんだろうなって やっとわかった。 道具の世界はどこもやばいことになってるなぁ・・。 さて次回は漆と木曽平沢のかかわり 木曽平沢と 奈良井宿との違い です。 建築っぽくなってくるぞお。
by kaiganyafoo
| 2010-06-22 20:21
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