海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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一番古い民家

きょうも茅葺の民家だ。
第4弾だな。
一番古い民家_a0157159_22423650.jpg

椎名家といいます。

東日本で一番古い。
延宝2年というのは西暦1674年だけど その年の建立。
336年前だな。 江戸時代中期。

なぜ判ったかというと 昭和46年の修理のときに
解体した部材の中に書いてあったから。
内部はこんなかんじ
一番古い民家_a0157159_232714.jpg
一番古い民家_a0157159_2322658.jpg

この当時の人がなにを考えてこんな架構にしたのか
海岸屋にはさっぱりわかりません。
全然合理的じゃないと思う。 (すんません)

寸法も桁行15.3mの梁間9.6mとあって
今の寸法とは基本のモジュールが違うのかもしれない。

見たことのないおさまり。
一番古い民家_a0157159_23105226.jpg
一番古い民家_a0157159_23111718.jpg


ここは元・椎名家じゃなくて
今も椎名家だけど 住んではいません。
市で解体修理をした後に引っ越して 近くに住んでいるそうです。
この方
一番古い民家_a0157159_2314246.jpg

バスの運転手をなさっていて
当日はずっと案内をしていただきました。
子供のころは この家に住んでいらしたそうで
それは貴重な経験だなぁ と思いました。
この辺のつくりも 変わっているでしょう?

今 説明書を読んだら 基本のモジュールは1.92mだな。
これは 6尺3寸でもないし・・。

おまけの写真は
外便所と蔵。
一番古い民家_a0157159_23223335.jpg
一番古い民家_a0157159_23225074.jpg


by kaiganyafoo | 2010-05-17 23:24 | 民家 | Comments(2)
Commented by mobiliantichi at 2010-05-19 20:02
きちんと保存されているのですね。いつまでも残ってほしいものです。
 蔵はずいぶんモダンな感じですね。
Commented by kaiganyafoo at 2010-05-20 06:45
民家ですから住むことが一番いい と思っていますが
ここまで古いと居住性は良くないらしいです。
現代風にリフォームする というのもここに限って言えばあまり賛成できませんし、今の状態はベターなのかもしれません。

霞ヶ浦市は 茅葺の職人さんを養成したり
ここも修復 保存したり 建築に対する対策が前向きなように思います。  千葉も見習いたいですね。

蔵、モダンですか。
なまこ壁の模様が面白い と思って写真を撮ったんですが
入り口の建具や鴨居などの様子もいいかんじだったんですね。
設計屋さんなのか 職人の感覚なのかわからないけど
普通にみられる和風の感覚とは 少し違うような気もしてきました。
不思議。
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