海岸屋ふー通信

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訃報

訃報が届く。

海岸屋ふーで 建具を作ってもらっていたところの代表の人。
「いやー 急に入院しろっていわれて 参っちゃいましたよー」
と 電話で話しをしたのが 今年の3月。

訃報にも急逝とあるから
急なことだったんだろう。

建具というのは難しくて
圧倒的に主流を占める 合板と接着剤バリバリの 建材建具か
値段が高くて デザインや 品質が イマイチの 個人の建具屋さんか
その二者択一 しかないのが現実です。

予算が厳しい現場では
使える建具がなくなっちゃう。

今回亡くなった人は そこを突破しようとしていた。

もともと 中堅クラスの住宅メーカーの製造部分の
システムを作り上げた実績のある人で、 
一言でいえば
「上質な建具を安く」 に情熱を傾けていた。

上質を具体的に言えば
杉 ヒノキ タモ 栗 などのちゃんとした材料を使うこと
定番のきちんとしたデザインで作ること
などがある。

忘れられないのは
化学物質過敏症の方の打ち合わせをしていて
建具の相談で電話をしたときに
「海岸屋さんね それこそ うちの建具の出番じゃないですか?
接着剤だって 米糊や にかわをつかってるんですから。」
と自身たっぷりに言われたこと。

正直 そこまで徹底した制作をしているとは
うかつなことに それまで知らずにいて
それでいて 建材の安建具とそう変わらない値段で出してくるからには
コスト 品質両面で 相当苦心していることがうかがえた。

新潟の工場からFAXが来たり
茨城から連絡が入ったり
どんな仕事のしかたをしているのか
いなかの工務店のおやじには 見当もつかない様子だったけど

でも 間違いなく言えるのは 
この人も 日本の住宅の現状を憂えて 
それを向上させようと努力していた人だということ。
それも 品質と 値段 という一番困難な部分を
正面から突破しようとしていた ということ。

この人がシステムを構築するエンジニヤなのか
中小の建具メーカーの営業兼 社長なのか
そういう分類で どんなことになるのか わからないけど
少し離れたところから見ていて はっきりわかっていたことかある。

この人は 自分でイメージできる最高の状態をめざして
自分のポテンシャルを出し切っていた ということ。

今思えばためらいも 怯みも 怯えもあっただろうに
そんなところは感じたことがない。
だから、 能力があったことはたしかだけれど
勇気もあった人なんだろう。

志半ばだろうから 無念なのかもしれない。
でもな
立派だったと思う。
海岸屋ふー もこころざしを継いでいるよ
自分たちなりのやり方で だけどな。

笹野さん 冥福を祈ります。

by kaiganyafoo | 2010-05-11 06:53 | Comments(0)
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