海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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床板の仕上げ

そろそろT邸の引越しです。
二期工事になった台所はまだ完成しませんが
引越しの準備。

床の養生をはがして
オイルを塗ります。

このあいだはサクラのフローリングだったけど
これは 松の床板。
ラオス松っていってるけど どうかな。
ラオスで取れてる とは限らない。

オイルを塗ります。
床板の仕上げ_a0157159_5352194.jpg

塗っているのは施主。
施主に塗らせといて 写真を撮ってる施工屋って どうなんだろ って話か。
床板の張りかたが真面目でしょ?
留めに切って張っておくと あとで透くしな。

オイルは最初はかなり吸い込みます。
二回目以降はそんなでもないんだけど。
吸い込みムラもけっこうあるから
たっぷりつけて よくすりこみます。

このときに「いい家になれよー」 とか
「ちゃんと役に立つんだぞー」 とか唱えながら作業をすること。
なんにも考えずに のんきにやってちゃいけない。
ホントだよ。

床板の仕上げ_a0157159_5453250.jpg

これは施主が蔵から出してきたものや
オークションで買ったもの。

こういった床板と 漆喰壁なんかの左官仕上げの組み合わせのいいところは
できあがる空間自体に 品と力があるところ。
花を生ければ 花が映えるし
絵を掛ければ 絵が引き立つ。

家具の場合は
ダメな家具は不釣合いにみえるし
いい家具は もっと良くみえるようになります。

かなりいい家具でも ベニヤのフロアとビニールクロスの部屋では
あんまり良くみえない ってこともあります。

ここの施主は植木屋で
美しいものを作り出すのが仕事だから
身の回りを美しくしておかなくちゃいけない。

そういった心がけは長いあいだには
とても大きな力になって 施主の人生を支えてくれていくはず。
この建物がその一助になれば という気持ちです。

もちろん看護婦さんである ここの奥さんが 家に帰ってきて ほっとしたり
子供たちが触れるはじめての家が 質のいい素材でできていることなんかも大事。
子供たちに関しては
口であれこれ教えるよりは こんな環境を作ってあげることのほうが
より 大事なんじゃないか って思ってます。
そんな幼児期の体験は
長い人生を生きていくための 基礎体力になるような気がしています。

環境って 人を変えるからね。

というわけで リビングもこんなかんじ。
床板の仕上げ_a0157159_6102460.jpg

はじっこのほうに 蔵から出してきて
割れてた天板をつないだりして再生したちゃぶだいが写ってます。
これには 地元で古くからやってる家具屋のプレートが貼ってあって
なんか 由緒ありげで いいかんじなんです。

あとは 台所 ですね。

by kaiganyafoo | 2010-04-22 06:17 | 工事 | Comments(0)
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