海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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ノコギリ拾遺

いやいやいや
みなさんどうも。


自宅でグレープフルーツを収穫したりなんかしてる海岸屋です。
半袖でやったら傷だらけになっちゃった。
不死身の杉元・・・ほどじゃないな。
これ。
a0157159_186892.jpg

ブドウのようですか?
生りすぎなんじゃないの、っていうくらいに生りますけど。

花の香りはジャスミンに似てるかな。
a0157159_1871270.jpg






さてノコギリの話。
しつこくて申し訳ないな。

まず、目立てですがね。
昔、職人は鋸の目立てを自分でやった と言います。
こんなふうに。
a0157159_1874398.jpg

これって何をしてるかというと「上目を擦って」いる。
刀で言ったら、切っ先(だけ)を研いでいる、とでも言うのかな?
鋸は主にその部分で木を切ってますからね。
すると切れは回復する。

でも極端な話、何回も上目を摺ると鋸の刃のギザギザが小さくなっちゃいますよね?
アサリも少なくなってくる。
そうすると、本職の目立て屋さんに出して「擦り込み」をやって
刃の大きさを回復してもらうんですね。
そのとき、アサリも出してもらうし、ノコギリ全体がゆがんでいたり 「コシ」が抜けていたりしたらなおしてもらったりもします。
もっと言えば、ノコ身が折れちゃったり大きく欠けたりしたものを溶接するとか
横挽きばっかり減っちゃったら横挽きと縦挽きをチェンジしてもらったりもできます。
さすが本職、ってかんじですよね。

大工が使う道具のなかで、鋸だけがほかのものと違うのはそこなんです。
鑿や鉋はこんなことはない。

今、ほとんどの大工さんが替え刃の鋸を使っているわけは
身近な目立て屋さんがみんな廃業してしまったから というのもあります。
(もちろん他の理由もある)
海岸屋に言わせれば、目立て屋さんくらいひどい目にあった商売もないと思いますよ。

想像でモノを言いますが、おそらく全国の目立て屋さんは
もーのすごいイキオイで減ってるか、
もう減るだけ減っていなくなってるかどっちかだと思います。
そして 
それが下げ止まるのか、それとも全滅するのか、 それは海岸屋にはわかりません。
もし全滅したら、持ってる手鋸は全部ゴミに等しいものになります。
ヤバい。

例えば 昔は小さな町にもたいていいた個人の技術職、
和服 洋服の仕立て屋だったり 下駄屋だったり ハンコ屋だったり
そんな人たちと同じように目立て屋もいました。
でもほぼ全滅。
誰かいますか? 最近、そんな職人に何かを 「誂え」 させた方。
いませんでしょ? (決めつけ)

ある程度少なくなると お客さんの視野に入らなくなるんですね。
選択肢に入ってない。


さて そこでだ。 (みなさんお立合い とか言いそうだ)
手仕事の良さを見直しませんかね。

手間を省くこと 合理的とかいう安い言葉を疑ってさ、
手間をかけることの豊かさを欲しがってみませんか とか。
(コピーライターの才はありませんよ ええ ダメは承知)


だってさぁ
このあいだ呼んでもらったバーベキュー。
a0157159_18592329.jpg

焼いてるものは、サザエ、ハマグリ、カツオ・・さすが外房・・じゃなくて
参加したメンバーが、ギャラリーオーナー(作家を探すのが天職)と、
手作り靴を作る人と、木工作家と陶芸家(など)のご夫婦と ・・・とかですよ?
あとは手仕事屋の海岸屋一味だ。
ね?
今はそんな時代。 (そんなのアンタのまわりだけ とか言うの禁止)

目立て屋さんの仕事だって すごく大事だし とてもクリエイティブだと思うけど
残念ながら わかりにくい。
いい鋸をちゃんと目立てしたときの具合の良さとか
目立て仕事の奥深さ とか
たぶん 知ってる人がすごく少なくなってるし、(本職でも です。)
その仕事の将来を信じることができなくなってるように思います。(当事者でも です。)

だから、誰かそこを広めて下さい。
この前も言いましたけど、日本の鋸は世界一なんです。
もちろん、それを手入れする目立ての技術もね。

こんな話をする海岸屋のキモチは グレープフルーツを皮ごと食ったほど苦いですよ。
そこのアナタ、強引なオチとか言ってますが、
半袖で収穫したから腕が傷だらけだけど、目立て屋さんの心の方がもっと傷だらけだぁ。
どうだ。


ふー
体が利かなくなると口が達者になるってホントだな。
やれやれ。

ではまた。

# by kaiganyafoo | 2016-05-09 19:24 | 大工道具 | Comments(1)

平治さんの鋸 その後

みなさん おつかれさまです。

このあいだ水戸を往復しましたが
そのあいだずーっと落語を聞いていましたので、
頭の中が 志ん生、志ん朝、円生の三つどもえです。
さあ、ここに割って入るのは誰でしょうか、志の輔?(落語知らない人はごめんね)





さて、刻み仕事にかこつけて中屋平治さんの片刃の尺ノコを買った海岸屋ですが
嬉しさ余ってブログに書いたものの、誰も読まないと思って記事は控えめ。
しかし・・・
続きが読みたいという奇特な方がいらっしゃるんだねぇ・・
よっしゃがってんだ、まかしておくんなせえ。(ここ三木助ふうにお願いします。)




さて、平治さんの鋸
a0157159_19503373.jpg
これは尺の片刃、横挽きです。
できあがってこうして見ればわからない。

わからない?
そう、わからないんです。



もちろん、鋸をつくる鍛冶屋さんが 関東にはもうほとんどいないとか
産地とされている新潟脇野町でも廃業が相次いでいるとか
そんな時代にこうした鋸が作られていること
それをたぶん、誰も知らないと思います。
a0157159_2365630.jpg
こうした、と言うのはコレ 鍛冶場 というよりも火事場から拾ってきたような、
これは鋸の原型。
コレがアレになるんです。 マジ?

実際に見てみればわかりますが、厚みは厚く
反り返って ねじれています。
まるでスルメのようでもある。
今はもうこれを誰も見ることがない。 
鋸の産地の人さえも。
ではなぜ。

例えば鉋ですが、薄い鋼を鍛接したものよりも
5分角をつぶして作ったものの方が切れる鉋になる 
そんな話を聞いたことがある方もいるでしょう。

「やっぱり叩いたものの方が切れるんじゃないですか?」 と平治さんはおっしゃる。
うーーーーーん
かっこよくないですか?

昔はね、みんなこうやって作っていたんです。
今は省力化が進んで・・・もう誰もこれが出来なくなっています。
はい
鍛造の鋸を作り続けているのは 切れる鋸を作るためなんですね。


さて
自分の話に自分で水を差すようですが
そんな姿勢で作り続けている道具に世の中の大工さん達はどう評価したのでしょうか。
言うまでもなく替刃の鋸が全盛の時代です。

大工じゃない皆さんもヒゲを剃るときは替刃の剃刀を使いませんか?
従来、剃刀は剃刀鍛冶が
あるいは釘は釘鍛冶が作っていた時代があって
それらはすべて過去のものとなっていったわけですが
のこぎり という文化もそのあとをたどっていくのでしょうか。

海岸屋は 日本の鋸というものは世界で一番すぐれていると思っていますが
それを誰一人として評価しないことも知っています。
ためしに 「鋸」 というテーマで検索してみて下さい。
流通している本は3~4冊しか見つからないはずです。
つまり、
伝統や文化を殺すのは無関心だとすれば
すでに鋸はずっと前からそんな世界で生きてきているわけです。

・・・とまあ
いつもの愚痴をぶちかましてからじゃないと話ができないのか という
老人性の症状全開なわけですが、あーたここをおさえておかないとげゲフンゲフン
ま、
話が鋸だけに押したり引いたりするわけですがな。
え 引いてない?
引いてるのは読んでる皆さんだって?
それは失礼。
言いたいことだけ言って言い逃げの気配を出しつつ
またこんどね。
では。

# by kaiganyafoo | 2016-05-08 01:22 | 大工道具 | Comments(2)

中屋平治さんの鋸

みなさん おつかれさまです。



このあいだ 地元、東金有料道路で覆面パトカーを抜きそうになった海岸屋です。
ええ、みなさんご存じの白いク〇ウン。

快調に走っていて二台まとめて抜きかけて 
ん!クラ〇ンだ!!
あれれれれ? これはもしかして・・ としばらく併走(!)して
いやー これはやっぱり抜けないべー   とジリジリさがって後ろにつきました。

すぐそのあと 元気よく抜いて行ってたちまち捕まった方、ご愁傷様です。
ふー
やれやれ。

車番はいちろくななにーだったかな。





さて
墨付け、加工は続いております。
なかなかに順調(一部に誇大な表示が含まれます。)

老眼で暗いのに弱いから照明を増設したり、
a0157159_20523820.jpg

下向いて刻むと老眼鏡がゆれる と言っては耳掛け(?)買ってもらったり、
a0157159_2053787.jpg

風邪ひいて熱出している幼児並みです。(意味不明です)
桃の缶詰が食べたいです。(ウソです。)

そして。
刻み仕事をやってる今!!
今、これを買わずしていつ買う!
と、(ひそかに)決意して買ったのが これ。
a0157159_1812271.jpg
水戸の鋸鍛冶、中屋平治さんの尺ノコ。
片刃ですぜー  うへへへ(変態)


ずーっと前、海岸屋が下請け仕事でウハウハだったころ、(下品)
9寸の片刃は縦と横とを作ってもらいました。
だからあとは8寸の縦と横があればいいだけだね。(だけ?)

ただ・・
平治さんの店に行っていろいろ話を聞くと
まぁ、なかなか難しいです。 ノコギリってやつは。
何かどう難しいのかは、長ーい話になるのでまたこんどね。
ではでは。

# by kaiganyafoo | 2016-05-06 18:51 | 大工道具 | Comments(2)

海岸屋 (に) 井戸を掘る

みなさん おつかれさまです。


前回、K女史がかまどでのご飯炊きに年季が入ってる話をしましたが
地元の同級生は昔、お風呂の水汲みに天秤棒を使ったと言ってました。

二つのバケツに水を6分目ほど汲んで 天秤棒でそれを運ぶ・・
(小学生だからいっぱいじゃ重すぎるのよ)
落語に出てきそうな情景ですが、昭和の話です。

彼の家ではやがて、掘り抜き井戸の上に電気のポンプを据えて
蛇口をひねれば水が出るようになったんだとか。
パチパチパチ(拍手)
彼が、「ウチにもとうとう水道がきたぜ!」 と仲間に言ったら
「それはただの井戸ポンプだぜ!」 と言い返されたそうです。





長い前フリで申し訳ない。
海岸屋の地元はずーっと井戸水を飲んでいるって話です。
そしてこのあいだこれを作業場に据えました。
a0157159_19525635.jpg
新品の手押しポンプ。

手押しポンプは、古くなると呼び水を入れてがしゃがしゃやったりしますが
(それはまさにガシャポン(プ))
新品だから吸い上げもばっちり。
ブイーッコブィーッコ とロバが鳴くような音をたてて水を汲み上げます。
(いやいや、本物のロバほどうるさくはないんだよ・・・って知らないか・・・)




でもね、 水が悪いのよ。
これ。
a0157159_19591843.jpg
何だかわかりますか?
これはね、汲んだ水にちょっとお茶を混ぜたところ。
真っ黒っす。

井戸水の中に含まれてる鉄分がお茶のタンニンかなんかと反応してこうなるんだね。
どうしたもんだか。
自家製の濾過器でも作るかね。
えーっと
でっかいカメと、シュロと、洗い砂と、炭?
あとは何がいるかな・・・
誰か教えて。



もっともアレです、
千葉の外房ってところは昔から水の便の悪いところで
わが東金市の水道の水源は利根川ですからね。
ええ
千葉と茨城の境から延々80数km、用水で引いてるんです。
大変な難事業だったんすから、もう。
知らない?
両総用水って言うんですよ。

それは元々が農業用水ですからね。
農薬とか肥料分とかも入ってるかなぁ・・
もちろん群馬の方々の排水とかもね。

こうして考えると水のいいところの人は幸せですね。
海岸屋が子どものころには、「日本人は安全と水はタダだと思っている」 などと言ってましたが
今はそんなのんきなことを言う人は誰もいませんね。

とりあえず水質が悪かろうがなんだろうが、水が出ることに感謝しながら
今日もヴィーッコっと手押しポンプを押す海岸屋でありましたとさ。
(でも雨水も貯めてるんだなこれが)
ではまた。


とっぴんぱらりのぷう。
(昔話が終わったから・・ではない。)

# by kaiganyafoo | 2016-04-17 23:49 | 工事 | Comments(11)

海岸屋のかまど炊きご飯

みなさん おつかれさまです。



この前は餃子
そまた前はヨーグルト

で、今回はかまど炊きごはん。
海岸屋、腹減ってんのかというかんじですが、まぁ聞いて。




我が社の俊英 K女子は、
神楽坂を歩けば妹島和代と人違いされるほどのイケてる風貌ですが
じつはここだけの話、中身はもっとイケてるんです。
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これはかまどでご飯を炊くところ。

手慣れたもんです。
年期が入ってる。
ね? イケてるでしょ?

焚き物は売るほどあるけど、かまどが高性能なものだから
あっというまにご飯は炊ける。
さすがだなぁ 白石さん。
a0157159_21571735.jpg
はい出来た。
この日の海岸屋たち(?)のお昼ご飯。
床に紙敷いてお釜がごろごろしてますけど
ご飯食べてすぐに鍋敷き(?)作りましたからね。すぐ。

炊飯にかかる時間がすごく短いというのは
電気炊飯器しか知らない海岸屋にとってはびっくりの出来事なんだけど
さらに、みんなが言う 「おこげがおいしい」 というのも
これで炊いたご飯ではじめて実感しました。

毎年やってる餅つきで差し上げた方々から大好評をいただいているのも
こうやってもち米を蒸かして搗くからなのかな?
え? お世辞? そう?

でもね、なんでこんなことを記事にアップするかというと
海岸屋は手仕事屋だからというのとつながっているから。(の、気がする。)

つながってるつながり(?)では、事務所に井戸を掘ったんだけど
手押しの井戸ポンプをつけたんです。
そーです
ガチャポンとか言ってるアレさ。

今まで水の出ない事務所と作業場で
掃除とか研ぎ物はどうしていたんだ? という質問は受け付けないんだけど
こうやってかまどでご飯を炊くことで気づいたようなことが
手押しポンプの井戸でもあるんじゃないかな と思ってる。
少しは畑とかもできるかもね。
そのお話はまたこんどね。

# by kaiganyafoo | 2016-04-11 19:29 | 食べ物 | Comments(8)