海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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夏の御宿

みなさん おつかれさまです。


いやー
みなさん 気づいてますか?
今年はアレです、梅雨が終わらないうちに夏が来てます。
クロス攻撃ってやつですかね?(意味がわからない)

今年こそ、
今年こそ、
後世に語り継がれるような暑い夏になって欲しいっすね。




さて 御宿。
これは、「おんじゅく」 と読んで下さい。
地名です。

千葉にはですね、数々のリゾートがあって、
国際的に有名なのはDランドですが
まー あそこは東京名乗ってるし、アレだし、
海岸屋的にはやっぱ千葉の夏言ったら海、外房でしょう ってことです。
で、
まー 幸せなことにそこ、御宿に現場があるのです。
a0157159_18123772.jpg
平屋です。
軒が深いです。

足場の材料が散らかっているのは海岸屋がばらしている途中だからです。
暑いし。
一人だし。
海岸屋、ふーふー言ってます。(スミマセン!!)


でもね、この深い軒の方向に海があってそこから風が吹いてきて
この辺にいると 汗がすーっと引いていきます。
a0157159_18174043.jpg
もーね、極楽。
エアコンいらずです。
木材の肌と漆喰が映えるなぁ・・(自画自賛)
うんうん。
真壁はいいねぇ・・手刻みならではだねぇ・・(我田引水)


そんなに涼しいならばさっさと足場を片付けろってハナシですが、
まー それはそれとして ここはビシッとした健康住宅でもあります。
クロス、ないです。
ビニールクロスを貼ることって、お客さんにメリットないからね。
早くて安いだけ。

玄関まわりもこんなかんじ。
a0157159_18361551.jpg
床板もムク
玄関框もムク
式台もムク
玄関建具もムクです。(金物は堀商店だー! ねーあかねさん)

もー むくむくです。
ベニヤも新建材もなし。

担当してくれた大工さんは仕事も体もしゅっとしてはるんだけど
材料と海岸屋はむくむくです。(冗談です。)

こんなふうに、一見なんでもなくて 実はとんでもないという家を建てるのは
それだけ職人さんの腕が良くて 海岸屋がへんくつだということなんですが、
こんな時代ですから いいね! と言ってくれる人もたまにはいるんじゃないかと思います。(催促?)
そんな人たちと話がしてみたいなぁ・・

変な独り言を言ったところで、また今度。



おまけの写真は 浅草で買った手ぬぐい。
a0157159_19053435.jpg
雷神ですな。
夏だし。
ではまた。


# by kaiganyafoo | 2017-07-22 19:07 | 工事 | Comments(2)

宣伝をする海岸屋

みなさん おつかれさまです。



(美人の)ウチの娘が成田空港勤務から羽田空港勤務になって
自宅から通うことができなくなって引っ越していきました。
さっきです。
はあ・・

ウチの子どもは男二人で末っ子に娘ですから
女のお子さんは可愛いでしょう? と言われ続けて28年。
皆が言っていたのはこのことだったのか と最近思います。
はああ・・





さて、僭越ながら海岸屋ふーという会社はワタクシが代表をしております。
(ホントは影の大番長がいます。K・・・)
で、
親方の一番の仕事は何か、と言うと 仕事を持ってくることでしょうね。
幸い、優秀なホームページを作ってもらいましたから
「ふー これで大丈夫、やれやれ」 と思ってましたが
どうもそうではないらしいです。

このブログが足を引っ張っているんだよ とかそう言うことではなくて
税理士の先生曰く、「それはクモの巣商法ですね。」・・・
つまり
待ちの姿勢の営業だ と言うとことらしいです。
では 攻めの営業とは何か。
・・・・
・・・・
さっぱりわかりません。



わからないながらも車に看板を入れてみました。
a0157159_15355833.jpg
かっこいいかと思って車のフロントに名前を入れたんですが
そんな、すれ違う一瞬しか見えない場所はナンセンスだそうです。



こっちは軽トラックです。


a0157159_15370502.jpg
  
こっちは後続車から良く見えますが、
マルに海ではなんのことだかわからないそうです。
海の家ですか? と聞かれたこともある。


会社にもちゃんと看板があります。
a0157159_17111379.jpg
うーん
あまりにもかっこいいな。
びっくりするわ。

これを作ってくれたK林さんの不思議なパワーで商売繁盛!
・・ってそれじゃやっぱり他力本願すぎるか?

まー
考えてみましたが 攻めの営業ってよくわかりません。
お声掛けいただければ、個別に設計して 材料も吟味して
職人も腕利きの人と組んで・・と真面目に仕事するんですがね。
誰か海岸屋に教えてください。 攻めの営業ってやつを。



さて
おまけの写真は千葉の誇る伝説的な職人、
波の伊八の作品です。
a0157159_17381662.jpg
これは初代のもの。
こんなふうに作品だけが雄弁に語る ってのが理想なんですがねー
それとも伊八も営業に苦労してたのかな・・

それではまた!



# by kaiganyafoo | 2017-07-07 21:02 | 材料 | Comments(4)

イ号計画発動中 フライング編

みなさん おつかれさまです。



今日7月1日は建築士の日だそうです。
知ってました?
ウチのK女史はご存じなかったらしい・・
建築士なのに。

まーかく言うワタクシも
11月22日が大工の日だっていうのを知らなかったんですけどね。
(さっき調べた。)




さて、何かとヒマのない海岸屋ですが、
これは繁盛しているわけではなくて何か別の理由があるらしいです。
(仕事が遅ぇんだよ!)
なのに、なぜだかこんなことをしています。
a0157159_11141373.jpg
えー
ここは宮城県のずーっと奥のほうの、
山形県とか岩手県とかにも近いところです。
借りて行った車がそこそこの大きさだからわかりませんが
積んでる丸太は6mの長さがあります。
松丸太。

もう、千葉にはこういう丸太がありません。
でも古い民家をほどくと立派な松梁が出てきますから
きっと昔はたくさんあったんでしょう。

往復で1000kmくらいも走るわけですから
どーせだからもっと他の・・・
何か別の丸太も・・・
a0157159_11450945.jpg
はい、頂きます。
イタヤカエデ。・・・だそうです。

もう一丁。
これはケンポナシ。・・・だそうです。
a0157159_11375448.jpg
なぜこの二本を選んだかと言うと、さわったことがない木だから。
ケンポナシは指物に使い、
イタヤカエデは割ってカゴを編む と聞いたことがある。
でも、製材してからずいぶんと置かないと乾燥しませんから
使えるようになるのはずっと先のことです。

ウチに持ってきて置いてみると やっぱデカい。
a0157159_12002582.jpg
片側だけでも持てないかと思ったけど全然ダメ。
ピアノとかよりもずっと重いから200kgじゃきかないね。
先輩に台車を借りてきて移動して
とりあえず一皮剥いておきます。
a0157159_12034884.jpg
昔はみんなこの台車で丸桁とか移動してましたね。
で、今回はじめて知ったんですが、この台車「ダット」と言う名前らしいです。
きっと 「脱兎」ですよね。
さすがだなあ 先輩。
学があるっす。
昔、海岸屋がついた親方なんか これをベンツって呼んでたもんなぁ・・



この脱兎に乗っている丸太は次の現場の材料です。
(覚えると使うねー)
フライングって書いたけどフライングじゃない。(かな?)
半年前に伐ったと言ってましたから伐り旬はいいですね。
寒中に伐ってる。

今回は自分で取りに行ったからよくわかるけど
ムクの材料ってずっと前から手当てしておかないといけない。
山の人 製材の人 材木屋さんにいつもお世話になってるわけです。
今回は大場さんにお世話になりました。
ありがとうございました。






おまけの写真は靴。
a0157159_12353897.jpg
色が派手なのはスポーツデポのナガシマさんに言って下さい。
夜に歩く っていうのを一年くらい続けましたから
まー 膝に負担のかからない靴をはいた方がいいかと思って買いました。
これをはいて脱兎のように・・・・
走れたりはしないのは言うまでもありません。
はい。

ではまた。





# by kaiganyafoo | 2017-07-01 21:13 | 材料 | Comments(2)

神楽坂建築塾に学ぶ

みなさん おつかれさまです。


いつもの床屋に行ったら 
「たぶんハゲないと思いますよ!!!」 
と言われた海岸屋です。
床屋に行ってるうちが華だな。
たのむぜー マスダヘアーデザインのSさん!
(たのんでどうするって話だ)





a0157159_19380578.jpg
さて、(有)海岸屋ふーは田舎の工務店です。
マギレモナク!

でも、どこでも通用するものを作りたい と願っている工務店でもある。

ではどうするのか。
これは勉強するしかないだろう ということになりますよね。
幸い 海岸屋は学生時代にさっぱり勉強をしなかったので
勉強と言うものに対するトラウマがない。

おーけーおーけー
勉強、どんと来い です。(建築限定)

と、言うわけで神楽坂建築塾に通うようになってはや14年が経ちました。
良く通ったなぁ・・・

神楽坂建築塾関係者の方々がネットでお知らせしていますが
今までの活動をまとめた本が出ました。いぇーい!!

編集に尽力されたみなさん ありがとうございます。
海岸屋は原稿を遅らせてご迷惑をおかけしました。とほほ。
もうね、講師の方々は錚々たる先生方です。
すごいよ。
神楽坂建築塾に通ってなかったら一生会えなかった先生ばっかりで
ご自宅まで見せていただいたことも何度もある。
外でいろいろ言ってても自分の家を作るときは本性が出る 
というのは海岸屋の持論。
いやー勉強になりますってば。


単発のものを含めてよその勉強会に行くこともあるけど
設計屋さんはたくさん来てても施工屋さんは少ないな。
資格取るとか施工法の講習とかなら来るのにね。

神楽坂建築塾にはそういう即効性のある講座がない。
仕事がとれるわけでもない。
でもね、先輩の大工さんが言った
「品のない人でもお金を稼ぐことはできるけど、上手にお金を使おうと思ったら教養がいるんだよ。」 
というセリフは工務店にも当てはまると思うんだな。
そう
神楽坂建築塾で学ぶのは広汎で深い 建築の教養でしょうね。
そういう堅実な積み重ねが深みのある仕事を作るんじゃないかな。

昔は「ハウツー本」とか言う言い方でお手軽な仕込みを揶揄したけど
今はどんな本だって読めば立派、裏付けも定かならぬネット記事の受け売りで
いくら積み重ねても積むそばから溶けて消えて行く・・
おっと・・ゲフンゲフン お前が言うなって声が聞こえる。
a0157159_20185023.jpg
えー
そういうわけで不肖海岸屋
施工の立場から何度かお話しをさせていただきました。
末席をけがしております。
と言っても去年は左官屋さんとの対談
今年の予定は和紙と経師の方をお呼びするつもりで
まー 人のふんど〇作戦ですな。威張ってどうする。


いうわけで今年も建築塾、活動しております。
海岸屋も勉強、しております。
学生のときの恩師が知ったら信じないと思いますがね。
では。





# by kaiganyafoo | 2017-06-13 20:35 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(0)

木材との付き合い

みなさん おつかれさまです。


手刻みの仕事をしながら
小刻みにブログのアップもしなくちゃいけなくて
なんだかみじん切りの海岸屋です。
(料理の素材だったら誰も食べない)



さて、前回書いた外壁材のことですが、
まーいつも通りそのままとぼけちゃおうと思ってたんです。
でも質問していただいたからにはお答えします。
それほどたいしたもんじゃなくてもね。


さて、
外壁の材料、ここでは杉の15mm程度の厚みの板ですが、
赤身で挽いてもらったものですから挽き立て材で当然ズブ生。
(註・丸太素材の辺材である白太部分は耐久性において弱いため、心材部分の赤身だけを使って板を作ってくれ という注文を出した。丸太から製材したばかりなのでまるっきりナマでズブズブでーす ということっす。長くてごめんね。)
これをこのまま現場で取り付けると大変なことになるので
できるだけ乾燥させた状態にしたい というのが今回のお話です。


まず、木材は寝せておくよりも立てておいたほうが乾きます。
(なぜそうなのかはわかりません。経験則ってやつですかね)
さらに、逆さまに立てた方がより乾きが早いと言われています。
(同上・・・・手抜きか?)
そして、雨に濡らした方が良く乾く とも言われています。


・・・
濡らした方が良く乾く・・
禅問答のようですなぁ・・むほほ
とか言ってると怒られそうなので説明を試みてみます。



木材の乾燥の目的の大半は、収縮と変形を防ぐことにあると思います。
まー 防ぐったって防げないから、あらかじめそれを出し尽くすという手ですけどね。

で、木材の中にある樹液、乾燥が進めば樹液成分になるんでしょうが、
これを木材の中から追い出しちゃえば寸法が安定しやすいんじゃね? 
というのが理屈のはじまりで、
おーそう言えば山からイカダで丸太を出していた時代って材料が良かったって話もあるよね とか言う人もいたり(伝聞です)
いやいや琴を造ってる連中なんか、ほとんど腐るまで材料を雨に打たせておくよね とか(本で読んだ)
桐のタンス造る人はお湯に浸けて足で踏んでたよ とか(動画で見たっけな)
昔から木材を濡らすことで材質を改善(と言っていいのかどうか)することは広く行われています。

それから
伊勢神宮の材料なんかは丸太で運ばれてきたものを、すぐに池(プール?)に入れるようになってて、たまにぐるっとまわしてロープで留めて、まんべんなく水に浸かるようにしてます。 そうやって一定期間水中で養生したものを引き上げて製材して、それから倉庫に入れて(トテモ)慎重に乾燥を進めます。 もう、係の人が気合い入れてますから、倉庫の扉だって入るときだけぱっと開けて入らないといけないくらい です。(これは見た)
伊勢神宮の御用木というのは野性的な材料も多いはずですが、そしてなかなか見られないくらいの巨木もたくさんあるのですが、いわゆる干割れというか乾燥するに従って発生する割れは驚くほど少ないように私には見受けられました。

蛇足ながら
あとで狂うと腹が立つ木材No.1 の鉋の台なんかは(樫です)
水に浸けておくと 不思議なゼリー状のものが木口から出て来ますが
一体どのくらいの期間浸けておくのがいいのか一ヶ月単位で試したこともあります。
西岡常一さんの本にも樫の丸太を水に浸ける話が載ってましたね。
結果的には鉋台を水に浸ける必要はないと言うのが海岸屋の判断ですが。

様々な傍証を述べました。
木材が乾燥しても、樹液だった成分はその中に残り、そしてそれは湿度という名前の空気中の水分と親和性が高いためにそれと容易に結合します。その際に体積が増減するために乾燥してからの木材の変形や収縮の原因になる という推測がそれらから導きだされていると思います。

そしてその樹液成分の水分との親和性の高さが理由で、ナマな木材の中の水分はなかなか蒸発しません。ならば樹液ごと木材の外に流しだしてしまえ、というのが雨に打たせたり、水中養生をして乾燥を促進する理屈なんだと思います。


ただ、ここが面倒なところなんですが、その かつて樹液だった成分、略して
「J成分」は悪さばかりをするわけではないのです。(私見)
 
例えば栗の木は湿気に良く耐える木として知られますが、すごくアクが出る木でもあります。
栗の木を加工した人は皆知ってますが、栗に触れた刃物は青黒く染まって、濡れ雑巾などで拭いたくらいでは取れなくなります。
つまり栗のJ成分は濡れ雑巾程度の水分では侵されない結合をしていて、それは栗の木の耐湿性 耐水性に貢献する役割を果たしている と考えられます。

ヒノキの香りは好きだからずっと残ってるといいなぁ とか
松のヤニは邪魔だから出て来なきゃいいのに とか
まーワタクシを含めて人というものは勝手なことばっかり言いますが
様々な樹種の様々なJ成分はそれらの特徴の根源でもあるのでしょう。
それらを全部抜いてしまえば無味乾燥な繊維の束に成り果てるかもしれません。
はい
艶も耐久性もないヒノキや
強度のひっくい松 などですか。

ではではお前はなぜに15mmの杉板をそんなに雨にさらすのだ?
ぐるっとまわって突っ込まれるわけですが、
(いやもう誰も読んでないって。ねー川越さん)
所詮外壁、この先何十年も雨に打たれ続ける身の上なわけであります。
屋根に守られている構造材とは違う。
構造材に求められるのはフレームとしての強度ですからJ成分は抜かない。
捩じれようとか狂っちゃおうったってがっちり刻んじゃってばっちり組んでありますから(大工さんが ですよ?)そこは大丈夫っす。
一方、外壁に求められるのはバリアーとしての性能ですから寸法の安定性は欠かせません。
基本、釘で止めつけていく程度ですしね。
J成分は少し減らしたい。
そして
ここから先はまた続く になるんですが(ホントかぁ?)
木材の耐候性を増すための試み というものをこの現場では試そうとしているわけです。
抜いた外壁材のJ成分のかわりにガラス成分を浸透させてみようか と。

まー
もー
前代未聞に字ばっかりなんでつまらない記事になっちゃってるし
この辺でやめときます。

J成分と水の親和性よりも
有限会社海岸屋ふーとお金の親和性の方が問題かもしれず、
ガラス塗料の値段の高さにめげてしまいそうな昨今だぜ! と
一応責任転嫁をしつつ また今度!

はーやれやれ。





# by kaiganyafoo | 2017-04-22 07:38 | 工事 | Comments(4)