海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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釘を一本も使ってない豪邸

みなさん おつかれさまです。


ここのところ毎日数字とたたかっている海岸屋です。
見積もり書も請求書もみんな数字だねぇ・・
別のものとたたかいたいなぁ・・
何と ですか?
そんなことは言えないなぁ・・
(すません、ウロがきてます)





さて 新潟シリーズは たくさんのものを見たので
まだまだ続けることができるんですが僭越ながらまとめさせていただこうかと・・
さてこれ
説明看板です。
a0157159_23462855.jpg
はい 皆さん読みましたか?
では要約しますね。 (何様?)

ここは
「日本の三大名人」 が 「日本中の超名木」 で 「釘類は一切使わずに」 
建てたんだそうです。

出たねぇ。
「釘を一本も使わない」 
誰が言い出したんだかなぁ・・

はっきり言っておきますが 木造建築で釘を使わないなんてこと ありませんから。
垂木とか野地板 どうやって留めるんですか。
法隆寺だって 釘はたくさん使ってますから。

「構造材の組み立てには釘を使ってないってことだよ」・・ですか?
それ 普通ですから。
珍しくもない。

だいたいね、貧困です。そんな言い方。 不正確だし。
さらに、
建物の良さを説明するのに 名人とか 銘木 とかでは
何も語ってないのと同じではないですか?

確かにね、これはすごいですよ。
a0157159_091043.jpg
これもすごいです。縁側の板。
a0157159_0101414.jpg
でもね、
だからってこういう言い方はどうかなぁ。
a0157159_0112154.jpg

大事なのはそういう材料や技術を使って どんなものを作ったのか
というクリエイティブな部分なんだと思うんですが。
a0157159_0145580.jpg
ほらね、何人かの人達が座ってこっちを眺めてますよねぇ。
それこそが一番の真髄へと迫る道。

この人達 こんな景色を見てるんです。
a0157159_0171550.jpg
ここを作った人の気持ちに一番沿った態度だと感じます。

素晴らしい材料を無駄に使うことはできるし 名人だって駄作を作ることもある。
たしかに800年とか20mとかわかりやすい事はまちがいない。
でも それだけじゃあ何も言えてないですよね?

なぜこの建物が素晴らしいのか ということを
もっとしっかりと見て 表現をするべきじゃないかと思うな。
自分なりの視点と言葉とでね。

なんでそんなことを言うのかといえば、
おいしいものをおいしいと言える、その半分は訓練。
美しいものを かけがえがないと感じるのも大半は経験によるものです。
それがない貧しさのおかげでその建物の価値を信じられないし、
いざというときに踏ん張れない

意外に簡単に解体したりもするんだ。

昔の先輩が苦心して作ったものを 次の世代に送っていかずに
自分の代で無くしてしまうというのは無知なるが故ではないのかな?

こういう価値ある建物に会ったときは 安易に類型的な見方をするんじゃなしに
どこが素晴らしいのか どう素晴らしいのか 真剣に対峙すべきだと思います。
そうでなくては「釘一本」 と言ってしまう人達を笑えない。
だってプロなんだしねぇ・・



おまけの写真はこれ。
a0157159_0474556.jpg
長い縁側の視線の抜けた先に植えてある紅葉。
偶然ではないよねぇ・・

吉田五十八も いいものを見て自分の眼をしっかりとしたものにしなさい って言ってた。

ここで吉田を担ぎ出すところがダメなところなんだけど
田中の言葉じゃ力がありません。
それもこれも宿題ということで。
ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-11-27 00:54 | 建物いろいろ | Comments(4)

日本有数の豪農の館

はい みなさん おつかれさまです。

早速ですが 「新潟」 と言えば?
「雪」 っすか!
はい 雪。
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はい!
そこのアナタは?
「米」っすか。ナルホド。
はい 米
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えー
あとは笹だんご・・ん? もういい?
そーすか。




ではこれ。
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ここは戦前1372町歩の田畑と777町歩の山林を所有した新潟一の豪農 
伊藤家の屋敷です。

これがどのくらいの規模かというと、
8800坪の敷地に 建坪1200の屋敷が建ち 部屋数は80室、
これを普請当時は女中が15人奉公人25人番頭が10人 他に職人が10人
毎日 米を一俵半から二俵炊いたと記録されているそうです。


今は 「北方文化博物館」 という名前になっています。
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ここは入口ですが ここを入っても母屋はおろか門も見えない。
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まるで公園のようですが
ここは入口から門までのあいだの空間です。

見事な紅葉におもわず案内してくれた長谷川さんも 研鑚会の世話役佐藤さんもみとれています。
a0157159_23282016.jpg
はい門。 でか! でーっか!
桁行何間なんて数える気もないっす。(←飲まれてるっす。本職なのにね)
なんだか中国とかの城壁 城門みたいじゃないすか?
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建物の全貌だとか構成だとかは眼中になくて 
入口とかいてあるから入るんだよーん の図。 大丈夫か海岸屋。


入ったらすぐ壁。 ん? 大津?
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16間ものの丸桁。
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パワーストーンと説明されてた鞍馬石。 知らなんだぁ・・
感覚のスルドい方は 「なんだか体が暖かくなった・・」りも するんだそうです。
岩盤浴? (石焼)イモ?
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案内していただいた地元の長谷川さんによれば、
束が一段毎に千鳥に配してないから これは天秤梁とは言えない
とのことでしたが、桁行方向にも大きな材で組み合わせるのは越後特有の梁組。
『平野部であっても雪はある程度ふるからねぇ・・」

そして前日同様 重鎮佐藤が思い切り気にしていたのがこれ。
a0157159_23515758.jpg
16間ものの丸桁の内側に下がっている 「吊り欄間」
相当な荷重になるだろうけど どうやって吊ってあるのかが疑問。
今みたいに吊りボルトを使うなら問題なしなんだけど・・
その形跡がない または巧妙にかくしてある・・・のか?

んー
いいねぇ わからないことだらけで。
こうやって疑問に正面から取り組んでいるうちは伸びますねぇ。

正確にわかっているわけでのないのにわかったような口をきくのは簡単だけども。
ちなみに今回書いた数字は以下の本からとりました。
a0157159_03142.jpg

お前のブログに正確性なんか求めてないもんね という声が聞こえる気もするけど
まー聞き流しておいてまた今度。
では。

by kaiganyafoo | 2014-11-26 00:03 | 建物いろいろ | Comments(0)

北の国の酒蔵 雪椿

みなさん おつかれさまです。


このあいだネットで動画を見ていたら
象が水を飲んでいました。

ん?

まず 鼻を水の中に差し込んでずずっと吸い込む。
(ワタシには無理・・)
それをね 背中とかにかけるならいいのよ?
プワーっとさ。
でもね
鼻を口に入れて 吸える?

鼻→吹き出す
口→吸いこむ ・・  そんな器用なことができる?
たぶん 鼻の中の水は自然落下状態でそれをハグハグ飲むんだね。

動画では口からじゃあじゃあこぼれてました。
ダサ!
あー 人間でよかった。
たまにしかこぼさないもんな。(たまにか!)



さて風邪をこじらせつつある海岸屋ですが新潟に行ってきました。(バカなの?)

サクラは八分咲きとか満開とかいうけど
紅葉はなんていうのかな?
一寸二分くらいの見ごろでした。
わからない?
こんなかんじ。
a0157159_2244761.jpg
いやー 自然の色彩は時に過剰ですなぁ・・なに言ってんだかわかんないけど。
ここは加茂市のはじめにかかわる青海神社の境内です。
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こっちは石油王中野氏の旧邸。

もう ちはやふるの世界じゃないですか。
からくれないにみずくくるとは ってやつですよ。
ん?
知らないっすか?
じゃぁ 「ちはやふる」 って漫画 読んでみて下さい。(そこか?)



まあ 前置きが長いと酒飲みの方々が待ちかねるといけないので
(おお・・たくさんの人物の顔が浮かぶよ)
これ。
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雪椿酒造。
年産1000石の蔵です。

ちなみにここ 新潟の県木は雪椿。
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お店の前で民家協会の保川副代表とお話しをしているのが御当主です。
若いころ千葉の木戸泉という酒蔵で修業をされた というお話しなどもうかがいました。
で、 
店の構えは質素ですわね?
よくある これみよがしな構えではなく。
でもね
座敷に入って言葉を失ったな。
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案内をしてくださった長谷川さんが 
「新潟の人っていうのはさぁ、自分から前に出ていくってことをしないんだよねぇ・・」 と
仰っていたことが まざまざと形になって迫ってきます。

建物で示されないとよくわからない海岸屋もどうかと思うけどね。
それにしても普段使ってる座敷にまでは入れませんね 普通なら。
手入れが良ければ梁もここまで育つ!

最後の時計は何だ と聞かれれば(いや聞いてなくても)
このお宅が新築になったころからあるんという由緒のある時計にあらせられるのだぞ!
ん?
動いているのかって?

それがね、 あーた、びっくりしますぜ。
ここ加茂市内には 「ねじ巻き屋」 という商売があってね
ぜんまい時計が止まらないように定期的に回ってきてはねじを巻く。
もとは400軒以上の管理をしてたけど 今は100軒台だそうです。

「本職は、巻くだけではなくてちょっと拭いたりもしてる。」 と御当主が仰ってたけど
軽い整備もしているんじゃないかしら・・

とまあ
ところ変われば品変わるっていうけど・・
最後の写真は旧田巻邸の名物 11間半の吉野杉の天然シボ丸太
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これって丸桁自体も普通なら垂れるところを全然大丈夫なのは
屋根ふところの中から手当てしてるのには違いないんだけど
その手当てが想像できない という話題になった超絶技巧のワザ。
まー
なにしろ「日本建築研鑚会」だからね。
すげえな だけじゃなく何か持って帰らないとね。

お前はそこにとどまって 「ネジ巻き屋さん」 にネジ巻いてもらえ・・ですか
うーん
お約束通りのオチのような気もするがまあそこはそれ。
ではでは。

by kaiganyafoo | 2014-11-24 23:16 | 建物いろいろ | Comments(0)

床の間まわりの顛末

みなさん おつかれさまです。

いろいろあります。
まあね
いろいろあるもんです。(なんのことだか・・)



さて
床の間まわりがまとまりました。
まとまった写真はないんですが(おい!)
その経過をご報告いたしましょう。

床柱は 日本栂ではない という答えが出てから
それでは 「木曽桧の四方柾」 ではなかろうか という
まるで天下無敵みたいな案を胸に木材のワンダーランドへ・・
a0157159_23313132.jpg
なぜかみんなご機嫌モードです。
a0157159_23344645.jpg
見てる見てる
材木商のJさん F棟梁 大工のTさん・・
そして海岸屋はなぜにこんなに引きの構図で?

床柱はじきに決まり 次は床の地板だ。
a0157159_23373930.jpg
「一枚では無理だ!」
「では矧ぐか! これとこれか?」
「いやいや これは材料に失礼だろう・・」
「では二段にするか・・」

おー
フランス料理の銘シェフが食材を前にクリエイティブな・・・ん?
能書きはいい?
そう?

そしてこう。
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ねじれを抜き 寸法を決め
吸いつき桟を入れます。

木は動く。
動かないように塗り固めたり 焼いたり蒸したり
そしたら木は木じゃなくなって人にも寄り添わなくなるのよ。
動かしつつ留めておく。
そのための手立てならば先人はたくさんの手本を残しておいてくれてます。

そして現場ではこう留める
a0157159_00388.jpg
吸いつき桟は床に固定。
吸いつき桟と床板ははまっているだけ。
湿気れば太る 乾けば痩せる 動くことはできるようでいて
捻じれられない 割れることもない。

そしてこれは天井板でも一緒
a0157159_054458.jpg
これは床の間の天井板。
お前 これを仕上げてみろ と今言われても無理。
この手の仕上げは ゆっくり引いたのではツヤにならない。
すばやく引いたら逆目が怖い。
よく仕上げたなぁT君。

刃先を丸く研ぐ 裏座を詰める
杢目の流れに逆らわない  まあ それはそれとして
ここにも吸い付き桟が入ってます。

あまり厚い板ではないので 桟の仕込み具合が大事。
弱くてはゆるむ
きつくては張りすぎる。

で取り付けました。
a0157159_0194911.jpg
まだきっちりと留めてないので廻り縁とのあいだが透いています。

ん?
廻り縁はどこ?
はい 見えるのは2分 6mmです。
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というわけで きっちりと透きなく仕上がってはいるものの
がっちりと固定されているものがなにもない という楽屋裏でした。


最後はそれを支えた先輩の道具。
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やれやれ 真面目にやってたらもう明日。
オチをまとめる気力もない海岸屋に皆様のご理解を。
ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-11-20 00:32 | 工事 | Comments(4)

新月伐採についての至らぬ私見

みなさん こんばんは。


さっきネットで見てたら 
男風呂を盗撮していた男が逮捕された というニュースが出てました。
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どことは言えないこの銭湯で
海岸屋も脱衣室だけではなく 浴室も撮影したことがあります。
若い男性が一人いたのになんにも言われなかったのは
当局がワタシを泳がせているんでしょうか・・

ワタシ、男性に興味 ないです。
でも 建築しか興味がないのにー! と主張してもダメかもしれません。
逮捕されたら笑って下さい。
ごめんなさい
もうしません。





さて一転 新月伐採の話です。
そうです、 新月伐採について海岸屋の考えが聞きたい とおっしゃるので
まことに僭越ながら私見を述べさせていただく というか・・
また自分の言いたいことだけ言う展開だとは思います。


まず 新月伐採 と言った場合 お月様が見えない時期 
まー30日のうち1日か2日のあいだしか伐採できない というのが本来でしょうね。
はっきり言って仕事になりません。

新月伐採を有名にしたのは とある外国の方ですが
K木材のO氏と言う方はそこまで行って見てきたそうです。
たくさんの木材が積んであって 「すごいねー これ、全部新月伐採なの?」 と聞いたら
「違う違う」 と言われたそうです。

その外国の方はむしろ正直で 何かうまく伝わってない部分があるのかもしれません。
確かに30分の1の稼働では仕事になりませんから。

K棟梁という方が 
寒中の新月に伐採して 葉枯らしまでした丸太を出す というので
先輩と参加して丸太を一本貰ってきたことがあります。
条件としては申し分のないものですからね。

持ち帰って地元の製材所に持ち込んだ際にこの話をしたら
「うちもその話聞いて試そうとしたんだけどさぁ・・ 
そこに丸太で積んで順番待ちしてるあいだに虫にくわれちゃってさぁ・・」 と言われました。
ま、 それでも実験だから と言って製材して
塀に立てかけて乾燥させておいたのですが たしかに虫は食いました。
そのいきさつは昔ブログに書いた記憶があります。



さて
否定的な話をみっつ並べました。
だから海岸屋は新月伐採を否定しているのか と言えばそうではありません。
体験したことを言っただけで 
でもこれだけでは判断するのには不十分だと思っているのです。

以前 竹の切り旬の研究で博士号を取得された方の話をうかがったところ
様々な条件で切った竹のデンプンの含有量を調べてそれを指標にすると仰ってました。
確かに竹の中のデンプンの量は 季節により 部位により変化するようでした。
そしてデンプンが少なければ虫も食いにくいだろうしカビも生えにくいのではないか という仮説をたてて研究を進めている ということでした。

今回の天竜でのお話しの中にも デンプンの話は出てきました。
では 切り旬のいい竹が虫に食われないとして
新月伐採の木が腐りにくいとして
その理由がデンプンの含有量だけで説明がつくのかと反問されればその回答は誰も持ってない。
まだまだすべては謎なのです。

以前 京都の銘竹屋さんのインタビューで読んだのは
「この仕事だけは絶対に虫がついたらいかんのやから念には念を入れてやらな・・」 
という仕事の竹でも虫がわくことはあるそうです。
そしてその逆も。

ますます訳がわかんないでしょ?
わかんないんです。


今回見学させてもらった天竜の森ですが
ここは30日のうち15日見当だけ 満月から新月までのあいだだけ
伐採をすることから「月齢伐採」と言っています。
全体としてとても立派な取り組みで、たとえ
「話と違って普通に腐る材木だった」としてもその価値は下がらない とも思います。
それだけの仕事だと私は感じました。

そして逆に
「腐らない木材を欲しがる」 ことを疑問視しているからでもある。

家を建てるときに個別にちゃんと見て行けばいいことなんです。
大工なり 工務店なり 材木屋なりが。
そして 腐らないような使い方をするべきなんです。
(実際 ちゃんと建てた家は腐る心配なんかほとんどないです。)
一軒ずつていねいに建てて行けば それは当たり前のこと。

ブランドやレッテルを見なければ木材の仕入れができないようであれば
材木屋さんとの付き合いに問題があるとか 自分の不明を恥じるとか
なんらかの問題があるとおもうべきであって、
たとえそれが新月伐採という名前でも同じです。
ブランドを信じる とかレッテルをあてにする というのは自分の判断を停止することに近いんです。
どこの料亭が、寿司屋が、八百屋がそんなことをするでしょうか。
みんな真剣勝負で仕入れをしてるはずです。

ただひとつ 機械的に大量生産をしたい者だけにはそれが必要かもしれません。
林業というボリュームのある産業に対しては 大量生産の住宅も必要なのかもしれません。
でも
それならばムク材である必要はない。
集成材なら均一だというし
木である必要もないのかもしれない。
ただ それは海岸屋の経験のない世界の話なのでここまでにしておきます。

案の定面白くない話になってしまったし
質問にも答えてないかもしれません。
不器用ですみません。(あ!健さんごめんなさい・・)

by kaiganyafoo | 2014-11-18 22:29 | 材料 | Comments(2)

新月伐採ふたたび   天竜の森から

みなさん おつかれさまです。


いくらか肌寒いような天気の千葉外房です。

自由白米主義を貫きつつある海岸屋ですが
久しぶりに会った〇保さんから 
「ベルトの余り部分が短すぎる」 とのご指摘をいただきました。
なんの
寒くなるなら尚のことしっかり食わねば。
ええ
久〇さん アナタはスマートになりましたともさ。はいはい。
(はい は一度でいいぞ!)




さて 10月の話なんですが 天竜の森に行ってきました。
民家の学校 森林体感ワークショップです。
a0157159_21394893.jpg
すごいような景色です。
a0157159_2149919.jpg
屋敷の中に生えている巨木。
はるか高いところの洞にムササビが写っています。

見える?
見えない?
そうか・・海岸屋にも見えないんだよ・・・
(ムササビがいたのはホント。 ね?人見さん)


ここ天竜の森で伐採された杉は葉枯らし乾燥というものをします。
それは伐倒した樹木から 枝も葉もとらずにそのまましばらく置いておく というもの。
葉からの蒸散効果によって木材の乾燥が進むといわれています。
だが。
樹皮も剥がさずに山の中に置いておくものだから 虫に食われる。
テッポウ とおっしゃってましたね。

それが改善したのが月齢伐採によって  だそうです。
月齢伐採とは 新月から満月に向かう半月は木を切らずに
満月から新月に向かう半月の間だけ伐採をする という方法。

これによって テッポウ(虫?)の被害が激減したんだそうです。
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月齢伐採の木で作った杭は地中に打ち込んでも腐らない 
と力説する榊原商店のオヤブン。

写真やデータもタブレット使いまくり(!)で説明します。
いや
感心するとこ そこじゃないけどな。

そして乾燥
a0157159_22431742.jpg
井桁に積む。
それから製材 そしてさらに乾燥。
a0157159_2247661.jpg
最初は雨に当てて 次は屋内に入れて・・
そう
ここは完全に自然乾燥の木材ばかりなんです。

a0157159_22545733.jpg
うーん いい材だねぇ・・と感心する自分と
いやいや 山の側からみれば気楽に良い悪い言ってもらいたくないな という自分と
まーね  両方いるわけさ。
だって
a0157159_22584682.jpg
な?
杉の値段は海岸屋が生まれたころから変わってないんだ。
大卒の初任給は20倍以上にもなってるのにな。

たしかにここの材木の価格表を貰ったら いつも海岸屋が買う値段よりも高い。
でも 高いってなんだ?
2年だよ?  自然乾燥。

自分のところで面倒見ながら在庫で乾燥できるかってーの。


木材の乾燥は必要なことで
自然乾燥に勝るものはなく
しかしそれを
山がやるのか伐採搬出業者がやるのか製材業者がやるのか材木屋がやるのか工務店大工がやるのか
決まりなんてないんだ。

海岸屋は材木の乾燥を自前でやってる設計屋さんを二人知ってる。
海岸屋だってお金があれば自分で一棟分くらいの材料を乾燥させたいさ。
まー
ずーっとずーっと乾燥し続けるだけかもしれないけどな。とほほ。

そしてこれは天竜の森の話。
海岸屋の地元 千葉の山々の事情はさらに深刻なのであった。
はい
ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-11-11 23:13 | 材料 | Comments(4)

オサレな店で

やー
みなさんこんばんは。
山盛り仕込んだネタが発酵しつつある(有)海岸屋ふー倉庫内です。
発酵臭の出たネタはどうしましょうかねぇ・・・
みなさんの気付かないうちにこっそりとアップしましょうかねぇ・・
(営業停止処分だ)



さて ここ
a0157159_18455724.jpg

神楽坂だからひっくりかえした名前でlakagu・・・
いやー 参ったわ。

講座を終えた気楽さでレーモンド事務所(註1)から引き返して店内に入って
家具はどこだよ と探しているイタさがまず参ったポイント1
(lakaguって家具屋だって誰も言ってないよねぇ・・)

あったあった この家具?
パーティクルボードで、組み立てが粗雑で、小さくて・・9万円?
場所代? 設計費用回収? などと相棒と二人で悪タレ口全開も参ったポイント高し!

さらにその様子を見ていたらしい他のお客さんに
「写真をお願いしたいんですけど。」 と言われて
いいですよー とカメラを受け取ろうとした相棒は減点1

「いいえ一緒に写っていただきたくて・・」
「????」
「あの・・妹島さんですよね?」




あのね、
あるときは相棒
またあるときは有能な社員13号
あるいは 俊英のK女史

なにやら背後でもしゃもしゃ言ってるかと思いきや
そんな爆笑ネタを独り占めしてたなんてずるいな。


風貌が想い浮かぶそこのアナタ 笑ってもいいっすよ。
これから妹島こ〇やしと呼んでやってください。
参ったポイント 妹島こば〇しに3000点。



今日は一日見積もりでバカ(当社比)になっているのでこんなとこ。
(註1)はこれ。
a0157159_19917.jpg
日本建築家山脈の大きな峰。
感銘を受けたので軽々には語れない・・
なんちゃって またこのネタも発酵へのコースをたどるのか・・・


ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-11-10 19:15 | お店 | Comments(0)

神楽坂の夜

みなさん こんばんは。

「海岸屋ふー通信」 は このまま消滅してしまうんじゃないか と ご心配の皆様。
大変申し訳ない。
まだまだ当分続きます。


昨日 神楽坂建築塾で 「職人の現状と未来」 という題で
不肖海岸屋 講座をやってまいりました。
これで一段落。

約10年にわたってお世話になってきた建築塾でいいかげんな講座はできないから と
一年前からあいまをみては取材と準備をしてきましたが
ここしばらくの間、空いている時間は全部それに使ってました。
a0157159_18591428.jpg
節目に登場する鉋 五台山。
今回は受講してくれた人達に 木の文化の一端を伝えてくれた・・はずなんですが
どうでしょうか。

日頃 口数は多い性格ですがしょせん現場の人間。
こんなことは向いてないのは百も承知の上なんですが
みなさん、 大工道具も大工すらも このままでは絶滅してしまうんです。
何もしないわけにもいかないじゃないですか。



で、
海岸屋自身が話をしていたので写真は一切ナシ (ああよかった)




と いうわけで またブログは再開できることでありましょう。
(ぱちぱちぱち)

それではみなさん 再開を祝ってカンパーイ・・って酒、飲めなかったんだったよ。
ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-11-09 19:10 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(2)