海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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ハツリの道具から見えてくるもの

みなさん お疲れ様です。

キンモクセイの香りがただよっているのに
なんだかとても暑い千葉県です。
屋根仕事だし・・

さてこれ
a0157159_1333662.jpg
高山のお店で買ってきた道具です。

ハツリ とも言いますし マサカリとも言うでしょうね。
今回荒木塾長に教えていただいたのですが
「古いモノのほうが 首が短い」 そうです。

そして
「首の短いもののほうがコントロールが容易で」
「首の長いもののほうが破壊力(?)があって能率があがる」 そうです。

写真で言えば一番上の小さいハツリが古いタイプなんですかね。
これなんかは首が長いほうかもしれません
a0157159_1444974.jpg
ハツリ自体の重さはさほどではなくても けっこう能率は悪くない そうです。

この 首の長いハツリ というのは枕木を作るための道具でもあるらしく
これなんかも長いほうなのかもしれません。
a0157159_2364585.jpg


そしてこれも同じ時期に改良された道具だと教わりました。
a0157159_2401516.jpg
左側の鋸 窓鋸です。

鋸というのはノコクズの行き場を考えるのはけっこう大問題で
この 窓状に明いた空間にノコクズが溜まる というだけでも
相当に能率があがります。

海岸屋は この鋸だけを見ていたものですから
この改良は鋸の材料の質の向上によるもの と思っていました。
でも
同じ時期にハツリの改良も進んだ ということになると話は別。
何か それを要請する社会の変化があったはず・・・

電気の普及か?
交通手段の発達か?  と考えていてハタと思い当たりました。

「枕木」です。
この時期 鉄道が発達したのかもしれません。

運搬手段が発達して
消費活動が活性化すると
昔ながらの伐採 製材のスタイルがネックとなりかねなかったのでしょう。
伐採では窓鋸
製材ではハツリの改良が進んだのだと思います。

まー それもチェーンソーや移動製材 という
動力付きの加工機械が登場するまでのわずかなあいだの光芒なんですが。

さて
そこから考えてみると
道具の変遷や改良とは言っても 社会の情勢からの要求があって
はじめて行われる というように思います。

ですから ハツリをやろう とか
大工の手刻みを再普及させて 大工道具をもっと使おう とか言っても
要求のないところの活動は大きな流れにはならないのだと思います。
では
その社会的な要求というものを どう醸成するか。
ガラにもなく戦略的なことを考えつつ
とりあえずは買ってきたハツリを研がなくては という海岸屋でした。
まずは足元から だよね?

ではまた。

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by kaiganyafoo | 2013-10-10 02:58 | 大工道具 | Comments(3)

荒木ハツリ塾へ

と いうわけで中々忙しい日々を送っている海岸屋なんですが
今回は荒木ハツリ塾へ行ってきました。
(そんな名前の塾はない)

ここです。
a0157159_1265636.jpg
ん?風景の写真じゃないよ。
写ってます 多分。

このブログを読んでくださっている高貴な方々は
「ハツリってなんだ?」 などとはおっしゃらないと思いますが 念のため。
こんな道具を使ったりします。
a0157159_132241.jpg
右側は荒木塾長(そんな役職はない)の名機。
左側は海岸屋が 
「山の木を伐採するところから家を建てるところまで全部やるぜぇー」 
と言って購入してから20年、ずーっと放置されてきた収蔵品(!)です。
(収蔵すんな って話だ)

こんなふうに使います。
a0157159_1433190.jpg
丸太を加工して 角材などの形にするんですね。

ええ
「昔の大工さんのように山の木を使いこなす技術があれば
生命力を失ってしまった現代の住宅建築事情を
そして閉塞してしまった林業と建築との関係を突破できるかもしれません」
とか言ったような言わなかったような気がしますが
でも 海岸屋じたいはそんな技術を持ってないんです。
まあ とんだ口先男ですね。

a0157159_1525012.jpg
アレです、
海岸屋が400数十キロの移動でヘロヘロですとかなんとか言ってへばっているのに
九州から来たこの彼は嬉々としてハツリ続けていました。
うーむ 1200km。
そして軽の1box。
すいません先輩。見習いたいです。
山田太郎並みのドカベンも素晴らしかったです。

でも この(仮称)W先輩は 3.11の津波で被害を受けた瓦礫をご覧になったらしく
「たとえ瓦礫だとしても現代住宅の瓦礫はあまりにも無残である」(意訳) 
とおっしゃってました。

むー
剥がれて 木目のない裏側が、しかも濡れてふやけているMDFの枠材。
水に濡れてボロボロにくずれた石膏ボードや断熱材。

確かに想像しただけで そのダメっぷりがわかります。

帰りにハツリを2丁買ってきました。
練習しなくてはね。
地元の役でお世話になっているIさんも 大工の先輩方も
まー なかなかにあきれちゃったような反応でしたけど。

おまけの写真はおみやげを買った酒屋さんの店内。
a0157159_2191654.jpg
かっこいいでしょ?
これが チョウナだろうがハツリ(マサカリ)だろうが
自由自在に使いこなしていた時代の 飛騨の大工さんの技術力と美意識
のなせる技だと思うんですがねぇ。

明日は仕事で屋根に登るんで もう寝なくちゃね。
おやすみなさい。 また明日。


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by kaiganyafoo | 2013-10-08 02:24 | 海岸屋ふーの流儀 | Comments(8)