海岸屋ふー通信


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道具いじり

みなさん お疲れ様です。
って こんな挨拶をするときは
自分が疲れているんだな。

久しぶりに 一人だけで増築した現場は
震災の影響で ユニットバスが来ません。

なんでも筑波にある工場の天井が落ちて
それを修理する職人が手配できなくて 云々。
こりゃぁ 遅れるなぁ と思うような返事でした。

しょうがないから そっちの現場はしばらく休みにして
新築現場の方に応援。
巾木だの 建具枠だの 玄関の付けかまちだのを加工しています。

これはまとめて買った 砥石のうちの一つ
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黄色い部分はちょっと硬くて 白っぽい部分はすこし荒くて柔らかい
ほんの少しの違いだけどね。

すごく久しぶりに出して使ってみた。
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坂田憲冶の鉋。
かなり硬い鋼 という記憶があったけど いざ研いでみると そうでもない。

この中砥のせいもあるのかも。
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話題には乗り遅れているけど 「刃の黒幕 1000番」

よく 鋼をおろします。
かかりがいい。

昔買った シャプトンのカバドという砥石に少し似ているけど
こっちのほうが ずっと軟らかい。
油断していると 砥面がくるって来ます。
人造の砥石にしては珍しく 焼成してないって言われれば
なるほど というかんじの研ぎ味。

この鉋とこの仕上げ砥を組み合わせたのは初めてなんだけど
いい相性なんだろうな。 ネバネバの砥汁が作れる。
力を入れて研ぎ続けても 砥汁の膜が切れない。

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このくらいの刃先はすぐ出来る。
名倉は黒名倉。

でも そのわりに砥汁の色は黒くない
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砥汁の色だけだったら延国を研いだほうが黒い。
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でも 刃先の出来は 坂田のほうがいいんだよね。

この中砥と仕上げ砥の組み合わせがあれば
研ぎ難くて敬遠していた坂田の鉋の出番も増えるな。

今回はツガの堅い材料の仕上げもあるから
坂田の鉋に活躍してもらいましょう。
さっき 少し削ったら もう裏が減ってました。
ツガって 厄介な木だねぇ・・

こんなことをしていると 面白くて時間を忘れる。
はっと気がつくと すごく遅い時間で あわてて帰ります。
作業場で夜更かしすると 次の日にこたえるからね。

そんなこんなで お楽しみは続きます。

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by kaiganyafoo | 2011-03-30 23:49 | 大工道具 | Comments(0)

花は咲く

春らしい いい天気です。
作業場のまわりも 花が咲いています。
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本当は花の話がしたいんじゃなくて
原発事故の話がしたいんですけど
こんな時にも 花は咲いている という話です。

「つらいとき 悲しいときにも どこかにか 私の好きな花は咲いてる」

これはうちの奥さんが昔つくった短歌です。
そう 今はそんな心境です。

自分一人が うまく立ち回ってやろうとは思わないことにしました。
こうしているあいだにも 致命的な事情が進んでいるのかもしれませんが。

受け入れて 
最悪のときは みんなで死んでしまうのだとしても
日本人 こんなに馬鹿だった という教訓は残ります。
そう
無駄死にではない。

今 できることを できるだけやる。
それだけのことなんですけどね。

ちょうど この花たちのように
とか言うと かっこつけすぎかもしれないけど。

by kaiganyafoo | 2011-03-30 07:31 | 季節のはなし | Comments(2)

東北関東大震災への支援

もう2週間もたったのに
復旧どころか被害の全貌もあきらかになっていない。

今こうしているあいだにも
現場ではお年寄りや病気の人などが亡くなっている。

家族とも子ども達とも
買いだめをしたり さもしい事をしないように
困っているのは俺たちじゃないから と言い合っている。
なにができるわけじゃないけど。

で、
どうしても言っておきたい事があって
それは 外国の人達に対するお礼。
すごい規模の支援だと思う。

世の中がよくなっていくのか そうじゃないのか
海岸屋はよくわからないと思っていたけど
でも 希望が持てる そんな気がする。

外国のみなさん ありがとう。
べつに日本を代表しているわけでもないんだけど
お礼が言いたい。

by kaiganyafoo | 2011-03-29 23:59 | Comments(2)

中屋平治の鋸

いい天気です。
海岸屋は寝込んでいたけど。

原因不明の頭痛という持病があって
ときどき寝込みます。
まわりの人はまたかといった反応です。

さて 回復したのでさっそく片刃の鋸を。
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これは中屋平治さんの9寸 横挽きです。


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こちらは縦挽き。 組みで頼みました。
まー 頼みましたって簡単に言うけど
これはえらいことでっせ。

大体 注文で鋸を作ってくれるところが
この時代にあるってところがすごい。

東日本で一番 といわれた大場の鋸が
オークションで¥25000で誰も入札しないこの時代に。

でもな 平治さんのところでも息子さんは鍛冶屋さんをお継ぎになるけど
鋸はやらないらしいよ。
何代が続いた技術の蓄積がなくなってしまわないといいけどなぁ・・。

だいたい鋸っていうのは片刃が本来の姿でしょう。
2丁持って歩くのが面倒だから両刃を発明したんだよね。
でも それは現場仕事のときの話であって
作業場で仕事をするんならば関係ないよね。

実際 両刃よりも片刃のほうが
スキの点に関しては完成度を追求できるわけだし。

そう 鋸の切れは目立てにかかってくるから
鋸鍛冶のよしあしというのは スキの部分じゃないかと思ってるんだ。
もちろん刃物だから鋼の選定 鍛造 熱処理はあるだろうけど。

それ以外の目立て あさり振り 腰入れに関しては 目立て屋さんの仕事だし。

スキっていうのは簡単に言えば
鋸の厚みの調整ってことで、
銑(せん)って道具で削っていくんだけど なかなか思い通りにいかないらしい。
この辺のところは平沢一雄さんの 鋸 っていう本に詳しく載っています。

海岸屋は鉋はそこそこ使えるけど
鑿はあんまり上手じゃなくて
鋸はカラ下手です。

やっぱり丸ノコをあまり使わない時代に修行をした大工さんにはかないません。
だから 鋸の性能のよしあしなんて
本当はおこがましくて言えた義理じゃぁないんだけど。

でも 鋸挽きの上手下手って みなさんわかりますか?
職人ならば 当然わかるんだけど
出来上がった建物を見て だったらどうかな?
開き直ってるみたいだけどね。

計画停電の最中でも
手鋸だったら仕事ができるよ
なんてのは 負け惜しみにもならないか。

おまけの写真はこれ
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刃と柄のバランスが変でしょ? 
よくわからないかな。
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9寸とならべるとわかるかな?
これは鉋の台掘りをするときの鋸で
樫の硬い木を斜めの挽くように
そして精密に挽けるようにできている鋸です。

海岸屋が水戸の平治さんの店に初めて行ったときに買いました。
当時 安い手間で働いていたこともあって 二日分の手間に近い支払いでした。
頑張ったな俺。

うーん
それからすると今はもっと頑張って
8寸 尺 尺1の鋸を頼まなくちゃいけないのかな・・
む 無理かもしんない
両刃なら3枚なのに
片刃だと6枚か・・

ゼットソーがはやるわけだ・・・。とほほ。

by kaiganyafoo | 2011-03-28 15:23 | 大工道具 | Comments(0)

正芳の底取り鉋

これは 一番最近手元にきた道具。
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知らない人にはわけがわかんないだろうけど 底取り鉋です。

底取り鉋というのは 敷居や鴨居の溝の加工に使う鉋です。
だいぶ傷んでいますが 少し研いでみたので
鋼の入り方はわかります。

そうコバの鋼の入り方は
他の誰にも似ていない 正芳さん独特なもの。

ほれぼれしますね。

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裏スキのかたちも大好きです。
このあいだ写真を載せた孝弘の鑿の裏スキの形にも
通じる雰囲気があります。

銘は ただ正芳とだけあって
東一が入ってないんです。

海岸屋のところにある他の道具の中にも
東一と入っていないものがあります。
それらに共通するのは
作られた時代が古そうだ という点。

東一を名乗る前の時代の道具 ということなんでしょうか。
とか 考えてないで正芳さんのところに行って
聞いてみればいいんですけどね。

「ニセモノです」とか言われたらショックだなぁ。
いや 自分の目の利かなさ加減がショック。

まー 勉強ですから行ってみましょう。
おー こわ
ブルブル。

by kaiganyafoo | 2011-03-25 00:20 | 大工道具 | Comments(0)

千葉のラーメン

このあいだ 袖ヶ浦の現場の帰り道
ラーメンを食べました
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これはアリランラーメンという名前がついていますが
タマネギが入っていて スープは黒っぽくて
千葉のご当地ラーメン 竹岡式の影響があるように思えます。

そして これは今日食べた東金のラーメン
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チャーシュー麺ではあるんですか やっぱり黒いスープとタマネギ。

東金ではもう老舗の ぐうラーメンです。

かなりしょっぱいんですが
チャーシューは絶品。

ルーツ調べをしたくなりますね。

by kaiganyafoo | 2011-03-24 23:59 | 食べ物 | Comments(2)

山武杉の今

なかなかに風が冷たいです。
北から吹いてくるかと思うとよけいにね。

今日は袖ヶ浦の現場で
最後の器具取り付け工事でした。

千葉県以外の人は 袖ヶ浦って言っても
どこだかわからないよね。

市原の南
木更津の北です。
え?
それでもわからない?

じゃあ 東京湾を間にはさんで
横浜の向かい側です。

その現場で材料を待っている間
ちょっとブラブラしてたら こんな風景が。
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ばりばりに倒れているのは杉の木です。

もっと詳しく言うと この杉は千葉県特産の山武杉で
倒れてしまうのは 病気だから。

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病気にやられています。
木の幹が変形してます。

これは「非赤枯れ性の溝腐れ病」 といって
山武杉の天敵です。

ひどくなるとこうなって
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こんなふううに シロアリなんかにやられてしまう。
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で 最後はこんなふうになっちゃう
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山武杉は 種を発芽させて苗を作るのではなく
挿し木で増やします。
だから クローンと同じ理屈ですから この病気に弱いという欠点もみんな持ってる。

山の中に時々見かける
自然に育った実生の山武杉は別だけど。

今はもう 山武杉の苗を作る生産農家もいなくなってますから
このままだと 山武杉は無くなってしまうかも知れません。
いい木なんだけどな。

by kaiganyafoo | 2011-03-23 23:52 | 材料 | Comments(2)

春の雨

みなさん おはようございます。
夜は眠くて すぐ寝てしまう海岸屋です。

すいません 年寄りくさくて。

千葉は今日も雨が降っています。
昨日が春分の日ですから 春の雨。
線香をあげに行った仲間の墓の上にも降ってました。

そう 昨日は休みました。
普通の祭日は仕事をするんですが
お彼岸は別。

墓参りに行って
道具の手入れをしておしまい。

田中米吉さんのノコの写真でも見てください
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ああ 心がなごむなあ・・。

by kaiganyafoo | 2011-03-22 07:04 | 季節のはなし | Comments(6)

金沢城の石垣

今日はあったかかった
現場に生えてるふきのとうも 毎日大きくなってる気がします。

毎日 大工仕事をしてますが
ほんとのこと言って 大工仕事するのは
すごく久しぶりです。

小さな増築だし
写真を載せるような出来でもないし。


金沢城の石垣の写真でも載せようかな と。
けっこう石垣が好きなもんで。
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これは金沢城で一番高い石垣。  かっこいいよねえ。
え? かっこよくない?

じゃあ これはどうかな?
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鯉喉櫓台(りこうやぐらだい)  場内随一のすばらしさ だそうです。
って 言ってる海岸屋自体が どこがいいのか判りません。

でも これはかっこいいよね?
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旧 大手門付近の石垣で かなりの巨石を使ってます。
まあ 大手門は 正面玄関みたいなもんだろうから
どこの城でも立派な石を使いますよね。

それから これ
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石垣の勾配と 松の木とで 「荒城の月」 が聞こえてきそうじゃないですか?

最後にこれ
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大きくて重そうな石なのに
小さな隙間があいていて そこがなんともいいかんじ。

ちっともかっこよくないって?
そんなはずはないんだけどなぁ。
もっとよく見てくれないかなぁ・・

じゃあ 明日までの宿題です。

by kaiganyafoo | 2011-03-19 22:42 | Comments(4)

江戸鍛冶の注文帳 左久作の仕事

テレビは一昨年の9月に壊れたっきりなので
1年半近くも見ていなかったけど
ここのところは見ています。

といってもカーナビのテレビ。

原発 心配ですね。
だけど 東電を責めようとは思わない。
責める資格のある人は責めればいいけどな。

さて 表題の本
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いやー うれしいな。やっと読めるっす。
ブログやっててよかったなぁ・・。

1992年だから もう20年近くも前の出版です。
今は亡き秋岡芳夫さんが序文を寄せていて
「世界中で刃物の誂えが利くのは 日本 中国 スペイン ソ連のみ」
「10年 20年先の日本ははたして云々」
とあります。

まさしく秋岡さんは先覚者であって
今 目の前で刃物文化が滅びていきつつあります。

うーむ
それにしてもいい本です。
刃物好きにはこたえられない。
これはどうしてもフルコピーして取っておかなくては。
著作権もあるだろうけど、
本自体が手に入らないんだからしょうがないね。

もし 売ってたら1万円でも買うけど。

これでしばらくは楽しめます
ありがとうT橋T也さん。

by kaiganyafoo | 2011-03-17 21:06 | 読んだ本 | Comments(6)