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リフォーム工事

リフォーム工事をやっています。
内装中心で 軽めのリフォーム。

畳の表替えとか
クロスの張替えとか
左官壁の塗り替えとか・・。

これは左官
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塗っているところではなくて 剥がしているところ。
???

左官の壁は
丈夫な下塗りと
きれいだけど そっと着いている上塗り
に分かれています。

そっと着いている??
まぁ 下塗りに比べての話です。
上塗りの方ががっちりしてると 
下塗りから根こそぎ剥がれたりするかもしれないので
下塗り 中塗り 上塗り と段々と粘着力を減らすのがセオリー。
(うまく言えないけど・・)

だから 塗り替えのときは上塗りだけを剥がして
また 新しい上塗りができるんです。

まだまだ上塗りがしっかりしてる時は
重ねて塗ったりもしますが
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こんなジェル状の剥離材を塗りつけて
上塗りだけをきれいに剥がせば あとは安心。
そう
一枚目の写真は 剥離材を塗りつけているところでした。

考えてみれば 畳も同じだね。
畳は床と表に分かれているから
表さえ替えれば もう新品。
これで和室は すっかり新しくなる。
エコだね。

和室の左官の塗り替えは
じっくりやっても二日
ちゃっとやれば一日でできる。
値段は10万くらいかな。

明日は仕上がった壁の写真が載せられるかな。

by kaiganyafoo | 2010-06-30 19:26 | 工事 | Comments(0)

京都だす

ときどき行くブックセンターが拡張工事をして
新装開店したので 仕事の帰りに寄りました。
で、 気になったのが
書棚が乱雑。

もー
本がばらばら。
店の規模が大きくなったのに
スタッフが増員されてないのかな?

ただ 客の質も良くない。
自分が手に取った本を 元の位置に戻せばいいだけ。
そんなことも出来ないのは 客商売している相手をナメているから。

たかが数千円しか買わないくせして
客だから散らかしてもいいなんて
どこで教わったんだか。
もっと行儀良くしろ!
「お客様は神様です」 なんてセリフは大嫌い。

その話を家に帰ってしてたら
女房が今日見たのは
スーパーの買い物カゴの中に 野菜とアイスクリームを入れたまま
通路に放置してあった というもの。

店の人に伝えて片付けてもらった ということだけど
アイスクリームはもう溶けて ダメになってただろうな って。

はぁ
海岸屋が見たのも
女房が見たのも
ただの例外でありますように・・。

あー 京都の話にならなかったねぇ
じゃ これ
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清水の舞台から  飛び降りるのはムリ まじで。
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舞台じたいも高いんだけど
ガケの中腹に建っているから さらに高さが際立つ。
そのガケを下から見てみると
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石垣に生えている苔
矢来の竹垣・・。
うまく作ってあるなぁ・・。

「上げ底」だし 「楽屋裏」 と言われてもいい場所なのに
とてもきれいだし、誰も「上げ底」なんて 言わない。

こんなのが本当の客商売なんじゃないかな。

んー
今日は コジツケだったかな

by kaiganyafoo | 2010-06-30 00:34 | Comments(0)

大工道具

すまんね
嘘ついちゃうけど
今日も大工道具の話だ。

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これは突き鑿
みんなの この視線!
熱い視線って こんなかんじなんじゃないかな。

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これは平待ち鑿って言う名前です。
まー 見た事ないやね。

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一番左が 市弘の追入鑿
次が 奴鑿
その右が久作の追入鑿

つまり関東で一般に言われている追入鑿は
一回り小さい奴鑿のサイズになっている ってことが言いたい。

まあね マニア君な話なんだよ
普通に言って。
ただね、今から20年以上も前に 大工道具の将来を見越して
江戸鑿の形状を保存するために 自腹をきって発注し続けた ってところがすごい。

もちろん支払いは大変で 
そのために 本業のほかに仕事をしてたらしい。

海岸屋も大工道具の将来は憂えていて
細々と保存 活用の行動はしている。
でも
自分以外にそんなことをしている人には会ったことがなかったし
自分より この山田英次さんのほうが ずっと本気だ。

この会場にいた人のうち
何人がその危機感を共有したか・・。
それが 海岸屋には 心配です。

おーい
日本の 「木造建築文化」 っていうでっかい船は
今 すこしづつ 沈んでいってるぞー!

気がついた時には もう手遅れになってるぞー。

どうすんだー!?
誰も騒がないから
みんな気づかないぞー

ふー
これが言いたかった。

俺は言ったからね
ふん だ。

by kaiganyafoo | 2010-06-28 22:49 | 大工道具 | Comments(4)

京都で勉強

いやー疲れた
ただいま。

京都からさっき帰って来ました。
新幹線でね。

京都へ行った(これが本来の上京やろうね。)理由は
大工道具の勉強会。
会場はここ
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町家を改修して使っている「アリサミュージアム」 というところ。

講師の方はこの方
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山田英次さん

山田さんは宮殿師 という耳慣れない職業をしていらっしゃいます。
お寺の中を荘厳する・・
つまり お寺の中に仏壇みたいなのがあるじゃないですか
平たく言えば あれらしいです。

で、議題は「左久作の仕事」
サブタイトルに「 左久弘家に伝わる江戸鑿のかたち」 とあります。
いいねー
道具好きとしては 見逃せないねぇ。

え?
興味ない?

でもさ ほらこれが叩き鑿でしょう?
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で これが穴屋鑿
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そんでこれが宮師鑿
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ねー 面白いでしょう?
え?
全然?

そいつぁ困ったね。
じゃぁ 京都の別の話でもするか・・

それは明日ね。

by kaiganyafoo | 2010-06-27 22:41 | 大工道具 | Comments(0)

木造校舎

このあいだ 佐原のあたりを車で走っていて
ふと 気になるものを見かけた。

それが木造校舎。
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もっと遠くからみえたんだけど
あれっ 何かな? って思いませんか?

改めて入り口の方にまわると
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おお いいサイズだ。
車のための寸法じゃなくて 人のための寸法だ。

蛇足だけど 京都にみんな観光で行くのは
あそこの寸法が人間主体で出来ていて
そして それをかたくなに守っているから。

縮み志向の日本人 とかいう本があった気がするけど
縮んでいるわけではなくて 基本モジュールが
人間にある というだけのこと。

ちなみに今の世の中の基本モジュールは 車によって出来ている。

だから人間にとっては 少し居心地が悪いな。
空港なんかは あのでかい飛行機にあわせて作ってあるから
あんまりでかくて なんかボーゼンとするな。

長い蛇足だ。

この校舎 今は使われてないから
名称は 旧 佐原二中 だと思う。
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ほらね 門柱もでかくない

校舎遠景
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玄関付近
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学校の入り口としては きわめて斬新。
社寺の舟形肘木のようなものがあるけど
それを除けば 普通の民家の玄関と そう変わらない雰囲気。

2003年度の卒業生の作品があったから
ついこのあいだまで現役の校舎だったんだろう。
たぶん 地元の人によって 少しは使われているらしい。

とは言っても 老朽化が進めば 維持費がかさむだろうし
いつまでも残して欲しい とは思うものの 危険な状態になれば 解体するだろうな。

でも海岸屋が思ったのは別のこと。

これから日本という国は 長いたそがれの季節を生きていく
もう 子どもの数がうんと減るんだから それはしょうがない。
でも、そんな時代には またここの建物のような
人間の寸法でできた建物が似つかわしいだろう ということ。

作るのも 維持するのも こわすのも
たぶん 木造が一番 やりやすいだろうと思う。
そして 人の少なくなった国のなかで
気持ち良く暮らして行くためにも
一番いいであろうことも。

うーん 今日は文明論だぞ。
違うか。

by kaiganyafoo | 2010-06-26 06:01 | Comments(2)

田舎暮らし

梅雨のさなかとはいえ
雨が降らないと暑いっすねー

今日の仕事は木更津 真里谷
きさらづ の まりやつ です。

全国津々浦々 の決まり文句にも入ってる 「津」
君津 富津 木更津の津
だから海沿いの町かと思うと さにあらず。

山もあります。
あっ 写真がないや

でも真里谷はかなり山奥でした。
携帯電話も圏外。
コンビ二までは10km以上。

千葉で田舎暮らし とかたまに聞きますけど
千葉は田舎っていっても たいした田舎じゃないよなぁ・・って思ってたけど 訂正。
けっこうな田舎もあります。

というわけで昼飯は延々と高滝ダムまで出て行って そば屋へ

「一久美」 という店。
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これは おろしそば。
海岸屋はこれを二人前。
ちなみに そばのおかわりは¥330で割安。

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これは天そば。
水道屋さんの注文。

そばは 相当にうまいんだけど
ここは 建物も相当にいい。

第一、 店の床がホントの土間です。
三和土 (タタキ)。
珍しいでしょう?

壁は真壁 左官しあげ。
建具は木製。

なにか 相当の覚悟みたいなものがないと
こんな建物は出来上がりません。

大工さんも金輪と追っ掛けを組み合わせたみたいな継ぎ手を作ったりして
かなり考える人だろうと思います。

まぁ そのうち機会があれば
その辺を聞いてみたいと思います。

ま、今日はそんなとこ。

by kaiganyafoo | 2010-06-25 23:21 | Comments(0)

庭の花 シンパカフェ

梅雨はうっとうしいなぁ・・

つい言ってしまいますが
よく考えると それほどでもない。

ジメジメはしっとりに
花はみずみずしくて 美しい。

庭の花
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イランから来た友達のお母さんは
「オランダは花の国って言うけど 日本のほうがずっと花が多い」
と言うそうです。

田んぼも 緑がとてもきれい だそうだし
梅雨も 毎日雨が降って とてもうれしい そうです。

まぁね
ホント そうですね って言いたい。

今日の昼飯は シンパカフェ
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これがランチプレート
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海岸屋の好みとしては
こんな店がもっと増えて欲しい。

ちょっと前までだったら なかった価値観。
今は普通になりつつあるのが 嬉しいね。

一緒にバンドをやってる農家の仲間のチラシが
ここの店に置いてあった。
「あいよ農場」 といいます。

新しい意識を持った農家の登場
それにつながって行く 手作りの料理を出すカフェ・・。

やっと なにかが根付き
始まって行く気がするのは 私だけでしょうか。

by kaiganyafoo | 2010-06-24 23:47 | 食べ物 | Comments(0)

雨の日の仕事 または奈良井宿

雨だねぇ・・
よく降ってます。
2~3日見積もりをやるからいいけど・・。

梅雨だし
田んぼの都合もあるしな。

さぁ 漆の話も大詰め 奈良井宿です。
ここもいわゆる重伝建
重要伝統的建造物群保存地区です。 長いなぁ!

着いたときはこんなかんじ
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シーズンオフなのか?
静かな町並み。
夜はこうなる
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どう? こんな景色。
海岸屋は 嫌いじゃない。

じゃぁ平沢の町と比べてどうか。
これは けっこう難しい問題。

その難しい問題を あえてばさっと切ると、
平沢は実用品の町できれいだから100点
電柱をどけて 車の問題を解決しようとする奈良井宿の姿勢は100点!

この二つが風景を悪くしていることは
誰しもが感じているだろうけど、
なかなか手をつけられずにいるからな。

一緒に行った人の話なんかを聞くと
妻籠や馬籠は 観光化が進みすぎて もうダメだな と言われるらしい。
ダメかダメじゃないか 行ったことがないから判らないけど
心情的には ダメと言ってしまいたくない。

だって そんなことを言う人の町って
きっと何もしてなくて 美しくなんかないんだと思うから。
何もしてない人が 何かをしてる人達を軽い気持ちで批判するのは よくないと思う。
「あそこまで行くと 素朴さがなくてねー」 とか聞いたけど
本来 志を同じくする者同士じゃないんだろうか?

ただ、この話をしてて いつも気になる点をひとつ

観光化のエサがなければ 町並みの整備はできないのか?
表の通りを整備して 裏の通りは楽屋裏のようになるのは そのせいか?

あ、二つになっちゃった。

鹿児島の知覧に行ったときに痛感したんだけれど
あそこは抜け殻でした。
確かに美しいけど 誰も住んでないし 使ってない。

美術館に展示されてるお茶道具のようです。
意味はなくはない。
でも 悲しいな。
使ってなんぼだろ

町並みだって 古民家だって 実用品としての命が絶えたら ただの見世物になって 
そこにあるのは抜け殻(死骸か?言いすぎか?)じゃないのか?

朝焼けの風景
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きれいだったな。
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こんな なんてことない蔵の風景が神々しいのも
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こんな もっとなんてことはないところだってすがすがしい雰囲気なのも
自分の町を美しくしていこう という気持ちから来るんじゃないのか?
それこそが一番大事なんじゃないかな?
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朝から ばぁちゃんが 掃除してたぞ。
こんな人が立派な人だよな?
頭が下がるよ。

だから
こんなのはやめて欲しいっす
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海岸屋が見たかぎりじゃ 奈良井宿で一番いい彫刻だよ?
電線の穴は別のところに明けようよ。
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見てわかるように 
新しくした家は背が高い
格好は悪くなるけどな。
でも 住みやすくしたい気持ちが大事だから
これはこれで 試行錯誤したらいいんだ。
使うことが大事。

おまけの写真はケヤキ
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中仙道の古道沿いに生えてる。
樹皮がバリバリ剥がれてるけど これは木が太ってるから。(ホントか?)
こんな大きな木が まだまだ生長するような
そんな土地が悪い土地のはずがないよな。

でも なんだかんだ勉強になりました。
巣山定一さんのお椀も買わないとな。

by kaiganyafoo | 2010-06-23 16:05 | 民家 | Comments(2)

漆の町 木曽平沢

漆のことをいろいろと教わって
そのあと木曽平沢の町に出ました。
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本当に漆の店が多い。
もちろん 他の地域に出荷してるんだろうけど
それぞれがいかにも漆屋さんらしい店構え。

中にはこんな内装も。
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拭き漆 とか言うよね。
これは漆を塗った とは言わないそうで。

塗った というのはこれ
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確かに塗ってある。
これは巣山さんの仕事だけれど
現場で塗った ということだった。

塗り自体もさることながら
それ以前の掃除や ほこりよけの養生なんかの手間を考えると
気が遠くなりそうだ。

そして両方とも下地の鉋掛けは上手なんだと思う。
下地が下手だと塗りムラが出るもんな。

天井までも
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漆の町なんだなぁ と思う。

町並みは 昔の宿場町の雰囲気が比較的残っていて 重伝建の認定を受けている。
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でも 観光的ではない。
そう 漆で食べてるんだね。
町が観光によってテーマパーク化されることを逃れている
つまり 実用品としての健康さ が平沢にはある。

さて、この日の夜は近くの奈良井宿に泊まった。
ここも重伝建の認定を受けているが
平沢とは やや違う。

どう違うのか
乞うご期待。 え?ひっぱりすぎ?
もう少しだけだってばよ。

by kaiganyafoo | 2010-06-23 00:50 | 民家 | Comments(0)

漆の話 第三弾!

さて
暑いね。
雨が降らなきゃ 立派に夏だね。

漆の話の続きです。
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このでかいどんぶりみたいな入れ物に入っているのが漆。
拡大しないと判らないけど、

平成20/9/7 日本産(早)とか
H18、10/7 手黒目 黒 (遅) とか書いてある。

そして 「このくらいのかんじなんです」 といって
このどんぶりをゆすってみせてくれる。

その意味は?
4年前の漆でもまだ こんなにゆるい って言いたいのかな?
中身はシャブシャブ。
残念ながら受け手の方に 素養がないから
貴重(で、あろう)な情報が 垂れ流しになってる。
クソ・・。 (下品だ)

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ここに写ってる見慣れない容器が漆の入れ物。
普通はここにフタ紙をしてとっておくんだけど
それじゃ段々と煮詰まって(煮てないけど)固くなってくるので
陶器の容器に移すのは どうしても必要だそうです。

そうやって気を使って保存している漆を
適宜ブレンドしながら 塗っていくんだけど
さて
その道具。

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ご存知 塗師屋小刀 (ってご存知?)
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これは平鉋。
三木の山本鉋のものだったみたい。
ヒノキを削るんなら もう少しやわらかい鋼の鉋でもいいかな?
(ナマイキ言ってます すんません)

これでヘラを作ります
こんなの
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束にして どんと置いてあるね。

これは官材のヒノキでなくちゃダメだそうです。
官材ってのは まぁ天然木、  植林した木じゃない って意味かな。

それから刷毛。
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判りますか?
この木で出来た四角いものが漆刷毛。
先端にちょっとだけ毛が出てるでしょう?

使って毛が減ると この木を削って また毛を出す。
鉛筆みたいにね。

で、この刷毛、 実は大ピンチです。
もう ない。

これを作る職人さんは日本中でたぶん一人
(ん?二人かな?)
でも 原料の毛がない。

毛は人間の毛。
女性の20代 30代の パーマをかけたことや染めたことのない毛。
で、日本人。

不思議だよね。

中国から輸入したものは 食べ物のせいか
質があんまり良くないんだそうです

男性の毛は腰がありすぎてダメ
年配の人の毛は弱い。

んー
いろいろあるねぇ・・

海岸屋が昔読んだ本の中に
漆刷毛職人の泉清吉さん(先代)の聞き書きがあったけど
その当時は「赤毛で尼さんの毛がいいんだ」とか書いてあった。

書き手は「尼さんにどうして毛があるんだ」って不思議がってたけど
あれは「海女さん」だよなぁ・・。

というのは 巣山さんも漆刷毛を自作しているからで
毛を仕入れてから すごく長いあいだ置いておいて
それから使う と言っていて、
「すぐ使わないのはなぜなんですか」
と聞かれて 
「油っけがありすぎて 漆が浸み込まないから」と答えていたけど
年中 海に潜って油っけの抜けた海女さんの毛は
自然に赤毛になってるし まぁ そういう事なんだろうなって
やっとわかった。

道具の世界はどこもやばいことになってるなぁ・・。

さて次回は漆と木曽平沢のかかわり
木曽平沢と 奈良井宿との違い です。

建築っぽくなってくるぞお。

by kaiganyafoo | 2010-06-22 20:21 | Comments(0)