海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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カテゴリ:読んだ本( 56 )


サヨナラ数寄屋

はい。
みなさん おつかれさまです。




このあいだわけあって車を買う話をしていて
カーナビとETC をつけて・・というつもりがATMと言ってしまいました。
自分の車にATM・・
便利というよりもなんだか恐ろしい。
そして横文字が弱いのは年寄り特有の症状では?





さてずーーっと前、(失礼)茶室の研究をした人が堀口先生以前にはいなかった と書きましたが
そもそも茶室という用語を定義づけた人がそれ以前にいます。
武田五一という人です。
はいこれ。
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武田五一はこれを東大の卒業論文として書いたらしく、それを師の伊東忠太に言われて雑誌に連載したとか。



藤森先生は お茶の源流には道教の影響がある とおっしゃってますが、
建築史家である藤森先生は利休以前にさかのぼって栄西よりもっと昔
陸羽のところまで行ったところで、不老長寿の願いを聞いてそうおっしゃったのでしょう。

ただ、「茶」 という大きな川にはたくさんの支流の水が流れ込んでおり
その中の一つの源流をたどることに意味はあっても
総体をつかむという作業はおそらく形而上的な作業にならざるを得ないはずだと思います。

磯崎さんは この本のあとがきの中で、興味深いことを言っています。

「茶室」 という言葉である一定の様式を規定すると
その中に入るものとこぼれ落ちるものとが出ます。  

でも
そういった モノのとらえ方 というものは明治以降のものだということですよね?
おそらく元亀天正のころの人々にはなじみのない方法論だろうと思いますし
すくなくとも茶室という名前(の分類)に関しては武田吾一以前にはなかった考え方ということになります。

以前、浜離宮の中に再生された 松の茶屋 を見学した際に
これは茶室ではありません と何度か念を押されたのを思い出します。
けど、だからといって松の茶屋で茶の湯をしないという禁忌があるわけでなし、
要は分類の話なんです。

茶屋は 茶もできる施設で
茶室は 茶をするための施設だという。
では、数寄屋は?囲いは?
どうでしょうか、これらを分類していくのは数寄的な姿勢でしょうか。
(ごめんね武田五一)

茶室、という概念を規定した武田博士以前からお茶の施設はあったわけで、
そんな建築のカテゴリー化をいったんはずして考えるほうが昔の人の考えに寄りそうかもしれず
では、昔の人が数寄屋に何を望んだのかと言えば それはアレではないですかね・・


数寄という言葉はお茶を介して建築と結びついて数寄屋となって
今はお茶をやらない人でも数寄屋に住んで不思議には思わない風潮ですが
吉田五十八の師匠、大工の岡田さんは、以前はそうではなかった と言ってます。
明治期にはお茶と数寄屋がもっと密接だったのでしょうか。
それ以前はどうだったのか。

利休なんだか誰なんだかわかりませんが、茶の湯と数寄を結びつけた人がいる。
そう、数寄という言葉と概念は当時、お茶の専売特許ではなかった。
先行事例があるんですな。
みなさん とっくにご存知ですがそれは・・・
歌の世界。和歌ですよ。
西行とかのアレです。
歌数寄。
ですから最初はお茶の数寄は茶数寄と呼ばれてたと聞きます。

じゃあ 数寄ってなんだよ と言われれば それは
「自然を観照する人の心」 だろうとワタクシは思うのであります。
そこが歌数寄と茶数寄に共通すると思う。
つまり、 その利休だか誰だかはきっと一番ゆるぎのないかっこよさの規範を求めて
「数寄」の概念の向こうにある「自然」に着目したんだと思う。

自然こそが、移り変わりつつも しかも変わらずに人々の心を照らしますね。
ここに基準を置く限り、人の世は変わってもうつろわない美の規範が得られるのかもしれません。

さあみなさん、茶室に自然木が多用され、壁が土であらわされている理由がわかりましたね?
(えらそう)

そのままの自然ではなく。
人のこころに響くように。
それは取捨され、洗練され、抽象化されます。

山の立ち木は選ばれて、
茶室に持ち込まれ、
見立てられ、
やがて中柱という概念だけが残るのです。
ね? 西行が「桜」と言ったときの抽象化と似てませんか?


んー
数寄屋の価値観の先行事例が和歌の世界だって そんなことみんな先刻ご承知かな?
でも、他ではあんまり見た事ないんだけど。
知ってた?
海岸屋はいろいろ本読んじゃったよ。

でもね、一応腑に落ちたからいいです。
現代の数寄屋はちょっと弱ってる。
木柄が細くなくっちゃいけない なんて偏ってると思うな。
思いおもいの数寄を楽しめばいいんじゃない?
大事なのは自然を手本にすることだけで
あとは個々の美意識の高さで見て行けばいいでしょ?
古民家の太い柱 梁だって数寄の精神はあるよ。
そんなのダメって、利休や、まして西行は言わなかったと思うな。
サヨナラ数寄屋。

ではまた。


by kaiganyafoo | 2016-11-29 20:55 | 読んだ本 | Comments(2)

謎の割烹

みなさん おつかれさまです。


このあいだ 床屋に行ったんですが 寒い! です。

つむじの辺りの髪が細くなってきてるので 
もうすぐハゲるね と店員さんに言ったら
いやいやいや まだ大丈夫ですよ と返されました。

・・・・「まだ?」

男にしかできない髪型、 バーコードヘアーにも惹かれるんですが
ハゲたらここはスキンヘッドしかないでしょうね。
誰も眼を合わせてくれなくなることを覚悟しなくては。




さてこれ。
a0157159_1933680.jpg
謎の割烹 味占郷 とあります。

みせんきょう って何?
魅せん今日?境?
何かの語呂合わせでもあるのかと悩むこと数日・・・(典型的なムダ努力)


これは家庭画報に、身元を隠した杉本さんが架空の割烹を開くという企画
・・だったらしいです。
名乗り出ちゃいましたね。

これを千葉市美術館は再現しました。
12月23日で展示は終わったからどうしても見たい人は来年京都へ行ってね。
この割烹は見ものですから。


で、 見ものは料理もさることながら その床の間のしつらえ。
例えばこれ。
a0157159_2294764.jpg
掛かっている軸、なんだかわかりますか?
海岸屋はしげしげと眺めたんだけどわからなかった。
これは小野道風の書なんだそうです。(ホラ、花札の傘さしてるアレっす)

道風ー?
平安時代の人だよ? 1000年以上昔だよ? (国宝指定の書もある)
それがなんで冷蔵庫のフタみたいなところに字がかいてあるのかな?
と思ったら、冷蔵庫ではなく豆腐なんだそうです。

道風だけに豆腐・・・
・・・
・・・
ヤバい。
杉本先生 バカかもしれない。
少なくとも怖いもの知らずではあるよね。
国宝級の書を使ってオヤジギャグ炸裂させる人ってどうなの


他にたくさんの素晴らしい軸があったんですが
海岸屋が一番ぐっときたのはこの軸。
a0157159_2034833.jpg
二月堂焼経と言うそうです。
見えますか?
下の端が波打つように消えてしまっているのが。

海岸屋は最初、この経巻が火事で焼けて水をかけたから金泥が溶けてにじんだのかと思って見てました。
けど、違う。
焼けているんです。
a0157159_20532767.jpg

同じ色の紙で裏打ちしているからそう見えるだけで
下、三分の一くらいは無くなっている。



東大寺の二月堂が修二会のときに火事で焼けて、その跡から見つかった経巻をこうやって表具をしているわけですが、これを誰がそうしたのか。

古くて貴重だからか
経だからか
それとも美しかったからか。

長い時間を超えて今に伝わる様々なものが
常に消え去る瀬戸際を渡ってきていることが
この軸を見ると迫ってきます。
そしてそれを大切に思った人がいたことも。

もの作りをなりわいとする者は、時代を超える物を生み出したいと誰しもが願って皆果たせない。
だが、この焼経はどうか。
その時代を色を濃くまとっているからこそかけがえのないものになるのか。
そんなこんな事を考えさせられました。

他にもたくさんたくさん素晴らしいものがあって
それらの組み合わせも圧巻ではあったのですが、ちょっと紹介しきれない。



さて大事なことをもうひとつ。

この割烹は実際に客を招いているのですが
お名前を以下に列記します。(女性のみです当然)

宮沢りえ
鈴木京香
中谷美紀
村冶佳織
寺島しのぶ
阿川佐和子
山口智子
余貴美子
木村佳乃 ほか。(略した方、ごめんね)

誰の人選?え? 誰なの?
ここは大事なところだから是非知りたいなぁ・・・ ぜひ。

ではまた。

by kaiganyafoo | 2015-12-24 21:44 | 読んだ本 | Comments(0)

圧巻! 杉本博司展

みなさんおつかれさまです。


まだ30代の大工さんと仕事してて
えええ?ももひきはいてないんですか? と言われた海岸屋です。
まだももひきはくほど寒くない外房 東金です。

ちなみにその大工さんは
「俺なんかももひきキルティングっすよ」 だそうです。
体を大事にするのはいいことだ。




さて、杉本博司。
ご存じ?

海岸屋はついこのあいだまで知らなかったからえらそうなことは言えませんが
世界的な美術家だそうです。(美術家ってなんだ?)

とにかく杉本博司展なんです。

場所はここ
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千葉市美術館 
旧川崎銀行千葉支店の建物をまるごと包むようなかたちで建物がたてられています。
いいね。 いい出来です・・・って建物の話はおいといて
まず写真。
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ご存じ (かな?) 海景のシリーズ。
なんでも技術的にはすごいものなんだそうだよ。

憑りつかれたように見入っている方もいらっしゃる。

海と空と水平線 という強い構図だけど
単調な写真とも言える。(シンプルって言えないのかな?キミは)
海岸屋は ずいぶん変わった額だなあ としげしげ眺めていて
「鉛でできた特注の額なんですよ。」 と学芸員の方に言われました。
トホホ。

モダニズムの建築とかに飾ったらいいのかな と思ったけども。

杉本さんの写真は、海を撮っていても 海を見せたいわけじゃない。
ナニモノカの思想があって、それを表現するために
写真という手段を使って
海の景色に仮託して表す・・ 
(はい わかりませんよねですよね)


次、これ。
a0157159_2022368.jpg
このシリーズは映画館で映画を一本上映して、その間ずーっとシャッターをあけておくんだそうな。
するとスクリーンは露光しきって白く写る。

理屈を言えばその白いスクリーンには一本分の映画の情報が写っている
・・・わけなんだが、見えないよねぇ?

杉本さんの写真のテーマに 「時間」 というものがあるそうなんだけど
大昔から変わらない海の風景も
上映時間全部あけておくシャッターも
たしかに時間を写す行為だと言えるかもしれない。
でもな
普通写真って 時間を止めるっていうか
連続して移り変わり続ける風景を切り取るっていうか そんな行為だよね?
ずいぶん変わったテーマを選んだという気がします。

海岸屋は、世の中には豪華な映画館がたくさんあるんだなぁ と思って
そればっかり見てました。 
だってスクリーンは白いんだもん。

古い洋館とかに飾ってもいい気がしますが。



次、これ。
a0157159_20333368.jpg
ジオラマシリーズだったかな。

わあーでかいなーきれいに焼き付けてあるなー奥行きいっぱいにピントが合ってるなー
以上。
無理。
なんだかさっぱりわかりません。
ごめんバカで。
大昔にはやった覗きからくりに似てるよね?
(ごめんバカで)
地下室の壁に飾ったら解放感が・・・
(同上)



ブタに真珠
ネコに小判
海岸屋に杉本




でもな、後半戦はそうじゃない。
a0157159_20384864.jpg
利休(!)の消息(手紙だ!)に見入る我が社のK女史。

掛け軸は利休あり白隠あり一休あり
建築関連では白井晟一あり堀口捨己あり・・・
もうウハウハです。(下品)


千葉市美術館ごとき(失礼)が
世界の杉本の仕事を網羅するいきおいの展示をするなんて
まさに圧巻なんだと思いますが、後半はまたこんど ということで。

(いやーこの後半がおいしいおいしい) と気を持たせるところが悪漢。
ん? 悪漢というほど大物じゃない?
まあね。

ではまた。

by kaiganyafoo | 2015-12-18 20:52 | 読んだ本 | Comments(2)

タマ〇ガネ  ありったけ

みなさん おつかれさまです。


話題をふってもリアクションしないような状態を 「塩対応」 って言うんですってね。
知りませんでした。

なんで 塩 なのかわかりませんが雰囲気は伝わります。
塩対応しおたいおう ってつぶやいてみたけど
なんだかそれって今度は知ってる気がしてきた。

オヤジギャグとか〇〇ネタ聞いたときの女の人の反応。
海岸屋は シャッターが下りた と表現します。
ガラガラー!バッシャーン というあの音が聞こえる。
ん?
違う?
それは塩対応じゃない?
そうかなぁ・・

世の中のお父さんはみんな覚えがあるとおもうけどなぁ・・
(海岸屋の家庭は違います)






さて、今日は 塩じゃなくて 鉄。 (うっわ強引だ)

海岸屋は月末までに タマ〇ガネについての原稿を書かなくちゃいけないんですが
どーもうまくない。

引き受けたときは書けるかなと思ったんですが渋滞してます。
で、
洗いざらいのネタを並べてみる。
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うーん。

仕込みが足りないのか
切り口が見つからないのか
また 書いては消し書いては消しをやってます。
遅筆堂海岸屋とか言ってたのがいけなかったかなぁ・・
誰かいい知恵ないっすかねぇ。




おまけの写真。
親方の講演に来てた 気合の入った職人姿のお二人。
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どこでこれを作ったのか教えて欲しいっす。
あ、
今月はダメ。 気が散るから。
来月になったら聞きたいっす。(何言ってんだか。)

ではまた。

by kaiganyafoo | 2015-10-15 21:49 | 読んだ本 | Comments(3)

海岸屋はチャラい

みなさん おつかれさまです。



いいですねぇ・・
「夏」 ですよ。
地元 東金は明日あさってとお祭りだし。
山車も出るし。
ああ・・ 生きててよかった。(註 大げさです。)




さて
海岸屋は本を読まないとバカになります。

じゃあ おまえ読んでるときは利口だとでも? と反射的にお思いのアナタ。
(そう、アナタですよーう)
それはね、 あくまでも当社比で です。

なにかの事情で本が読めないとか
本を封印したとか
そんなときの海岸屋の脳ミソには 血が通ってない部分があります。 (見たんか!)
そして
本を読んでいるときの海岸屋の脳ミソではドーパミンが放出されています。
(見たんかっちゅーの!)



いつもは給料を貰うとまず本屋へ。

アマゾン様へのご寄進もおこたらない海岸屋ですが
生身のご本に触れられるリアル書店はまた格別。(変だな やっぱ)

昨日は久しぶりに本屋さんへ。
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うむうむ チャラいな。
会社の経費で買った本も4冊あるな。
マンガもちゃんと読んでるぞ。



そして
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この2冊の本を読んで ご飯をしっかり食べようっと と決めました。
やっぱチャラいな。

いや この本の中身がチャラいわけではないけど、
すぐさま ご飯主義に戻る節操のなさがね。 (ダイエットはどうした!)
はい
自由白米主義者だったんですなぁ・・ もともと。




で この本を読み終えてもないうちに・・
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こんなものを買ってしまうという・・・
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いやー われながら軽躁ですな。
八〇剛あたりに笑われそうだな。



子どものころに自分の親が
「自宅でイオン水」 だとか
「紅茶キノコ」 だとか
古い話をすれば 「九龍虫」 だとか言ってるのを見て
なんだかなぁ・・と思ってたのを思い出すね。
自分もまんまとそうなってるわけだけれども。

でもまあ
肝心の建築はチャラくないよ? (ここ大事)
ですから
みなさん 安心して仕事を頼んで下さいね。ホントホント。

お前はいったい何が言いたいんだ という声をよそに
あどけない海岸屋の日常のほんの一コマ ということでどうでしょうか。

by kaiganyafoo | 2014-07-25 22:11 | 読んだ本 | Comments(2)

吉田五十八の師匠

みなさん おつかれさまです。

って あ いけね みなさんはお休みですよね。
(ん? わざとらしいって?)
はいはい
海岸屋は仕事をしましたよ。

降ったりやんだりの天気の中ですけども
こどもの日って もうこどもじゃないし。
(敬老の日もきっと働く)



さて この本
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伊藤ていじが いろんな職人にインタビューしてる本です。

北村傳兵衛
岡村仁三
水沢文次郎・・
それから落合宇一もいますね。

前回載せた 『昭和住宅物語』 に
「岡村こそ、吉田が本格派の伝統数寄屋を吸収した源だからだ」 と書いてあります。
書いた人は 藤森照信さんですから いいかげんなことは書かないでしょう。
建築史家 ですもんね。

で、
海岸屋は古い記憶を掘り起こして
それから 家の本棚から この本を掘り起こして 読んでみました。

あるある。

「岡村仁三 明治13年生まれ
29歳ごろまで関西 以後東京で仕事に従事。
主な仕事に藤田伝三郎本宅 同別荘 小涌園別荘 椿山荘など。
また、大壁づくりの数寄屋を考案した。
建築家吉田五十八設計の住宅も手がける」

いやー
さりげなく書いてあるけどね。
藤田伝三郎 総ナメ ってかんじだし
「大壁づくりの数寄屋を考案した。」 ですってよ 奥様。 (誰?)

こっちも伊藤ていじ監修だから いいかげんな事は書いてないはず。
むー

それでやっぱり大壁づくりの数寄屋の話が出てくる。
そうすると岡村は
「(大壁づくりにして、間を大きく見せるのは) 感じの問題です。
それで、間が大きいところに、柱をきちんと建てたいというのが、願いというか、
まあそういうことなんです。なかに入ったらのんびりするような・・・。」

と答えています。
なるほど。
吉田の言葉ときっちり重なります。

なるほど。
なるほどねー。



それから最後に 伊藤がこう聞いている。
「やはり、お施主さんがお茶が出来るというのは、数寄屋普請の住宅をつくるのには、欠くこと出来ない条件ですか。」
すると岡村はこう答える。
「まあ、そういうことでしょうね。でも、戦後には、お茶を知らなくても、数寄屋が好きだといってやってるんですから、それでもいいんでしょうけれどね。昔はそんなことはなかったもんですけどね。」


わかりやすいなー。
長唄とか出てこないし。

少しね 分かってきた。 (すこしだよ?)
書籍での研究はひとまず終わり (ひとまずだよ?)
あとは実際の建物を少し見てみましょう。



ここんとこ話が面白くないよね。
おまけの写真を載せます。
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こっち方面もね ちょっとづつ。

ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-05-05 23:45 | 読んだ本 | Comments(0)

数寄屋研究 難航中

みなさん こんばんは

よもや仕事をなさってはいないでしょうが
(ごめん 米作農家は別だ 忙しいよね?)
海岸屋は相変わらず仕事。 そしてその一味もね。


プラン プラン プラン
見積もり 見積もり 見積もり・・・

すいません ちょっとうんざりしてます。
建築屋ですからデスクワークが長いと飽きる。
ちゃんとした木材が触りたいです。





さて
読了 吉田五十八。
a0157159_212326.jpg
いやー もうアレです。
なんにも知らないんだなぁ数寄屋・・ というのがわかってきました。

でもなあ じゃあどうやって学ぶのかな? 

想像で言いますけどね これ 普通では学べないんです。
教えてくれるところはない。
誰か師匠について仕事するしかないんですね。
(大工とか庭師と一緒か・・)

じゃぁ 吉田五十八はどうやって学んだのか と言えば
半分は独自の研究 半分は岡村仁三 らしい。
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この本の175ページに書いてある。

数寄屋の職人って本に 岡村仁三の聞き書きが載ってて
そこにも吉田とのことが書いてある。
昔読んだな。
家帰ってもう一回読もう。

でね 藤森さんはこう言ってる。

「言っちゃあなんだが、僕だって好きこのんで近づいたわけじゃないのです。 『昭和住宅物語』 の看板を掲げるのに吉田五十八が出てこないのはおかしいんじゃないか、という声が方々から上がって、その声に押されて、ほとんど虎穴に入るような覚悟で近づいただけです。」

ははあ・・
新興数寄屋 鬼門ですか。

こうも言ってる

吉田の建築づくりは近代芸術と言うより芸の領分に属し、その芸は長唄の芸と通じているから、長唄的な芸の世界の味を知らない者にはしょせん吉田の数寄屋の味は分からない、 としばしば言われる・・


そう 吉田五十八は長唄が趣味で
まあ趣味どころか旦那芸の域をはるかに超えていて
錦水という料亭の女中さんなど 「先生は建築もおやりになるんですか」 
と言ったほどだと言う。
まあ 天下の歌舞伎座で 天下の団十郎のタテを三日も勤めた と言うから
そう思う人がいても不思議じゃない。



そこで、
今はネットで大概の動画が見られるから
「長唄」 と検索して見てみました。
・・・
・・・・
面白くないです。
分かるとか分からないとかじゃない。
昔のものなんか 声がよろよろしていて奇妙ですらある。



これじゃあ海岸屋も数寄屋は分からない という判定ですか・・


ただ いくつかの吉田の作品の写真をみて感じるのは
「当時は新しかっただろうけど 今じゃあ普通」

ってことは 今みんなが見ている数寄屋って
吉田というフィルターを通して再構築された数寄屋である ってこと。
それだけの影響力があるんだね。

でも 影響を受けた今の数寄屋をいくら見ても
本家を見るのには及ばない・・どころか
的外れを思い込む危険だってあるよね。

吉田の数寄屋は 大壁である。 → × 
「どこまでも木材を美しく見せる 柱を見せるのが本来」

吉田は木割を無視する → × 
「新しい木割の根本はやはり古来からの木割によらなければ出来得ない」

あまりうるさいことを言うので 大工がノミで殺そうとしたことがある → 〇
気違いになってしまう といって大工をやめてブラジルへ行った者がいる → 〇

吉田のことも全然知らなかったんだなあ・・
残っている作品を見に 暇をみて行ってみよう と思っている海岸屋でした。


これで海岸屋も職人のはしくれですから
教えてもくれないものを見て覚えちゃうのはけっこう得意なんだ。
昔から言う 「仕事は盗め」 ってやつです。

とりあえず近場の 成田山新勝寺本堂 あたりに盗みに行くかな?
いや
賽銭の話はしてないよ。
早とちりはやめてね。

ではでは。

by kaiganyafoo | 2014-05-03 23:59 | 読んだ本 | Comments(0)

数寄屋研究やや進展

みなさん おつかれさまです。




海岸屋は昨日 親方のところに行って
お客さんを交えて打ち合わせ(かな?)をすること6時間以上・・・!
もう ふらふらです。
a0157159_19181022.jpg
これは親方の事務所。
ええ 工務店ですよ。 これでもね。

そして今日もふらふら海岸屋。
二日酔いならぬ 二日バテ。

いかに営業に向いてないか って話だ。 とほほ。
(ナニモノカ を偽っているのかなぁ・・)








さて 数寄屋研究文献編なんですが
とりあえず杉本博司さんのことは一段落することにします。
雑誌が2冊 本が2冊 DVDが1枚
全体像がやや掴めてきました。

ポストモダン以降 (ロストモダンだそうで・・) の時代を生きるモダニスト ですかね。
そのモダニストが作る数寄屋ですから 普通ではない。
「芸術家ぶって・・」と言われることも恐れない。
だって 最初から現代美術家なんですからね。
まあ 
アーキテクトがエンジニアじゃないって言っても
本来はびっくりするようなことでもないんだろうけども・・

「建築家は芸術家ですよ?」 と建築家に堂々と言われたこともあるけど
「は はぁ・・・」 と眠たいような返事しかできませんでしたね。
正直・・・ねぇ?
(何が ねぇ? なんだか・・)
a0157159_1937337.jpg
はい この本
「空間感」 
ってなんて読むんだ? クーカンカンでいいのか?
そんな日本語あるんか?
副題に sense of space とあるから それの直訳か?
(むー センスオブスペース・・横文字に弱いっす。 かっこいいかも)

それはさておき なぜ2冊?

たくさんの社員が回し読みするから → ×
運命に導かれてすでに買ってあった → ×
すでに買ってあったからそんな仕事が来た → ×
買ってあったのを忘れてまた買った → ・・・・
ええ
まあ 社員№ Aー18 がジャケ買いして読んでなかったかも・・
そうとは知らず K-54(俺おれ)が 得意の泥縄芋づる読書でまた買った(らしいです)

こんなことでは先が思いやられるなあ とお思いの方々(複数!)
このくらいでびっくりしていてはいけませんよ。
かつて海岸屋が数千冊の蔵書(?)を整理していて
同じ本を4冊見つけたこともある・・
しかも30代にね。 (自慢か?)




あとは実物見学でIZU PHOTO MUSEUM と
素透撫 とに行ってみたいです。
小田原文化財団は 今どんな具合なのかな・・・

ともあれ 我ながら勉強家でえらいなうむうむ。
これで現場に反映すれば もっといいけどな うむうむ。
自画自賛しつつ 今日はそんなとこで。
では。

by kaiganyafoo | 2014-04-28 20:39 | 読んだ本 | Comments(0)

再読 私のように黒い夜

みなさん 日曜日です。
ほぼお休みの日ですね。 いつからだか知らないけど。


海岸屋もお休みです。
本を読んだり寝たりしてました。
ええ
だらだらと
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再読です。

この本は今から50年以上前の本ですが2006年に復刻された。
中身は 白人の物書きが人種差別の実態を知るために
薬や紫外線や化粧品やらで黒人になりすまして旅行をしてみる というもの。
しかもアメリカの南部で。

ご存知かどうか知らないけど 当時の南部はやばい らしい。
トイレは別 水飲み場も別 バスの座席も別 別・別・別・・・

「強烈な憎悪の視線」 というものが
いったいどんなものなのかちょっと想像しきれないんだけど
普通の白人のご婦人 などから照射されるらしい。
そして生命の危険。

著者は差別と闘うためにいろんなことをしていくけど
「差別」 の根源には 「無知」 があると思っているようで
だから 公平な報道をする情報機関や 教育の機会 を重視している。



今の日本ではこの本に書かれているような
むき出しの強烈な差別はもう見られないと思う。
陰湿な差別はあるんだという意見もあるだろうけど、まあそれはそれとして
生命の危険があるほどの差別や
当時の白人男性が堂々と 
「黒人女と性交して白い血を分けてやる」と言う  
などというほどのことはもうないと思う。

それらはもちろんあらゆる意味で間違っているんだけど
間違っていることを誰とでも共有できるだけの知性は準備されている のではないだろうか。
そんなふうに自分が属する社会を評価してもいいのではないか と思う。

ともあれ
差別 という課題は人類共通の課題。
貧困や無知や暴力 などと共に 人間と付き合いが古い
けれども克服しなくてはいけない課題。

著者 ハワード・グリフィンが差別とたたかう その方法と姿勢は
別の課題や社会であっても通じるものだと思った。



うむむむ・・
差別の根底に無知がある。
で あれば 情報 や 教育 は武器になる。
よーくおぼえておこう。

ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-04-20 22:54 | 読んだ本 | Comments(0)

数寄屋

みなさん おつかれさまです。



春雨が降る千葉外房です。
まあ ようやく体調が戻りつつあるくらいなもんで
濡れて行こうなんてセリフは言えませんが。
(なに? 月さまを知らない?)




さて
ここのところはデスクワーク気味です。
見積もり プラン 木拾い そしてお手紙・・
いくつか平行して進めていますが どうしても必要な仕込みをはじめました。
「数寄屋」 だそうです。
ご存じ?
やわらかいやつです。   なんのこっちゃ。

人名で言うと
村野藤吾 むらのとうご (茶室も作っているんですねぇ)
吉田五十八 よしだいそや (いそや で変換ができん!) ときて
この方だそうです。
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杉本博司さん。

海岸屋は残念ながら存じ上げませんでした。
とうのも この方 建築関係の方ではない。(でも 過去形)
安藤忠雄さんと対談なさったり 美術館のプロデュースをなさったり
このあいだは文楽の演出も手がけました。 (見てみたかった)

現在の肩書は 現代美術家 でしょうか。

この方のエッセンスをくみ取らなくてはいけない という展開です。
むむむ・・


まー あれです
以前 会社でお茶を習いに行かせてもらったときに 
自分の興味のおもむくままに先生を質問攻めにして
会社の仲間の足をすっかり痺れさせてしまって大ヒンシュク という
そんな過去しかない海岸屋です。
そして
「お茶で大事なのは 和 なんだから 自分の興味だけしかないあんたは
そもそもお茶を習う資格に欠ける」 と女房にも叱られました。
うーん
やなこと思い出しちゃったなぁ・・

そしてこれ。
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熱海にあるんだそうです。
何度も読んでます。

床はヒノキで 壁は漆喰 障子は荒組み 法隆寺 スタルク・・・といろいろ覚えてしまった。
でもね 細部を真似しても意味はない。

たぶん 大事なのは調和  それから光のとり入れ方かなあ・・
杉本テイストの数寄屋。



数寄屋はすごく奥行きのある世界で
一朝一夕に身につくもんじゃないようですけど
勉強するのは楽しい。
でも 現代美術って 勉強してわかるようになるもんなんだろうかどうだろうか。
さてさて。

by kaiganyafoo | 2014-04-19 00:53 | 読んだ本 | Comments(0)