海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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経師仕事

みなさん もー年末っすね。
海岸屋は毎日仕事っすよ。

まだまだ仕事だい!
というみなさん 共に仕事にはげみましょうぜ!

a0157159_22462330.jpg
これは昨日の昼飯の様子なんですが、
このとき先輩が 「キティちゃんはネコじゃない」 と言ったんです。

は?

じゃ何? 熊?
さっそくスマホで検索してみたら・・・

ネコじゃないらしい・・

じゃ、もしかしてミッキーもネズミじゃない?
いやいや あれはマウスと名乗ってる。
でも うーん サンリオ 何をたくらんでる?





さて経師の仕事です。
木更津の現場は、今まで望んで得られなかった仕事のいくつかがかなった現場でしたが
そのひとつが経師屋さんとの仕事でした。

はじまりはここ
a0157159_20232357.jpg
千葉にあるas it isという美術館の和室。
ここの和室は壁も天井も和紙で仕上げてあります。
ここの仕事の仲立ちをしていただいたOさんに言われて見に行きました。


実は海岸屋の自宅の和室も壁の仕上げは和紙。
今から15年ほど前に引き渡したU邸でも和紙仕上げをやりました。
でも
自宅は母親と妻が和紙を貼りましたし
U邸では施主と海岸屋で始めて中途で挫折、
無理を言ってクロス屋さんに後半を貼ってもらいました。
つまり 素人細工。

素材の表情に助けられてなんとかなってはいるようでもありますが
いつか和紙を使いこなせる専門家と一緒に仕事がしたい、と思ったものです。

好機到来。

いつもいつも和紙のこととなれば相談に行く 「紙舗直」
そこで紹介してもらったのが今回お願いした小野瀬さんです。
a0157159_20365896.jpg
あれ? もう貼ってますね。(なんちゃって)

下地は最初 ふすまの中身と同じ「組子」を組むつもりでしたが
左官下地と同じ 木摺りでも大丈夫ということでそれに変更しました。
a0157159_20434930.jpg
一番はじめに貼るのは極厚の和紙。
糊も強いものを使って全面べったりと貼る。
でもまだ木摺りが透けてますね。



そしてその上にもう少し薄い和紙を これも全面に糊をして貼る。
a0157159_20484093.jpg
わかりますか?
バットの中の濃い糊を全面につけてます。

これを貼ると木摺りはほとんど見えなくなります。
そして ここまでが下地仕事という扱いらしいです。

年月が経って張り替えをするというときも ここまでは残しておく。
そして次に貼るのは袋貼り。


袋貼りというのは・・
a0157159_211857.jpg
紙を揃えて、切りたいところに水をつけて、骨でできたヘラでこすって、
それから少しずつずらした紙に糊をつけます。
a0157159_2145476.jpg
そうです、紙の縁にだけ糊を付けますから
中ほどは袋のように浮いた状態になってるんです。

貼ってますね 袋貼り。
a0157159_21145741.jpg
そしてその上からもう一度袋貼りで貼る。
これは二重袋と言うらしいです。


もう4回も貼りましたがまだ途中。 ふう。


糊の付け方 糊の濃さ
刷毛の種類 刷毛の使い方
和紙の種類 和紙の扱い方・・・  見ているとなんでもないようなひとつひとつが深い。

ついうっかりと それは何ですか・ などと尋ねてしまいそうになるけど
そう簡単にわかりやすい説明ができるようなことばっかりではない。(だろう)
それは
海岸屋がどうしても手で鉋をかけたくて
「それは何で?」 と聞かれたときに閉口するかんじからの想像なんだけど。

注意深く見なければ、一枚しか貼ってない素人仕事でも
あらゆる素材と技術を駆使した本格の仕事でも 同じに見えることもある。
表面は同じ和紙だったりすればなおのこと。

「一体何が違うのか」 と正面切って尋ねられれば、 
とりあえず 「感動が違う」 とでも答えるべきなのかもしれません。

その「感動」 のために人は ポルシェに乗り  数寄屋橋次郎に通い アルマーニを着るのでしょうから、
ある種の人が お茶を習い 等伯を愛で 自宅に経師仕事をさせたとしても不思議はない。・・・のではないんでしょうかね?
・・・・・・・・。




いかんいかん
こんなに能書きばっかり言ってるから海岸屋は職人じゃないとか言われるんだな。
でも
キティちゃんだってあんなにネコっぽいのにネコじゃないんだから、
いつもニッカはいてる海岸屋が職人じゃなくたって・・




いかんいかん脱線脱線
えー
経師仕事はまだ続きがあります。
後編 もしかすると番外編へとつづくかも だ。

ではまた。

by kaiganyafoo | 2014-12-27 22:18 | 工事 | Comments(4)
Commented by まめたん at 2014-12-28 10:12 x
お疲れ様です~(^^)

材料、仕事共に何も知らなければただ仕上がりの色がどうの肌触りがどうとかしか感じないでしょうから、こだわりのない方々にはなんの事はないでしょうね(経師仕事だけではありませず家そのもの全てにでしょうが…)

興味がある人間にとっては下地はどうなってるの?何枚貼ってるの?と?は尽きませんが(^0^;)

小さい事ですが、自宅の仕切り戸の襖を本襖にしてみて感無量な私です(*^o^*)
Commented by くわはら at 2014-12-28 14:10 x
いつも興味深い内容をありがとうございます。しかしこれだけ写真撮ってたら仕事はかどらないですよね、いや経師じゃなく海岸屋さんが。
Commented by kaiganyafoo at 2014-12-28 19:14
まめたんさん
表面に見えるのは紙にしか過ぎないんですが、それを良い状態に保つため、すごい技術と手間が投入されているんですよね。

かけがえのない日本の文化だと思いますし、それを守り伝えていく人達の思いは尊いとおもいます。
それにはまず、まめたんさんのように身近で使うとこではないでしょうか。
Commented by kaiganyafoo at 2014-12-28 19:19
くわはらさん

ははは
たしかに仕事は進みません。
でも、百戦錬磨の大工さんも左官屋さんも
みんな見とれてました。
・・・ってなおダメじゃんって話ですね。はい。
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