海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
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とある場所の とある作業場

みなさん お疲れ様です。

もう夏だー! とヨタをとばした海岸屋ですが、
先日乗った電車の中では ネクタイをしている人が誰もいないのにびっくり。

原発騒動から節電騒ぎになって
クールビズがはやってノーネクタイですかね?

ネクタイ屋さん受難ですな。

たまーに見るテレビで 
政治家先生がネクタイしてないなぁ とは思ってたんですがね。


さて
その電車に乗って行った先は とある社寺のとある作業場(らしい)。
写真撮影は禁止
ネットに載せるのも禁止(らしい)。

そこでは以下のような光景が見られました。

まず 材料ですが トラックで運び込まれてくると
皮付き丸太のまま 水の中に入れます。
「水中養生」をするんですね。

2~3年ほども漬けておくということで
その期間は丸太の太さなどで加減するらしいです。
たまに丸太を回してロープで固定して
まんべんなく水に漬かるように気を使っています。

ちなみに その池の水は流れていました。
少しづつでしたけどね。

その後 丸太に墨付けをして 製材をします。
製材をしたものは 乾燥小屋(といっても巨大ですが)に入れて
天然乾燥をさせます。

その小屋の中は あまり風通しをしてない様子だったし
材料に ブルーシートをかけてあったりもしたし
桟木も入れずに数枚重ねてあったりもしました。
でも
カビたり ふけたりした様子はなかったんです。
それが
水中養生の効果なんでしょうか・・。

それを大勢の大工さんが加工して行きます。
大工さんの服装は白装束。
養生の毛布も白。
加工場の足元は 土の上にゴザを敷いたものでした。

土の上にゴザ・・・
作業する大工さんにとっては体に優しい。
コンクリートの上で仕事すると 腰や膝に負担が来ますからね。

ゴザを敷いてあるから 掃除もまあ楽です。

地面からの湿気が遮断されてないので
ヒノキの大材の乾燥にはいいのかもしれない と思いました。

加工している最中って 材料がすごく乾くものなんです。
最初 作業場に入って来た時と 加工が終わって出すときでは 材料の重さが全然違う。

さて大工さんですが
手道具をたっぷりと使っています。
もちろん電動工具もありますが。

ある大工さんは 大きな柱のホゾ穴の中に
鉋をかけていました。
2尺5寸くらいの長さの底取り鉋と
同じくらいの長さの1寸巾くらいの一枚鉋を使ってやってました。
もちろん
こんな鉋は売ってない。
自作でしょう。

聞くところによると ホゾとホゾ穴は ものすごくぴったりで
まるで茶筒の蓋のように スッポンという手ごたえなんだそうです。
プレカット以上ですね。

ただ そこまでしても柱に割れは入るようで
細い割れも丸ノコで切って埋め木をしていました。
遠目には無傷の柱に見えますけどね。

そうやって建てた建物も
〇〇年経つと建て替えなんですね。
そう考えると 普通の大工さんの仕事とは
モチベーションの持ち方が根本的に違うんだろうなぁ と思います。

いつまでも残ってほしい そんな風景でした。

写真撮影禁止だったんでおまけの写真も関係ない写真
とある場所の とある作業場_a0157159_2205275.jpg
美しい木造の橋です。



まわりくどい記事だったけど
また明日でやんす。

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by kaiganyafoo | 2012-07-02 22:02 | 建物いろいろ | Comments(2)
Commented by simekiti at 2012-07-02 23:08 x
いつも拝見させていただいています。初めてコメントさせていただきます。
この記事の建物は三重県にあるあのとある建物でしょうか?また写真はそこに向かう前にわたる橋でしょうか?
私も2年前に一度行ったことがあり、その作業風景に驚きました。(すみません間違っていたら・・・)
Commented by kaiganyafoo at 2012-07-03 07:03
こんにちは simekitiさん。

あそこの作業風景は驚きますよね。
規模が大きいこともさることながら
基本通りにきっちりとした仕事をしているのが
この時代になれば他ではありえない事なんでしょう。

場所はお察しの通り
あの場所です。

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