海岸屋ふー通信


海浜住宅建築舎
by kaiganyafoo
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クロス屋稼業 左官屋稼業

今日は芒種。
芒種ってなんだ?

二十四節気のなかではマイナーなんじゃないかな?
芒種の次は 夏至。
夏至は 一年で一番昼が長い日 という特徴もあるから
けっこう みんな知ってるよね。

でもね、 夏至は秋の気配を感じる んだって。
秋? 秋って まだ夏でもない気がするんだけど・・。

それはともかく
昨日の仕事はクロス屋さんの家の風呂場の修理でした。
若いクロス屋さん。

家に行ってみたら クロス屋さんっぽくなくて
個人で建築をやってる人の家のような気配。

コンクリートをいじる道具とか
でっかい脚立とか。

聞いてみたら クロスはこれから仕事が少なくなる一方だろうから
工務店になりたいんだそうな。
手始めに 自分の家の内壁を左官で塗ってみたらしい。
手作り感いっぱい。

たしかにクロス仕事はこれから減るかもしれない。
というより 今までの内装工事がビニールクロス全盛期だったから
行き過ぎていただけかもしれないけどね。

で、左官工事に目をつけたのは いいセンスだろうけど
左官仕事はけっこう大変な仕事なんだな。

いいセンスといって褒めたけど
クロスがきらいで左官が好きな海岸屋の好みにすぎないし、
経師屋なんか もっといいじゃん? と思ってても
それは世間的に壊滅状態だから 
経営コンサルタント的には的外れだろうね。

その手作り感いっぱいの左官壁を見て海岸屋は
「今の時代はこれもアリですからねー」 と言った。
そう、 アリなんです。

トラディショナルスタイルの左官屋さんは とにかく平らに塗る。
でこぼこは嫌い。
「素人じゃあるまいし」ってかんじかな。
20年前くらいは そんな職人がほとんどだった。
けれども今は逆。

左官壁を塗りたい っていう人の大半は
鏝ムラ仕上げを希望するんじゃないかな?

で、ちょっと説教臭くなるのを承知で言わせて貰うと
今の左官の はやり方ってのは まずい。

これが 漆喰の磨きだとか 大津壁だとかっていうんなら立派。
それは施主の教養を示しているし
職人に伝わって来ている左官文化の継承でもあるだろう。

でも 今の左官壁は 一枚めくれば下は石膏ボードなんだ。
1~2mmしか塗ってないことも多い。
クロスが左官に替わっただけ。
材料はメーカーが出している既調合のものを
袋から出して水で練るだけ。

これは違うな。

ビニールクロスのダメさ っていうのは
素材がビニールで 人間になじまないっていう事もさることながら
デザイナーが考えた浅はかな意匠を選ぶしかないっていう
底の浅さにある。
それとは逆に左官壁の良さっていうのは
下地からして多様だし、材料の調合や工程の違いから
いくつもの多様な仕上がりが出来上がる という豊かさにこそある。

それこそ施主が壁を塗るという行為も
その延長線上にあるからこそ 今の建築に対する風穴になりうる。
おっ ちょっと言い訳はいっちゃったな。

だから壁になにかを貼るんだとしても
手漉きの和紙を貼るとか
布を貼るとか
貼り方のパターンをみんなで考えるとか
そんな方向になら未来があると思う。

このまま石膏ボード+薄塗り という左官仕事に終始していると
ただのはやり で やがて飽きられてしまう日が来る。

何を隠そう クロス自体が
経師屋の仕事の奥深さも
布クロスや紙クロスの多様さも素通りして
ビニール一辺倒になった経緯があるんだからね。

わかったかね 若いクロス屋さん

などとは決して言わずに
「今はこれもアリですよねー」
と言って仕事をしてきた というわけだ。

ただ、これとて年寄りの繰言で
店舗の内装だとか
既成の住宅建築のありかたに満足できない新しい施主だとか
そんな場面で若い人たちのセンスが必要とされることもあると思う。

そういう新しいチャンネルをふやして
住宅業界の風通しを良くしてもらいたいな。
飯が食えるようになるかどうか わかんないけどな。

by kaiganyafoo | 2010-06-06 09:14 | 工事 | Comments(0)
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